[2122] 取材ライターが考える、取材ライターのランキング

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

去年くらいからでしょうか。
自分のライティングポリシーとして、「愛」を掲げるようになってきました。
読み手を動かす力、目を引いて離さない文章、伝わる想い・・・。
これらに共通する要素といえば、結局は「愛」なんじゃないかと。

商業文に必要なのは、情報量でもなく、テクニックでもなく、もちろん権威を感じさせる堅苦しさでもない。
「その人の気持ち」こそが、フォーカスされるべき。
だから、「一生懸命ウンヌン・・・」なんて書いても、ほとんど意味がない。
気持ちがないもの、上っ面だもの。
どうして、そんなことまでやってんのか・・・っていう「愛」が見えてこないと、メッセージにならない気がするんですよね。

ヒアリングとライティングの評価軸
理想のライター像をメダルで表してみました

じゃあ、じゃあ、どうすれば「読み手を落とす」ラブレターが書けるのか。
ヒアリングでいえば、「言われたことをそのまま書く」なんてのは、もっともいただけません。
テキスト支給も論外。
これらは、ほとんどが自慢ですから。
自分が読者の代表になって、「何を求めているのか、どう言われたら落ちるのか」を、改めて聞き出さないといけない。

刺さる内容のほかにも、例えば「つり橋理論」・・・でしたっけ。
ドキっとする発見をもって、疑似恋愛体験に持ち込んでもいい。
ですから、デートにおける手練手管が必要なんですよ、取材中には。
間違わないでくださいよ、取材対象者を落とすんじゃないですからね。自分が落とされるようなポイントを引き出すんですからね。
つまり、一問一答が終わった後に、「いまの話で、自分が落ちたかな」「かえって離れちゃいないか」という確認を取らないといけない。

次にライティング。
「愛」が聞き出せていたら、内容としては、それを書いていけばいいだけです。
ただし、文の上手・ヘタは問われますよね。どうしても。
自分の考える理想は、とにかく「読みやすい」こと。
全体のリズム感がいい、テニヲハのダブリがない、難しい単語・言い回しを使っていない、他の意味に受け取れる表現をしていない、お経にならない、すっと入る、ロジックがスムーズ・・・。
キリがないですけど、要は「ラブレターとして通用するのか」っていう視点が必要なんです。
論文を書いちゃダメ。
そんなのは、読まないでしょ。マニアじゃない限り。

何ができるのかではなく、どうしてそうしているのか。
一生懸命頑張るではなく、読者がどんな得をするのか。
情報を詰め込むより、むしろ聞きに来てほしいと誘う。一緒に考えようと投げかける。
それが「プロホーズ」だと思うんですけどね。
スポンサーサイト

[2121] フリーランスの発注形態は“まず”安定しない

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

かつて一緒に仕事をしたカメラマンから、「仕事を切られた」というグチが届きまして。
聞くところによると、受注先をほぼそのメディアに絞り込んでいたらしく、「一から営業」状態なのだとか。
まあ、フリーランスって、愛人みたいなところがありますからね・・・ツバメでもいいですけど。
若くてかわいく、何でも言うことを聞きそうなヤツが登場すると、すぐ乗り換えられる。
ロートルが対抗するには、老練なテクニックしかないわけです。
それでも、「やっぱり、キミの肌が一番なじむ」になるのか、「いつもワンパターンで飽きたな」になるのかは、運任せ的なところがある。
うーん、何の話をしているんだか・・・。

実際、浮気をしておいたほうが、愛人としてのステータスは保てますよね。
1社単独ってのは、ちょっと怖い。
3社くらいにまたがっておけば、どこかから切られても、減収を3割程度に抑えられます。

フリーランスの社別受注割合
右の「現実」は、17年10月の実績

自分の場合、浮気を意識していたものの、実はそうでもなかったみたいです。
「緑クライアント」にそっぽを向かれると、収入が半分になる。
・・・いまのところ、ラブラブですけどね。
それでも、けん怠期みたいなのはあったんです。
そこから盛り返しての「現実」。

注意したいのは、愛情のコントロールが、こちら側からできないこと。
というか、愛情MAXを前提に考えがちなので、そこが間違っているのかもしれない。
良く、飲み屋のママが言いますよね。
「あら、最近、ご無沙汰じゃない」って・・・言われたことないけど。
あのくらいの付かつ離れず状態が、理想なのでしょう。
毎月来ることを当てにしていてはダメ。
そして、常に営業し続けることが大切。
よくよく考えれば、当たり前のことなんですが。

