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[2165] 助詞のパレット

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

原稿拝見。おつかれさまでした。
うまいこと情報収集できたみたいだね。
ただねー、もうちょっと文章力を付けよう。
たとえば、2ページ目の冒頭。

「必要な骨の量が足りない場合、インプラント治療が適切に行うことができずに・・・」

の部分だけど、「が」が3つもあるよね。
あるいは、その下。

「骨の形成を阻害する繊維芽細胞が入り込まないように、自家骨もしくは骨補填剤を投入した部分をメンブレン(人口膜)で封をして、再生を促します」

今度は「を」が5つ。
こういう文は、何が主語や目的語なのかわかりにくくて、読み手を不安な気分にさせちゃうんだ。
ひとつの文の中では、できるだけ同じ助詞をくりかえさない。いいかな。

助詞のパレットイメージ
「助詞のパレット」という茶濁でございます

あくまでボクのやり方だけど、頭の中に「助詞のパレット」をイメージする感じ。
赤や青の絵の具が置いてあるとして、それぞれの色は1回しか使えない。
もちろん、この場合の絵の具とは「助詞」のことだよ。
そうイメージしておいて、「が」と「は」は使っちゃったから、「で・の・を・に」しか残ってないな・・・みたいな感じで文作する。
あっ、「の」だけはいっぱいあるから気にしないで。「も」に変えておこうか。
これが自然にできるといいんだけど。
そうね、半年ぐらいで使いこなせるんじゃないだろうか、「助詞のパレット」。

「必要な骨の量が足りない場合、インプラント治療が適切に行うことができずに・・・」
ここは、こんなふうに直してみました。
「必要な骨の量が足りない場合、インプラント治療の適応外とされ・・・」

「骨の形成を阻害する繊維芽細胞が入り込まないように、自家骨もしくは骨補填剤を投入した部分をメンブレン(人口膜)で封をして、再生を促します」
こっちは、文を割ってみよう。
「自家骨もしくは骨補填剤に繊維芽細胞が入り込むと、骨の形成を阻害してしまいます。そこで、メンブレン(人口膜)で封をして再生させるのが一般的です」

わかったかな。
こんな感じで、今の原稿を、もう1回見直してみてください。
それで、あした、答え合わせをしよう。
パレット使いになれば、1日2万円から3万円くらい稼げるんじゃないかな。
もちろん、医療ライターという専門分野があっての話だけどね。
大丈夫。自分だって、かつては「が」を連発してたんだから。
助詞が文章力を左右する・・・このことに気付いた者勝ち。
で、キミは気付いたと。
さて、あしたが楽しみですね。それでは。
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[2164] ライターの資質-もう、その何回目かⅢ-

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

最近、月曜日のこのコーナーを閲覧している人が多いようなので、繰り返しになるかも知れませんが、まとめておこうと思います。
ライターの資質についてです。

まず、書くことというより、話を聴くことが好きな人。
オシャベリが好きな人じゃありませんよ。
オシャベリは、会話の中に出てきた単語への条件反射です。
「話を聴く」というのは、そうじゃなくて、相手の言っていることを整理して聞き取る能力のこと。
つじつまが合ってなかったら、当然、理解するために聞き返します。
「炭火焼きと自然保護が自分の中でつながりきってないんですけど、どういう関係なんですか?」

次に、相手の言うことを“うのみ”にしない人。
キレイな言葉が出てきても、それでヨシとせず、真意や裏取りをしたいですよね。
「お客さんのために全力を尽くすって、具体的にどういうことですか? ほかと違う点は何でしょう」

要は、何一つ知らない読者に対し、具体的な項目や例を挙げて詳細に知らしめられる「材料集め」なんですよ。ライターに最も欠かせないスキルは。
書くのは、それができてから。

飲食店の取材風景
某飲食店の取材風景、3年前になりますか

さて、材料が集まったら、それをわかりやすいロジックで並べる。
ライターはすでに「事情を分かっている」側ですから、そのまま書くと、ロジックが一足飛びします。
あくまで、何一つ知らない人の立場で、緻密なロジックを練る。
結論先出しの演繹なのか、事象を並べてから結論に導く帰納なのか。
ちなみに自分が得意なのは、演繹です。
取材中、もっとも印象に残ったセリフを、記事の最初に置いていました。

