[2317]「特に」と「とくに」、本文ではひらく朝日新聞

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

いつからなのかは不明ですが、朝日新聞は「とくに」を使うんです。「特に」ではなくて。
前提として、「接続詞はなるべくひらがなで」という不文律があり、

従って→したがって
一体、どうして→いったい、どうして
又は→または

などは、市民権を得てきたような気がします。
この流れなんでしょうかね。
ただ、朝日新聞のなかでも揺れがあって、見だしのような「字数制限がキツイ部分」については、「特に」を持ってくることがあります。
ちなみに読売新聞は、いまのところ「特に」派のようです。

「とくに」と「特に」の表記が並ぶ朝日新聞
見だしと本文の分けというより、単なる「過渡期」という気もしますが

じゃあ、一方も「いっぽう」なのかというと、まだ、そこまでには至っていないようです。
この辺は、メディアでの使われ方に注意しつつ、臨機応変に対応していくしかないでしょう。
メジャーになってきたら、その時点で変更。
以前、「メイン」が「メーン」をへて、結局「メイン」に戻ったいきさつを取り上げましたね。
何がきっかけになるのかわからないですけど、コトバは変わっていきますから。

個人的なことを言うと、「とくに」が気に入ってしまったので、もうデフォルト扱いにしています。
使っていて気になったのは、文頭ではなく、文中に登場する場合。
「これといって特に注意点のない場合は」
「最後まで特に問題がなかったのであれば」
これ、注意していないと混じりますよね。
また、特区や特別は漢字ママなので、「とくに特区では」みたいな表現だと、むしろ使いやすくなってくる。「特に特区では」って、見た目、変ですものね。
この、後者の利便が、ものすごくメリットです。
よって、「とくに」大好き。
スポンサーサイト

[2217]「バカの壁」が世界を覆うとき

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

朝日新聞の副読紙『GLOBE』10月1日号の特集は、世界に存在するさまざまな「壁」の特集でした。
移民・難民、宗教、労働市場などの諸問題を受け、現在、猛烈な勢いで増殖中とのこと。
同紙によれば、90年代まで「15」前後で推移していた壁の数は、2000年になってから5倍以上に急増しているそうです。
もう、こうなってくると、「ベルリンの壁」のような固有名詞ではなくなってきますよね。
どこにでも散見される、フツーの壁。
とくに名前も付かない、アノ壁。

で、「日本にもあるんだろうか」と探し始めたんですが、そんなことするまでもなく、あったじゃないですか。
そうです、養老孟司氏の著作、「バカの壁」です。

GLOBE「壁が作る世界」
『GLOBE』の特集、「壁が作る世界」

氏の著作をダイジェストするなら・・・、
「自分が受け入れがたいことに対し、防御線という壁をはって、聞かなかったことにする」
あるいは、「到底受け入れられない主張に対し、相手をバカだと思うことで、自己を正当化する」
そんなニュアンスではなかったかと記憶しています。

これって、根本をなす部分は、物理的な壁と一緒なんですよね。
「思想的バックボーンの異なる民族を受け入れられない。だって、あいつらバカだもの」
「勝手に我が国へ入ってくるなよ、オマエら、バカか」
で、壁を作ると。
ですから、壁問題って、多かれ少なかれ、どこでも起きていることなんじゃないかと思います。
「こんな仕様書を送ってくるなんて、あの担当はバカか」
「この程度のプレゼンが通ると思ってんのか、バカ代理店」
そういう発想がロヒンギャを生み出している・・・と思うんですよ。

つまり、他人ごとではないわけです。壁問題というのは。
何て言うのかな、「許容度や肝要さというものが、どのような場面のときに狭くなっていくのか」。そこじゃないですかね、根本は。
そうなると、原因は、思想的な統一にあるんでしょう。
必ずしもナショナリズムに限らず、職場の雰囲気や風土、生活習慣なんかも関係してきます。

