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[2377] 「出来」を使う場合と使わない場合

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

テレビのテロップで、いまだに「出来る」を見かけることがあります。
しかし、記者ハンに倣うなら、「できる」が正しい。
痩せることができる・・・であり、
誰でも簡単に出来る・・・ではありません。

ただし、「出来事」のような一連の単語となると、記者ハンは何も言ってきません。
というか、唯一「出来事」が例外だと思っていたのです。
そんなある日、紙面でこんなコトバを見かけました。

「できる」と「出来高」の新聞用例
右の青枠に注目

「出来高」です。
なるほどね、そういえば、そんなコトバがありましたな。
いずれにしても、「一連の単語なら漢字を使ってもいい」のが原則。
ただ、個人的に、「出来高」を思いつけなかっただけです。
「出来事」が唯一だと思っていました。

そこで、ついでに紙の『新明解さん』から、ほかの用語を拾ってみることにしました。
何かあったっけな。

「出来星」・・・成り上がり者のことを指すそうです。使いませんけども。
「上出来」・・・記者ハンは漢字一本。見逃してました。
「出来具合」・・・記者ハンは「でき具合」でもいいとしています。周辺の用語にあわせた運用が求められそうですね。
「出来損ない」…記者ハンは「出来そこない」という候補を出しつつも、肝心な「出来」については漢字固定です。
「出来たて」・・・同、「できたて」でも可。
「出来心」・・・同、漢字一本。

うーん、ちょっと待ってくださいよ。出来星は外すとして、
上出来、出来損ない、出来心は、漢字固定。
でき具合、できたては、ひらがなでも可。
あれまっ、困るな-、こういうの。

「出来損ない」と「できたて」のように、動詞が元になった修飾語でも統一されていない。
「上出来」と「でき具合」に至っては、ともに、純粋名詞ですしね。
これは、個別で覚えていくしかないんでしょう。
出来事
出来高
上出来
出来心
出来損ない
・・・当座は、この5つが漢字。
それ以外は、ひらいておく。
ざっくり、三文字系は漢字なんだと。「出来損ない」だけ意識しておきましょう。
もともと、一般的な「できる」についてまとめるつもりでしたが、案外、整理“でき”ました。
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[2277] 入管法改正で見えてきたブラックな体質

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

外国人労働者の受け入れを巡る、入管法の改正。
与党が力技で成立させようとしていますよね。
何より、安倍首相の態度が鼻につきます。

「どうせ野党と議論してもイチャモンで終始するだろうから、早いこと乗り切っちゃえ」

みたいな。
討論への飽きちゃった感が、何となくにじみ出ているように思います。
長期政権ならではの慣れ・形式化といったところでしょうか。

そんななか、意図的なのかはわかりませんけど、いままで開示を拒否していたデータの一部が野党によって公にされました。
子細は報道に任せますが、日本って、かなりブラックだったんですね。

外国実習生の実態を報じる記事
少しバイアスの強い記事ですが、後半はその通りだと思います

まあ、首相がこういう事実を「知らない」と言うこと自体、議論の足りていない証拠だと思います。
これはね、野党の作戦勝ちですよ。
「うまいことやったな」と、そのときは思ったんです。
当然、データを全て開示しろと、まだ隠していることはないのかと。議論が全然、済んでないじゃないかと。
そう進むものだと予想していました。

ところが、「知らない」というコトバに反応しちゃった。
法務大臣の問責決議案が出口になっちゃった。
いや、そこじゃないだろ。
いつも言っていることですけど、犯人捜しより制度への落とし込みを優先しないと、何も進まない。
ガクーっですよね。
首相がイチャモン感を持つのも、何となくわかります。
議論が健全ではないもの。

何て言うか、野党の質が下がってますよね。最近。
せっかく、主導権が取れるチャンスだったのに。
ああいう姿を見ると、「ほかに投票したくなる政党がない」という意見にうなずいてしまいます。
外国人のこと、そして国内労働力のことを、誰が考えてくれるんでしょうか。

個人的には、日産のケースみたいに、ブラックをどうすくいとるかが課題だと思っています。
実態を把握したいから、ちょっと厳しめに管理する。
届出や追跡調査に加え、リークできる仕組みを作る。
それを、仮の制度にフィードバックして本決まりとする。
・・・かどうかは知りませんけど、とにかく制度への落とし込みを進めなさいって。
株価も下がっているし、景気見込みも下がっているし。
もしかして、また、不景気に入ってるんじゃないのか・・・というような気がうっすらしています。

[2177] ライターはマジシャンじゃない

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

自分みたいな取材ライターは、どちらかというと「整理屋」だと思っています。
もともとグチャグチャだったモノにラベルを付けて、見やすく並べるのがお仕事。
ところがですな、コピーライターと勘違いしている人が、一部にいるんです。

コピーライターは、自分に言わせれば、マジシャンですからね。
元からあった素材に付加価値を付けて、それ以上の存在にする。
単なる下女がシンデレラになる。
あるいは、カボチャが馬車になる。

ライターは、カボチャをカボチャとしか扱いません。
品種ごとに並べ直して札を付けたりはします。ですが、馬車にすることなんてできません。
なのに、一部の方たちは、馬車を要望してくるんですよ。

きちんと並べたそうざいパン
見やすくはするものの、元の存在を越えるなんて芸当は無理

ライターに任せておけば、きっと、すてきな文章ができあがる。
単なる水道水から、おいしいワインができる。
そんなわけ、ないでしょ。
どうやったら、水がワインに変わるのよ。ブドウのひとつもよこさないで。

