[1192] つなぎ融資の女王、山邉節子容疑者が使った「でも」

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

本来、時事関係は火曜日です。
でも・・・ライターとして気になったポイントがあったもので、ここで取り扱います。

Webで資料を探しても見当たらないのですが、確か、彼女の勧誘コピーは、以下の論法だと記憶しています。
記憶していますというのは、テレビでやっていたから。

誰もが融資の審査をパスするとは限りません。
でも、
私にご連絡ください。

普通、「でも」は、逆接で使いますよね。
だから、最後の一文は、「私なら審査が通ります」のハズなんです。
でも、それをやっちゃうと、一発で詐欺っぽく思われてしまうから、無意識にコピーを変えたのではないか。
文章を扱う者からすると、この「でも」が、非常に臭ってくるんです。

1192.jpg
報道の一例として、『TBS NEWS』

一般的な販売価格は100万円を超えます。
でも、
私にご連絡ください。

現在、国内では流通しておりません。
でも、
私にご連絡ください。

ね。にわかにインチキ臭くなってきたでしょ。
できるとも、できないとも、明言していないわけです。
つまり、状況を女王側でコントロールする気なんだなと。
カモはヨシにして、気に入らないヤツはダメにするんだなと。
そういうバイアスが、この「でも」から垣間見えてきませんか。

自分がこのコピーを直接見ていたら、すぐにでもビビっときていたでしょう。
「ああ、やってんな」と。
正しい日本語なら、こうならないはず。じゃあ、どういう心境が働いたのか・・・。
まるで推理小説みたいに、コピーワークを読ませていただきました。
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[1691]20170109読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[1737] 「木々の名は。その3」ケヤキ

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

街中で見かける樹木を知ろうという企画、第三弾。
いよいよ感がありますよね、ケヤキとなってくると。
待ちに待っていた大物。
飛車角クラスとはいかないまでも、金銀あたりの重鎮。

そんなケヤキですが、その特徴は、上に伸びた放射状の枝ぶりにあるようです。
松は、例えるなら、インドのダンスで見る腕のような形。
こう、ヒョイっヒョイっというのかな。ウェートレスさんがお盆を持っているような姿。
対してケヤキは、枝ボウキを逆さまにしたようなシルエットをしています。
葉が付くのが遅く、G.W.あたりでやっと緑に覆われてくる。

1737.jpg
この写真を撮ったのは9月です

もう一つ特徴を挙げるとすれば、ヒイラギのようにギザギザした葉っぱ。
でも、肉厚なヒイラギとは異なり、ペラペラです。
そういえば、紅葉したケヤキの葉を手でもむと、粉のように砕けていってしまいますよね。
いままで、名前も知らずにいじっていましたけど。

また、ギザギザを良く見ると、マンガで画く「炎」のような形をしていることに気付きます。
ギザギザの葉先が、すべて上を向いている。
ノコギリだと放射状というイメージを持ってしまいますから、表現には気をつけたいですね。

空に向かって末広がりであることから、基本的には縁起の良い樹木。
その語源も「けやけき」、目立つ・際立つという意味なのだそうです。
ただし、個人宅には不向き。落ち葉も「けやけき」ことになります。

[1491]和歌山は、脇役が主役を料理しちゃう土地

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

連載モノが一つ加わることになりまして。
お題は、指定された映画のロケ地紹介と、その周辺にある観光情報。
以前もやったことがあるので、全然、問題ありません。
山ガハで全国を飛び回っていたころの知識も使えるし、どちらかというと得意じゃないかな。

でだ。第1回の映画は、スーパー家臣団が頼りのない主人を、ウソや虚構によって伝説化していく話。
ロケ地は和歌山県。
・・・わかる人にはバレバレですけど。
さて、映画と土地柄を、どう絡めていくか。
この辺の作業が、一番楽しいですよね。

和歌山県で思い出すのは、しょうゆトンコツの和歌山ラーメン、しょうゆ発祥地、ケチャップの消費量が日本一といったところ。
意外なことに、調味料付いているんですな。

1491.jpg
しょうゆの発祥地、「湯浅」の点景

考えてみたら、調味料って、スッカスカな素材でも、おいしい料理に変身させちゃいますよね。
一方のスーパー家臣団は、ヘタレな主人を、立派な武将へとデフォルメさせた。
・・・もうこうなったら、コジツケでいいんです。
理論構成を周到に組み立てて、無理のないつながりへ持っていけば、絡められない話じゃない。
要は、つなげ方。
そこさえクリアできれば、連載初回から、「おもしろいコラムを作ってくるな」という評価が得られるでしょう。
逆に、コジツケ度が強すぎると、「ウチは、こういうの要らないんだよ。ウケなんて狙わなくていいの」になっちゃう。