「車の査定って、直前に洗車とか掃除をしても、あまり上がらないんですよ」

そうやって驚かせておいてから、周辺情報を膨らませるっていうのかな。
まっ、これは資質というより、テクニックですね。
資質に戻ります。

書く段階で必要なのは、とにかく「助詞力」。
「が」とか「は」とか「を」のような助詞を、1つの文の中でダブらせない。
ライターに求められるの「が」、助詞「が」かぶらないような文章「が」書ける能力・・・こんなのは論外です。
一見すると主語がわからず、読みにくいでしょ。
どうしたらカブらずに書けるのか。そこは苦しんでください、お仕事なんですから。

また、新聞を読みあさって、用例研究を積み重ねておきましょう。
メインなのかメーンなのか。
合わせてなのか併せてなのか、それともあわせてなのか。
とにかく、助詞や単語の一言一句に、それでなければならない理由がある。
少なくとも、誰かから聞かれたら、その理由が説明できる。
そこまでできたら、周りが放っておかないと思います。

[2163] 祝!月間売上100万円突破

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

この9月、ついに1カ月の入金合計が7ケタとなりました。
3月末から手掛けていた医療MOOKの請求が立ったからです。
毎月、ハデな荒稼ぎをしているわけではないので、念のため。

さて、今年の着地を予測してみると、期初の想定に対しほぼ70万円以上のプラスが見込めそうです。
もちろん、純粋な収支ではなく、経営計画に対する上ブレ。
収支でいうと・・・ナイショですけど、まあ、来期の税金がヤバそうですな。
そこで、自営業にありがちな所得圧縮策を取ってみようかと思います。
簡単に言うと「散財」です。
上ブレ70万円の半分、35万円くらいはパーっと使っちゃおうじゃないかと。

既存概念を打破する歯科の医療MOOK
8月31日、全国の主要書店にて

まず、いつのまにか扇風機化していたエアコンを交換しちゃいましょう。
夏でも基本は使わないから、安いヤツで十分。
10万円見とけば十分かな。
ちなみに、減価償却期間が6年なので、単年としては1万5000円くらいの経費にしかならない。
残り25万。もっと、ドバチョと使わなくちゃ。

そうだ、カメラのレンズなんてどうでしょう。
確か、資産扱いなので、単年の経費にできるんですよね。
開放値の明るいヤツで50-100mm前後のズームがほしい、5万円くらいで手に入るんじゃなかろうか。
残り20万円。

旅行。
実は山ガハで全国制覇しているし、取り立てて行きたいところもないんですよね。
あのときは、ニノキンとかやきそばとか「止まれ」の路面標識のような、確たる目的があったんです。
ところが今は、ないもの。
まっ、どこへ何しに行くかは別として、10万円くらい確保しておきましょう。
これは、取材費で落とします。落とすというか、所得から減らします。

残り10万円。
後戻りできませんからね、良く考えましょう。
今、必要なモノって何だ?
最新のパソコン・・・うーん、これも原価償却の関係で二の足踏むな。
いよいよスマホか・・・いや、必要性を感じません。
壊れる前に、長年使い倒してきた冷蔵庫を買い替える・・・壊れてからでいいや。
カバン・・・うむ、これはいい思いつきだな。
取材用のカメラバッグとプライベートと、両方そろえよう。あわせて5万くらいか?

残り5万。
まあ、今、決めなくてもいいや。
期初に予定していた所得分まで使っちゃうと、最大で、あと40万円。
税金で取られるくらいなら、それもアリ。
さて・・・。

後日談。
エアコンは大家さんが負担してくれるとのことで、作戦の立て直しを迫られました。

[2162] 仕事は人からもらうもの、クラウドのよくある勘違い

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

このコーナーは、「文章で食べていく方法」でしたね。
ときどき、忘れます。
じゃなかった・・・ときどき、思い出します。

さて、「クラウドなんてやっていても受注は伸びない」というのが、自分なりの結論です。
ライターの仕事は完全に二分化されていて、量重視ならクラウド、質重視なら人を介しての発注。
言い換えるなら、低予算がインターネット、高予算が人。
この傾向は、しばらく変わらないでしょう。
第一、クラウドという仕組みが、逆競りみたいなものですからね。
安い条件で大勢に振っといて、1人でも食いつけば、仕事が成立する。
完全に、売り手市場じゃないですか。

じゃあ、じゃあ、どうしたら、いい条件の仕事にありつけるのか。
その答えは、ひたすら、人に合うことです。

有楽町の街オブジェ
オフィス街で見かけた、「人の和」的な輪のオブジェ

ライターを募集している編プロでもいいですし、募集していない会社に面談を申し込んでもいい。
いっそのこと、クラウドの案件元に面会してみたらどうですか。
要は、顔の見えない相手だから、安く振らざるを得ないと思うんですよ。
だって、どんなライターだか、わからないもの。
それこそが、クラウドの仕組みであり盲点。
本来、仕事ってのは、人が信頼できる相手に依頼するものなんです。