「オマエ、お好み焼きでご飯食べるの?」ってときに、「バカか」とならず、「へぇ、オモシロイね」と言えるかどうか。
「みんなでランチに行こうよ」と誘われて断った人がいた場合に、「あの人変わってんのよ」とならず、「じゃあ、あしたはどう?」と言えるかどうか。
そういう、もっとも日常的な部分に、壁の土台が埋もれているのではないでしょうか。

[2117] サイトコンテンツの目的は、情報を詰め込むことじゃない

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

「サイトコンテンツ」に求められている要素とは何か、どのような内容を書くべきか。
何度か書いていることの繰り返しになってしまうんですが、改めて、まとめてみようと思います。
具体例として、これも既出ですが、歯科医院の「詰め物・かぶせ物」を取り上げてみようと思います。

自分は、取材前のプレゼンで了承を得られた場合、素材比較を一切やりません。
素材比較というのは、保険適用の「レジン」やら、陶器素材を使った「セラミックス」やら、人工ダイヤモンドを混ぜた「ジルコニア」やらについて、メリットやデメリットを並べ立てるような説明です。
なぜ、それが不要なのか。
あのですね、シロートの勝手な判断をあおって、どうするんですか。
そういうことこそ医師と相談して、個人個人に合わせた素材を決めるべきでしょう。
相手は、専門知識のない一般読者ですよ。
それなのに、わずか数百文字程度の情報から、正しい選択なんてできますか?
情報の羅列は、むしろ無責任といえるんです。

入れ歯の型取りサンプル
ベストな治療方法は、人それぞれで違うはず

そうではなくて・・・、
歯のお手入れをマメにできる性格なのか。
食べ物を良くかむ方なのか、ほとんど丸のみするタイプなのか。
痛くないと歯医者に行かないのか、定期的に通ってくれるのか。
むしろ、このようなクセや習慣こそ「詰め物・かぶせ物の素材を決めるキーファクターである」ということに、文字数をあてなきゃいけない。

ケーキを選ぶのとは、わけが違うんだ。素材比較やってどうすんの。
「あなたのことをこんなに心配しているんだ、良く知りたいんだ」という想いを、主軸とするべき。
読者に対するラブレターなんですよ、サイトコンテンツっていうのは。
「セラミック」の説明から、愛が感じられるんですかって話です。

よって、サイトコンテンツに過度な情報を詰め込むのは間違い。
来店・来社させる「くどき文句」というか「マインドセット」、つまり、プロポーズの文章を書いてください。
それができてこそ、同業との差別化が図れますし、サイトの優位性も向上する。
一秒間に100個のギョウザが作れるマシンの説明をとうとうと並べても、それは、意味のないこと。
秘伝のタレを語ってもダメ。
それは、自分の自慢でしょ。
もし、プロポーズの場面で、自慢話を始めたらどうなりますか。
得てして、そうした内容がサイトコンテンツだと思われがちであるものの、かえって読者を引かせかねません。

この視点をプレゼンさせていただいたほとんどの・・・というか、実際は10割の・・・対象者は、大絶賛してくれます。
「300パーセント賛成です、ぜひ、そうしましょう」
絶対、納得してもらえますから。
情報を載っけちゃダメ、足を向けさせるマインドセットが目的。

[2616]20170701読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

20170701読売新聞

[1762] ステーキをアルミホイルで低温度調理する

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

肉に対するガッツリ欲がそれほどなく、ほぼベジタリアンな生活です。
ステーキ肉の霜降りなんて、どこがウマイんだと。
刺身にしたって、中トロより断然赤身。

そう信じて生きてきましたが、この間の取材で、目からウロコが落ちました。
ステーキって、うまいじゃんと。
それが、アルミホイルを使った低温度調理法というヤツなんです。