[2120] 公取から送られてくる、ブラック企業の取り締まりアンケート

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

ときどき国から零細事業主に対し、「泣かされてませんか」というアンケートが送られてくるんです。
今回で、おそらく3回目。
内容は、いずれも消費税に関するものでした。

要は、大手の受注先がパワハラ・・・というか威圧的な取引をしていないかという調査で、もし違反があった場合、企業名ごと「刺してクレ」と。
消費税の請求を我慢してませんかとか、消費税と引き替えに変な要求をされてませんかとか、そういう心配をしてくださっている。

そこまでヒドイ仕打ちはないけれど、フィーの設定が「税込み」ってのは、良くある話です。
しかし資料によると、この「税込み」は、どうやらグレーに該当するらしい。

公取のアンケート
本体価格での交渉を前提としている「公取の資料」

ただし、そのままブラックではないよと。
コチラから本体価格での交渉をお願いしたとき、発注側は、それを断ることができないとのこと。
また、「税込み」の見積書などを要求してもいけないそうだ。
こんなのは、ザラにありますよ。
怖いから、刺さないけど。

実際のところ、違法意識というよりめんどくさいから、「税込み」でキリのいい数字にしているダケでしょ。
消費税が5パーセントのとき、よく、「6並び」ってやりましたもん。
66,666円かける1.05で、7万円(端数切り上げ)。
これはイジメじゃなくて、シャレや遊びの領域ですよね。
それに、価格交渉そのものが可能な時点で、「税込み」も「税別」も関係ないと思うんだけど。
また、立場が逆の場合、値引き交渉の場面で、「消費税分サービスできない?」なんてやりとりってありますよね。
あれは、いわば口実でしょ。税そのものを嫌がっているわけじゃないでしょ。

いつもだけど、何かピンと来ないんだよな、このアンケート。
まあ、本当に「泣かされている」業者もいるんだろうけれど。
それより、自分が一事業主として「国に認めてもらっている」ことのほうがうれしいです。
確定申告とひもづいているんでしょうが、知ってもらっている喜びってのがありますな。正直。

[2119] ライターフィーの提示相場について

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

先方条件に「応募」するのではなく、紹介や問い合わせを受けた時に悩むのが、フィーの提示額です。
以前、本当は10万円を見ていたそうなのに、「3万円」と言ってしまったことがありました。
「そんなに安くていいんですか」なんて驚かれましたっけ。
また、おもしろそうな案件だし請けたいのに、「その条件だとキビシイですね」的な振られ方をしたことも。

なので、もう、駆け引きしないことに決めました。
Webメディアなら、とりあえず「文字3円」、諸経費・取材手当てなどは別途。
ただし、グロスで1万円以下はお断り。
3400文字以下の案件は時給3000円計算。
そんなところが、やや下手に回ったあたりの標準的なラインではないでしょうか。

10月、夕方の富士山
自宅から見える「フジサン」、「モジサン」的な茶濁でございます

文字4だと、コッチにもプレッシャーがかかるんですよね。
よっぽど、よっぽどしていかないと、相手の期待値を下回り、かえって続かない。
だから、逆に文字3あたりのクオリティを期待してよと。
たぶん、レベルは上回っているからと。
そのほうが、現実的に進めやすいし、次につながりやすい。

ただ、紙は別ですよ。
別っていうか、振り込まれるまでわからないというか、独特のしきたりがあります。
得てして文字10を超えているので、構わないんですけども。

話戻って、「文字3円」は、こんなイメージです。
サイトコンテンツで1万字だとしましょうか。
事前リサーチで2時間。
取材当日の拘束時間5時間。
テープ起こしとライティングで8時間。
見直しで2時間。
取材手当てと合わせ、4万円に対して17時間だから、時給2350円。

日ごとにすると・・・、
初日はリサーチのみで2時間。よって、他の仕事と兼務。
取材当日は5時間。軽い作業なら同時進行するものの、実際は1日終了。
ライティング1日目は、行けるところまでやりたい。基本、それだけで1日終了。
2日目は余裕をもって3時間くらいでフィニッシュ。他の仕事もちょっとやる。
そんな感じじゃ、ないですかね。

[2118] アピールしたいことと、知りたいことの違い

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

今回は、情報を出す側と受け取る側で、その期待する内容に「大きな違い」があるという具体例です。

この夏、歯医者さんに関する書籍を丸っと一冊担当いたしました。
そして取材の過程で、いくつもの貴重な資料を得ることができたんですね。
その中の一つが、「かかりつけ医の歯科医に関する調査」というもの。
日本歯科総合研究機構が2015年に調べた研究調査です。
平たくいうと、患者が歯科医院に何を望んでいるのか・・・という実態調査で、対象は合計1万人の男女となっています。