例えば、グラスと水を用意してもらって、「音階を作れ」って言われたらやりますよ。
なぜなら、元からある素材で作れるものだから。
色素を自前で調達して、カラフルにアレンジしてもいい。
そのくらいは、やります。
ただ、前提として、出されたモノ以上の内容は書けないですからね。
むしろ、正確に忠実に、描写します。多少の色は付けるにしても。
なのに、シンデレラを期待するもんな。
だったら、シンデレラを用意してクレって話なんです。フツーのオバチャンではなくて。

てなことを言っていられないので、「たばこ屋の看板娘」的なところまではやってみます。
それにしても、言葉遊び・・・って言ったら、コピーライターに失礼か・・・しているヒマなんて、ないのよね。
全力で臨んだ取材内容を形にするのが本分。
その中身を評価してください。

[2676]20181004朝日新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

20181004朝日新聞

[2721] むしろ、取りえのないことのほうが「発達障がい」なのでは

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

金曜は、なるべく仕事と関係のない話題を書くようにしています。
ただし、今回は例外。
冒頭で、ちょっとだけ触れさせてください。

先日、発達障がいのお子さんとご家族を取材しました。
発達障がいの中には、素晴らしいタレントを持った人たちがいます。
ときどき、テレビでも取り上げていますよね。
とくに、ASD(自閉症スペクトラム障害)の場合、以下のような特徴が散見されたりします。

・集中力がハンパない
・特定のことにこだわりを持つ
・他人に関心がない、影響を受けない

結構、「自分にも、当てはまるな」とさえ思いました。
それはそれとして・・・。
このことによって、凡人にはできない“何か”を生み出せるわけです。
じゃあ、凡人って何なんでしょう。
実は、何も伸びしろを持っていない「未発達な人種」のことじゃないでしょうか。

天ぷらそば
極めて「特徴のないソバ」としての茶濁

例えばグルメ。
どんなお店に行きたくなりますか。
今、頭の中に浮かんだのは、おそらく「そのお店の特徴」ですよね。
当たり前過ぎるというか、標準的なお店って、候補にはなりえない。
魅力に乏しく、吸引力が未発達。
もしかしたら、我々が「フツー」だと考えている人って、この部類なのかもしれない。

じゃあ、欠点と利点が極端な店はどうでしょう。
床が汚いけど、天丼を作らせたら日本一。
店主の愛想が悪くて怖いけど、並んでも食べたいラーメン。
行く価値はありますよね。
だって、特定の分野で“発達”しているわけですから。

そう気付いたとき、いわゆる「発達障がい」って言い方が合っていないことに気付きました。
むしろ、彼ら・彼女らは、能力が発達しているんです。ズバぬけているんです。
店主の愛想が悪くて怖いけど、並んでも食べたいラーメン・・・に近い感覚。
逆に、標準的なお店のほうが、どこも発達していない。
全方向的に、丸く収まってはいますけどね。

かつての人事採用では、この「丸く収まっているタイプ」を重宝しました。
命令すれば、何でも黙ってやってくれますからね。へたな才能なんて要らない。
でも今は、「待ちの姿勢」でどうにかなる時代じゃないでしょ。
人事部も、秀でた才能を重視するようになってきました。
このとき、「床は汚いけど、別にいいよね」「求めているところって、そこじゃないよね」って視点が持てるかどうか。そこが、障がい者雇用の決め手だと思うんです。
むしろ、日本の経済をリードしてくれるんじゃないかな。
だって、凡人にはできないことができちゃうんですから。

[2463] 優秀な人材が育つ会社、その採用インタビューから見えてきたこと

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

某外資系企業の、採用面接・・・じゃなかった、採用インタビューに行ってきました。
先輩社員インタビューと座談会、それに人事部メッセージ・・・という構成です。
いや、それがすごかった。
みなさん、優秀。
何かもう、別世界って感じです。

みなさんに共通しているのは、積極性ですね。
入社1日目から、自分で考え、自分で発言することを求められます。
「わかりません」「どっちでもいいです」なんて回答は、それを受け入れる場面からして、想定されていないんです。
発言内容が合っているかどうかは、全くの別問題。
みんなの頭の中を、みんなでシェアするっていうのかな。
社員全体が一つの生き物みたいなイメージ。
発言しないヤツは、死んだ細胞。
生きている限り、みんなでフォローして、情報共有する。
不完全燃焼のままにしないで、スッキリさせる。

そりゃ、人材が育ちますよ。
だって、大きな目で見れば、優れた生き物の一細胞ってことでしょ。
まあ、優れているかどうかは、業績ひとつなんでしょうけど。

メルちゃんノベルティ
社名を出したくないので、推測してください

かといって、ガムシャラ感はないんですよね。
なんかね、1人ひとりがちゃんと考えている。一言を持っている。
「やらされ」「ノルマ」的な方向ではなく、ひとえに「自主性」「積極性」なんでしょうね。
驚きました、まったく。

もうひとつあげるとすれば、「外を見ているから、中がわかる」という点でしょうか。
その辺は、さすが外資系ですよね。
日本にいればいるほど日本を把握しているとは限らない。
むしろ、他国と比較して、はじめて見える景色がある。

さきほど、「発言内容が合っているかどうかは、全くの別問題」と書きましたが、これはある意味、複眼視の視点なんです。
異なる意見に囲まれているから、多様な選択肢が考えられる。その分、正解が導き出せる。
ダイバーシティを保てているから、ガラパゴス化しない。
そもそも、発言内容が「合っているかどうか」という発想すらない。
意見は意見。物の見方やバックグラウウンドが違うだけ。
すごいですよね。

あーゆー会社が、あーゆーモノを作っていらっしゃるわけですよ。
優秀・・・もう、その一言しか出ません。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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