さっそく、家で再現してみることにしました。
オージーの安い赤身、手のひら大にして600円くらいのブツを購入。
ほどよいかみ切れ感、肉本来の味が鼻の奥に持ち上がってきます。
生でもなく焼かれた状態でもなく、その中間が狙い目なんですね。

低温調理したステーキ
決して「生」ではありません、あくまで低温度調理の結果

この焼き加減には法則があります・・・取材先の受け売りですけど。
題して、「1+2+3=6」の法則。
これは、厚さ3センチのステーキ肉を想定しています。
肉の厚さが、片面を焼く時間です。

まず、低温度調理を効率的に行うため、肉が室温になるまで待機。
次に、フォークで肉の片面をザクザク差します。フォークの剣の間隔が全面に行き渡るくらい。
最後に塩こしょうを振ったら、いよいよ焼きです。
3センチ前提なら、肉の片面を強火で1分、残りの2分は弱火・・・これが1+2の部分。
肉をひっくりかえして、弱火で3分・・・これが+3の部分。
そしたら、アルミホイルに包んで6分待つ・・・=6の部分です。
なので、2センチ肉なら、「1+1+2=4」の法則になります。

刺身っぽい食感なので、醤油が合う。
ニンニクとタマネギのすり下ろし、わさび、からしなどをそれぞれ用意しておくと、味変も楽しめるでしょう。
熱々ではないですが、気にする必要は全くなし。
再加熱なんてしようものなら、すべてのバランスが崩れます。
微妙に・・・おっと、微妙は現代、ネガティブ表現なんだっけ・・・絶妙に熱の通ったニックニクの肉を食べたら、ステーキの専門店なんて要らなくなること請け合いです。

[2403] 事件は現場で起きている、裁判の申立書に見る悲喜こもごも

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

法律事務所のサイトを作る際、ケーススタディを多用しています。
「慰謝料とは」とか「時間外労働の基準とは」みたいな語句説明をやるより、ケースという読み物に落とし込んだほうが、具体的でわかりやすいと思うんですよ。
親しみやすいというのか、入りやすいというのか。

ところがですな。今度の先生、裁判官が読む「申立書」を渡すので、読み込んできてほしいと。
そりゃ、あなたたちは、自分が書いた資料ですから、何が書いてあるか一目瞭然ですよ。
しかし、フツーのライターにとっては、ちょっと酷じゃないですかね。
きょう1日じゃ、さばききれませんでした。

裁判の申立書のコピー
法律用語の塊が100枚以上、しかも両面

それにしても、現実というのは、通り一辺倒じゃいかないんですね。
単に「残業代請求」といっても、過去に難クセをさされて、度重なる減給処分を受けた後、「本来の給料をベースに争いたい」・・・なんてケースがある。
マタハラの例では、育休を取るならパートに落とすと脅され、それでも抵抗したら、過去に同じ処分を受けた社員が会社の交渉人として派遣され、渋々のんだものの、「やっぱり納得いかない」と反論し、地方へ飛ばされ、やっぱり本社がいいからパートで働かせてクレと懇願し、それを合意の証として受け取られた・・・みたいな、組んずほぐれずのケースもある。
どこから手を付けていいかわからないですよね、こうなると。

つまりですな、残業だけとか、マタハラだけを扱うケースっていうのは、現実として少ないんです。
必ず付加要素が積み重なっていて、自分じゃどうにもならないから、弁護士を頼る。
少し冷たいことを言うなら、自分で難しい局面へ追い込んでおきながら、他人に助けを請う。
もっと早く相談していたら、こうならなかったのに・・・という場面が多々あります。

本当は、「あれ?」「そうでしたっけ?」という段階で、法律事務所へ行くべきなんです。
「やられた」とか「チクショー」段階じゃ、遅いの。
っていうか、そうしてくれると、こんな枚数の「申立書」を読まずに済みます。
過去30年のいきさつをチェックさせられる身になってください。
頼みます、本当。
お仕事のお問い合わせ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR