[2313] 他方と一方はセットなのか

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

標題の一方。
話のフリきっかけ・・・とでもいうんでしょうかね。
「一方、そのころ。先行していたロケ隊は」
なんて使われ方をするじゃないですか。
「他方、そのころ」
とはいわない。

そう考えると、一方の後に続く内容は、「話題から離れたもの全般」を含むと思うんです。
対する「他方」は、「二つの対になった片割れ」に限定される。
じゃあじゃあ、他方の前提となる「初期条件」を記述する際、一方は必要なのか。
そこですよね。

一方通行のケーブルカー
ケーブルカー・・・一方通行という茶濁でございます

サンプルとして、メロンパンとクリームパンにご登場いただきます。
想定するテキストは、「他方、クリームパンは・・・」。
これに対し、一方を使うメロンパンの記述を考えていきましょう。

「一方、メロンパンには中身がない」
いきなり一方ってのは乱暴ですし、メロンパンの前提条件が必要な気がします。
ところが「の」を入れると、多少、緩和されるのです。

「一方のメロンパンには中身がないが、他方のクリームパンは中身がある」
う~ん、微妙ですね。
メロンパンには中身がない一方、クリームパンは中身がある。
メロンパンには中身がないが、他方、クリームパンは中身がある。
でいいんじゃないでしょうか。

一方と他方の組み合わせについて、念のため各所を洗ってみましたが、「セットで使う」という表記は確認できませんでした。
なので、明らかに「二つの対になった片割れ」の場合、シングル他方はアリ。
一方・・・一方はもはや、「二つの対になった片割れ」ではなくなっています。
意味のない挿入句というか、「メロンパンには中身がない。一方、野球中継はどうなっているだろうか」みたいな使い回しも可能っちゃ可能。
「さて」とか「ところで」に近い。
そうなっちゃうと、ますます「他方」と「一方」がセットである必要性は薄いわけです。
むしろ、比較が「他方」。
フリが「一方」。
そういう意識でいいんじゃないでしょうか。
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[2213] わかったようで結局わからん「食欲の仕組み」

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

どうやら、脂肪が増えれば増えるほど、食欲をかき立てる傾向にあるようで。
日本の「基礎生物学研究所」が行った発表によれば、「PTPRJ」という酵素が脳へ働きかけると、「まだ食いてー」状態になるそうだ。
具体的には、食欲をセーブするレプチンの働きを弱めてしまうのだとか。

もともと、肥満体質な人ほどレプチンが「出ない」傾向は知られていたらしい。
つまり、食べれば食べるほど、食べたくなるわけだ。
しかし、「PTPRJ」を制御することで、この悪循環が断ちきれるのではと、イギリスの科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』は報じている。

「PTPRJ」関連を報じた朝日新聞
『サイエンティフィック・リポーツ』の記事を紹介した、『朝日新聞DIGITAL』の記事

う~んと、ややこいことに、三段階あるわけですね。
整理してみましょう。
まず、食欲は「レプチン」が握っていると。ダイエットのカギは、コイツを活性化させること。
それでもって、「レプチン」の働きは「PTPRJ」が握っていると。コチラは停滞化させることがカギ。

じゃあ、どうしたら「PTPRJ」の分泌が押さえられるのかというと、記事では、そのことに言及していないんですな。
あくまで、「応用期待」段階だと。
ちなみに朝日本紙の見だしは「仕組み解明」。
ファイナルアンサーというか具体的な手法は、これからのようです。

恐らく、「PTPRJ」をコントロールする薬剤やらナニやらが必要なんでしょうよ。
そうなると、四段構えって話ですね。
「新薬」→「PTPRJ」減→「レプチン」増→肥満解消。
何というか、野菜の被害を減らすために、チョウの殺虫剤を研究しているような遠回り感。
「チョウの殺虫剤」→「イモムシをエサとする鳥類」減→「鳥を天敵とする野ネズミ」増→野菜壊滅。
・・・あっ、間違った。逆だった。
う~ん、わかりづらい。

[2113] ライターから見たジャンル研究その5「歯科医院」

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

■ 総論
士業と並び、丸投げをしていただいていい鉄板分野です。

とかく、専門用語が頻出する。
このうち、歯周病のことを「カリエス」と言うことがあるくらいの知識は、知っておかなきゃいけないレベル。
そうじゃないと、取材が成り立たない。
一方、骨の再生治療に「PRP」と「CGF」があるとかのウンチクなどは、「何ですか? それ」って聞いていいレベル。
この見極めが難しい。
だから、質を問わないメディアで、とにかく場数を踏むこと。
20院くらい経験すれば、おおむね専門用語が出そろうので、そうなってから専門性の高いメディアを狙う。
歯科医院の数はコンビニより多いとされ、競争が激しいので、仕事は困らない。

■ 発注元
医療系メディアか、サイトコンテンツの制作会社。
練習になるのは前者。
「治療のことはホームページに書いてあるから、それ以外の気持ちやメッセージを載せようよ・・・」というスタンスだと、専門性が低くなる。
加えて、フィーが低い案件なら、最初からライターのスキルを求めていない。
ここで、練習。
一方、サイトコンテンツになると、「メタルボンドは受けが悪いから、ハイブリッドとセラミックだけでいいよ」みたいな話が続出する。