盛り込む中身は一緒でも、一方はヨシで、他方はダメ。
構成力が問われますよね。
ここはあえて、帰納法で進めてみましょう。
一見、何の関わりもない二つのストーリーが、最後にリンクしてくるイメージ。
さて、結果は6月初旬に掲載されるはずです。

[1391] アクセスなどで使う「より」の誤用

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

ロシア「より」愛を込めて
宇宙「から」のメッセージ

ともに映画のタイトルですが、経路を示す場合、「より」は誤用になります。
少なくとも公文書の世界では、そう規定されているようです。
「より」は比較、「から」は経路で使いなさいと。
ですから、商用文のアクセスなどでは、「から」を使うようにしています。

では、なぜ混同されるようになったのかというと、両方に「選択肢A→選択肢B」という動きが含まれているからだと思うのです。
チャーハン「より」ラーメンと言う場合、チャーハンというバッドチョイスを経由して、ラーメンというグッドチョイスに至るニュアンス。
経由というより、悪いほうへ振って「から」、良いほうを見直す・・・みたいな。
ね。実際、経路の「から」で表現できるじゃないですか。

1391.jpg
『宇宙からのメッセージ』的な茶濁でございます

一方、最寄り駅「から」徒歩約3分という場合。
これは純粋に、起点「から」終点を表し、論じることでもないでしょう。
問題は、一部に、「より」を使ったほうが丁寧に聞こえる・・・という意見のあることなんです。

女王陛下より、謝意が示されました。
篤志家より、寄付が送られました。

でも、公文書チックに読み解くなら、
女王陛下より(も)、(ものすごい)謝意が(誰かさんから)示されました。
と解釈せざるを得ない。
このような二義の可能性がある以上、意識して使い分けていくしかないですね。

最後。ぱっとした思いつきで恐縮ですけど、こんなコピーを考えてみました。
「電気の未来は、火力から再生可能エネルギーへ」
経路としての「から」で間違いないんですけど、ニュアンスとしては比較ですよね。
誤用を加速する使い方と思われるので、個人的には、できるだけ避けていくつもりです。

[1291] 震災を忘れるなではなく、起きたことを覚えておけ

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

熊本地震から1年の経過が報じられるなか、「震災を忘れるな」という意見に、どうも付いていけないのです。
あまりにいろいろな事柄を詰め込みすぎて、むしろ、意味があいまいになってませんか。

地震が起きると、こういう現実に突き当たるよ。
まず、やらなきゃいけないことはコレコレ。
逆に、やらないほうがいいのはナニナニ。

そういう能動的な教訓を一義にすべきですよね。
もちろん寄付や支援なども必要なんだけど、それは、教訓と平行した「別個マター」という気がします。
そのそれぞれに対してポジティブな関わり方をしていけばいいだけでしょ。
「出来事を忘れるな」で伝わりますか、それ。
総花過ぎて、逆に、ハシゴを外されちゃってないですか。

1291.jpg
『エキサイトニュース』が引用した、一例としての報道

民間企業や官公庁では、教訓を生かすプロセスが実行可能。
でも、個人の場合って、よっぽど意識が高くない限り無理ですよね。
せいぜい、防災グッズを整えるぐらい。

例えば仮設住宅に入った場合、生活費はいくらぐらいかかるのか。
被害を受けた街並みや施設は、誰が音頭を取って再生していくのか。
年金や健康保険の納付が一時的にできなくなったら、どのような対応を期待できるのか。
そういうノウハウって「ゼロ」じゃないですか。
また、それらを知ることで、支援やボランティアの糸口になる場合だってある。
なのに、「震災を忘れるな」で喚起できるのかなぁと、そう考えてしまうわけですよ。

本質は、「いろいろと知っとけ」というプラスの話でしょ。
「記憶の減退を防げ」っていうマイナス防止の話じゃないでしょ。
福島や熊本に限らず、日本のどこでも起こり得る事柄なんですから。
教訓・・・というか、極論すると「前例を示してくれている」という見方が、正直なところなんじゃないかと考えます。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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