自分の過去を振り返ると、こんな経緯がありました。
・ちょくちょく会っていた編プロの担当が転職し、その転職先で人脈を広げてくれた
・メディア主催のパーティで、初めて会う担当者と意気投合した
・ライターを募集していた編プロに面会したら、別の出版社を紹介してくれた
いずれも、今の仕事につながっています。

さて、面通しをしたとしても、すぐに仕事が振ってくるわけではありません。
クラウドの受注率と比べたら、実になる確立は低いでしょう。
ただし、実際に問い合わせが来たときのフィーは、そこそこいいと思います。だって、売り手市場じゃなくて、ご指名でしょ。
ぜひ、期待に応えましょう。
今度は、そのレベルの仕事がベースになるはずです。
例え単発で終わったとしても、他社へアピールできる実績にはなるんじゃないですか。

[2161] 撮影禁止のはずの書店棚を公開している方へ

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

8月末、春から手掛けていた某書籍が書店へ並びます。
フルフルで担当した全国誌は、かれこれ4冊目になるのかな?
単発の記事を合わせると、もっとあった気がします。
それはそれとして。

よくブログなんかで、「書店に並びました」的な投稿ってあるじゃないですか。
あれ、基本的にNGのハズなんですよ。
自分もやってみたくて、書店へ問い合わせました。
写真を撮ってもいいですかって。
でも、絶対と言っていいほど、許可は降りません。
ディスプレーは、販売戦略というか、一種のノウハウですからね。
「見たらわかっちゃうじゃん」という気もしますが、記録や資料として残すのは御法度らしい。
それが、書籍部分のアップだけだとしてもね。
なので、公開しちゃっている人は、知ったうえでのダマテンか、常識知らずということになる。
いずれにしても、いただけません。

コンビニの書店棚
ウチの近くの、気の知れたコンビニで許可済み

ことに大手の書店ほど、撮影を嫌がるようです。
なので、コンビニにも流通している場合、顔見知りのコンビニで撮らせてもらってます。自分の場合。
早めに行かないと売り切れちゃうので、発行日にダッシュ。
週刊誌だと、冊数そのものを入れていないですから。3日でさばけるくらいの量しか配られないわけです。
えと、本論から外れました。

書店のディスプレーは、原則として撮影禁止。
それを公開するということは、自らの犯罪を公開しているということ。
しかも、おそらくは、知っていてのダマテン。
きっと、コソコソ撮ってたりするんでしょう。最初のカットが手振れで、もう1回撮り直したりして。
そう考えると、ちょっと笑えます。
もし広告展開しているなら、そのゲラをもらえばいいじゃんね。もちろん、使用目的を明かしたうえで。
あるいは、出版社の該当サイトをハードコピーするとか。
ブラウザ画面そのものに著作権は働かないはずなので、よっぽど楽。
でも、やっちゃいたいんでしょう。書店の盗撮を。
それ、犯罪ですから。

[2160] 委任契約後、ライターの仕事はどう変わったか

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

某社と試験的に始めた「委任契約」。
原稿あたりいくらという請負契約ではなく、いろんなことを月100時間まで固定額でこなすという受発注方法です。
さて、その最初の7月度。
どのような内訳だったでしょうか。

新規原稿作成 5:47
編集・校閲 57:16
メール・データ操作 8:25
リサーチ・取材準備 12:26
電話・取材・打合せ 19:47
合計 103:41 (単位は時間)

純粋に原稿を書いたのは6時間弱、はたしてコイツ、ライターなんでしょうか。

代々木公園からN局方面
貴重な外出機会だった、N局さんの打合せ

ちなみに、その会社以外の仕事は、こんな感じ。

ロケ地の連載x 2本 リサーチ・画像手配・ライティングで約10時間
商材のコピー付け 約5時間
タウンロケのリサーチと取材交渉 約8時間

結局、物書きは21時間しかしてませんでしたな。
7月と8月は、暑いしね。
ヘタな取材ものが来ても、断るツモリでいました。
だって、取材用のフルセットと三脚抱えて、この炎天下でしょ。
考えただけでも汗が出る。
仕事で外出したのって、7月は、わすが2回だけでした。
あとはひたすら自宅。ただし、図書館除く。

キャパとしては、あと40時間くらい取れたから、7割前後といったところ。
自分で言うのもアレですが、「優秀なライターの時間を、先に確保しておきたい」という発想から始まった委任契約。
初月としては、まず、こんなところでしょう。それに夏だしね。
まだまだ手探り状態です。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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