歯科医院内のイメージ
どこだかわからないような茶濁でございます

■ 注意点
保険か自由診療か。
あるいは、厚労省の認可を受けていない治療方法なのか。
これらの3区分を、常に意識しながら取材する。
厚労省の認可を受けていない治療方法は、どんなに力を入れていようと、載せるべきではない。
国が認めていないのだから、事故の責任は医院にある。
しいては、その広告へ加担したライターにも、「道義的」責任が生じる・・・と思う。
自由診療は、できれば価格を入れたい。少なくとも、取材時は聞くこと。
歯科医院に限らないが、「歯周病とは」「むし歯とは」・・・なんてことをやっていても、読まれないバイナリデータを増やしているだけ。
なぜなら、他院との差別化が行えないから。
総論のページなら・・・
・理念・ポリシー
・なぜこの道を目指したのか
・実際に学んでみて、志とのギャップはあったか
・それを、どう、現在の治療に生かしているか
・患者とのコミュニケーション
・ハコ・設備の特徴
など。
各論ページなら・・・
・その治療で心がけていること
・そのために医院でしていること
・患者さんに知っておいてほしいこと
・自宅でできること
など。

■ 個人的な感想
「細かな情報をたくさん詰め込んでおくことが、ホームページの役割だ」
そう考えている編プロや医師が多い。
つまり、「こんなに、いろいろなことを知ってるゾ」というのが、強みになると誤解しているんですね。
そうではなく、集患を考えたら、「こんなに、あなたのことを想っていますよ」でなきゃいけない。
極論すると、患者へのラブレターなんですよ。
よくあるメリット・デメリット論も、「こんなに、良いこと・悪いことが起こります」が本意。
それを忘れて技術論に陥るくらいだったら、載せない方が好ましい・・・と思う。
指定文字数が未達だったら、そのときはじめて、ウンチクで文字を稼ぐ。

[2612]20170821朝日新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

20170821朝日新聞

[1758]「木々の名は。その10」ヤマボウシ

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

街中で見かける木々の名を知ろうという企画、第10弾。
今回は、「ヤマボウシ」です。

夏に見られる風車状の白いガクが風物詩。
秋には紅葉、晩秋になるとキイチゴのような赤い実を付けるそうです。
季節の変化を楽しめる実力派という感じがしますな。

特に葉っぱが特徴的で、ギザギザしていないものの、一見するとシソの葉に見えます。
葉脈に沿ってシワシワしているからでしょうか。
「鈴なり」という言葉がピッタリなくらい、ワサワサ生えている。

ハナミズキの白いガク
7月中旬のヤマボウシ

この真ん中にあるイガグリみたいなのが法師の頭で、修行時に着る白装束をまとっているようだから、「ヤマボウシ」なのだとか。
これに対して、同じ属の「ハナミズキ」は、白いガクの先が二股。ランのような形状をしています。
ミズキ科でハナのようなガクが目立つから「ハナミズキ」。
そう考えると、「ヤマボウシ」は、影武者なんですかね。
ちなみに、「ハナミズキ」はアメリカからの外来。
「ヤマボウシ」は、日本原産だそうです。

病気への耐性から好まれる一方、白いガクが落ちるので、掃除が大変。
一方、赤い実は食用可能で、ジャムなどに加工されることも多いのだとか。
掃除の手間を避けるか、秋の味覚を取るか。
いずれにしても、季節の変化が感じられるランドマークとして、近くに置いておきたい樹木。
ちなみに、花言葉は「友情」です。
この場合の花って、坊主頭の部分ね。

[1499] 日が短くなって思うこと

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

夏の午後3時に現場入りするのと、冬のそれとでは、明らかにできることが変わってきます。
冬の場合、外観撮影や外ロケは、午後4時が限度でしょう。
その時刻を過ぎると、画が青くなる「青っかぶり」という現象が起きるからです。

フィルムを使っていた時代は、ことにこの傾向が顕著でした。
コダック系のポジで撮ると、独特の「コダックブルー」が発生したりして、わざとそんな効果をねらったものです。
それはさておき・・・。

なので、15時集合という設定は、季節により「外ロケやらんぞ」ということを意味しています。
というか、そういう認識を持ってもらいたいんです。
夏なら、なんとか持ちこたえることができる。
でも、冬は、思っている以上にキビシイ。
そもそも斜光って、影が出てきちゃうのでやりにくいんですが。
やっぱり、ロケるなら、正午が最適。

みなとみらい21地区の夕景
9月下旬の18:02、もう、すっかり夜です

飲食店とかだと、「イルミネーションがキレイだから、夕方でも構わないよ」という方がいらっしゃいます。
あのね、どんな外観をしているのか映らないですけど、本当にいいんですか?
その写真を見て店の前に来ても、日中と違う姿だから、気付かれないですよ。
キレイな画を撮りに来たんじゃないんです。
現状を押さえに来たんです。

「画像処理して、青っ気飛ばせます?」
言いたいことはわかりますけど、単に「青っ気を飛ばす」のではなく、赤と黄色を乗せるって作業ですからね。
少なくとも、ライティングを主たる役務として提供している私の画像処理能力では。
だから、関係のないところが真っ黄色になったりします。

取材に協力いただいているわけですから、強いことが言えないんですれども・・・。
自分の都合がいい時間ではなく、「見栄えの好ましい時間」っていう発想、どうにか持っていただけないですかね。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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