同アンケートによると、上位に食い込むのは、「説明」「清潔」「スタッフ」の三大キーワードなんです。
良くありがちな、「痛くない」とか「削らない」などの技術的な話ではありませんでした。
これ、取材をする際のマストアイテムになっています。

かかりつけ医の歯科医に関する調査
「かかりつけ医の歯科医に関する調査」/出展・日本歯科総合研究機構

極論すると、患者が求めているのは、
・ていねいに説明してくれて
・院内が清潔で
・スタッフが優しい
ほぼ、それだけで「理想的な歯科医院」になれるんです。

一方、医師が主張しがちな、
・痛くない・削らない
・技術・設備が優れている
・専門性が高い
などの項目は、あまり重要視されていない。

このギャップ。
各先生にプレゼンすると、皆さん「がく然」とされます。
そして、自分の認識がズレていることを、実感していただける。
「言いたいコトじゃなくて、知りたいコトを書かなきゃいけない」って、そういう話なんですよね。
今回、それが具体的にわかる資料を手に入れたので、むちゃくちゃ重宝しています。
資料一つで、ライターのプレゼン能力が格段に違ってくるのです。
これは、大きい。

ちなみに同資料をインターネットで探してみましたが、見つけきれませんでした。
書籍の発行によってオープンになっているので、コッチで使ってもいいんじゃないか・・・という判断です。
いずれにしても、ライターの理論武装は欠かせない要素でしょう。
筋の通った取材ができるもの。

[2117] サイトコンテンツの目的は、情報を詰め込むことじゃない

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

「サイトコンテンツ」に求められている要素とは何か、どのような内容を書くべきか。
何度か書いていることの繰り返しになってしまうんですが、改めて、まとめてみようと思います。
具体例として、これも既出ですが、歯科医院の「詰め物・かぶせ物」を取り上げてみようと思います。

自分は、取材前のプレゼンで了承を得られた場合、素材比較を一切やりません。
素材比較というのは、保険適用の「レジン」やら、陶器素材を使った「セラミックス」やら、人工ダイヤモンドを混ぜた「ジルコニア」やらについて、メリットやデメリットを並べ立てるような説明です。
なぜ、それが不要なのか。
あのですね、シロートの勝手な判断をあおって、どうするんですか。
そういうことこそ医師と相談して、個人個人に合わせた素材を決めるべきでしょう。
相手は、専門知識のない一般読者ですよ。
それなのに、わずか数百文字程度の情報から、正しい選択なんてできますか?
情報の羅列は、むしろ無責任といえるんです。

入れ歯の型取りサンプル
ベストな治療方法は、人それぞれで違うはず

そうではなくて・・・、
歯のお手入れをマメにできる性格なのか。
食べ物を良くかむ方なのか、ほとんど丸のみするタイプなのか。
痛くないと歯医者に行かないのか、定期的に通ってくれるのか。
むしろ、このようなクセや習慣こそ「詰め物・かぶせ物の素材を決めるキーファクターである」ということに、文字数をあてなきゃいけない。

ケーキを選ぶのとは、わけが違うんだ。素材比較やってどうすんの。
「あなたのことをこんなに心配しているんだ、良く知りたいんだ」という想いを、主軸とするべき。
読者に対するラブレターなんですよ、サイトコンテンツっていうのは。
「セラミック」の説明から、愛が感じられるんですかって話です。

よって、サイトコンテンツに過度な情報を詰め込むのは間違い。
来店・来社させる「くどき文句」というか「マインドセット」、つまり、プロポーズの文章を書いてください。
それができてこそ、同業との差別化が図れますし、サイトの優位性も向上する。
一秒間に100個のギョウザが作れるマシンの説明をとうとうと並べても、それは、意味のないこと。
秘伝のタレを語ってもダメ。
それは、自分の自慢でしょ。
もし、プロポーズの場面で、自慢話を始めたらどうなりますか。
得てして、そうした内容がサイトコンテンツだと思われがちであるものの、かえって読者を引かせかねません。

この視点をプレゼンさせていただいたほとんどの・・・というか、実際は10割の・・・対象者は、大絶賛してくれます。
「300パーセント賛成です、ぜひ、そうしましょう」
絶対、納得してもらえますから。
情報を載っけちゃダメ、足を向けさせるマインドセットが目的。
お仕事のお問い合わせ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR