[2104] メインビジュアルが左ページに多い理由

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

「ページを半分めくったときにね、ドワッとビジュアルが目に入ってくるでしょ。そのワクワク感に合わせてタイトルを付けてほしいんですよ」

冊子の編集者からそんなレクを受けまして、「なるほどねー」と関心いたしました。
この発想、Webにはないなと。
紙の場合はスクロールができないので、「ページをめくる」ごとにダイナミックな変化を起こす。
ビジュアルが左ページに多いのは、そのダイナミズムを意図的に作り込んでいるからなんだと。

つまり、読者の視点は、最初に左ページへ行き、めくり動作を終えてから右ページへ行く。
このとき、左ページのビジュアルと右ページのタイトルは、リンクしている必要がある。
タコヤキの画像が目に入ってきて、「家電製品の裏事情」的なタイトルでは、ポカンになってしまいますよね。

ページネーションのイメージ
よくわかんないイメージですみません

ガラス細工が目に飛び込んできたら、メインタイトルは「ガラス」絡みだろうと。
そういうイメージ茶濁なんです、これは。
紙の場合、キャッチとビジュアルの絡み度合いが、Webよりも一層濃くなる。

確かにWebはテキスト主導で、それを補足するのがビジュアルでした。
少なくとも、自分の記事スタイルはそうです。
ところが、紙はちょっと違った発想をする。
各ページが、劇の一幕みたいな役割をしているんですね。
幕のツカミはメインビジュアルで、そのイメージに沿ってテキストが走る。

ただし、このリクツがわかったうえで、タイトルを紛らわすのはアリ。
例えば、「星が海に浮かぶ街」とするなら、「あー、ガラスが星と関係してんだな」という先行イメージを、苦も無く抱かせることができる。
わざわざ、そのためのテキストを付けなくても済むわけです。

画がドワッっときて、タイトルがバシッと目につく。
このテンポ感って、なかなかおもしろいと思いませんか。
本文の作りも、おのずと違ってきますよね。
うーん、やりがいがあるな、紙。
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[2103] やっぱり必要だった、10倍稼げるライターの専門分野

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

ライターに得意分野は不要。
聴き方と書き方がすべてを分ける。

いままでは、そのように思っていました。
しかし、専門ライターとしてある程度の技量・経験が伴うと、「こんなにもらっちゃっていいの?」という案件が振ってくるんですね。
例えば、A社の場合、1万円を稼ぎ出すのに必要な時間は、わずか90分。
しかも、難易度としては、至極フツー。むしろ易しいぐらい。

つまり、「簡単な内容だから安いライター」という世界と、「このジャンルだったら、難易度問わず、あのライター」という世界があって、後者にはそれなりのフィーが担保されているんです。
自分の得意分野である法務・税務・労務・会計絡みは、基本的にB向けですから、予算もがっしり付く。
早く気付けば良かった。
「得意分野は不要」ばかり主張していました。

猿島の石垣
基礎の積み重ねがゲタを履かせるという茶濁

では、どうしたら、コッチの世界へ来られるのか。
少なくとも、一定の分野に特化した仕事をする必要があります。
メディアなんてやってちゃ、ダメ。

あくまで自分のケースですが、最初は、医療系のインタビュー記事を手掛けていました。
ママさんライターも多いようなので、そのレベルに甘んじず、しっかりと勉強すること。
その知識を持って、今度は、サイトコンテンツ制作の編プロに営業しました。
もちろん医療ねらいだったんですが、士業もやっているうちに、いつの間にか「弁護士チームお抱え」のライターとなっていました。
年間70人ぐらいの先生に、直伝で話を聴けるわけですからね。
嫌が応にも、専門知識は高まります。

そしたら、ビジネス系で名の売れている雑誌社・プロダクションに営業をかける。
得意分野は、法務・税務・労務系ですと。
年間70件も現場を踏んでいましたと。
で、1万円90分。

どこまで参考になるかわかりませんが、いわゆる「得意ジャンルの登録」にも2種類あると考えてください。
Web上のアンケートのようなフォームのものは、ほとんど意味がありません。
「簡単な内容だから安いライター」の典型。
言うなれば、案件振りの目安でしかないんです。

そうじゃなくて、面談などを挟み、過去の経歴などを話したうえで、「例えば、こんなジャンルの仕事なら、どうですか」ってオファーされるのが後者。
単なるリライトでも文字あたり3円、オリジナルだったら10円は固い。
ここまで5年、早くて3年。
切り替えの見極めが難しいですけどね。

[2102] 常に全力かフィー合わせか、プロの仕事とは

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

最近、ネタがかぶっててすみません。
医者の取材をしていると、皆さん、常に全力投球であることに驚かされます。
忙しいってコトや生命に関わるってコトもあるでしょうけれど、手を抜かないですよね。
もちろん、腕の差はありますよ。
ただ、スキルを惜しみもなく発揮する。

その点、自分は、フィーに合わせているようなところがありまして。
「時間あたり、いくら稼げているのか」ということを常に意識しているので、まず作業時間を設定し、それを超えないようにまとめちゃってます。
「もう、こんなところでいいんじゃないか」と。
その話を、医科の書籍編集者にしたらですね、
「コーノさん、医者に向いてませんよね」と。
ハイ、おっしゃるとおりだと思います。

2102.jpg
バランスという茶濁でございます

自分としては、依頼元の要求レベルを「少し超えたあたり」が、ベストだと思うんですよね。
それに、文章のベストって何なの? とも思うわけです。
「ラーメン本」に料理研究家が書くような文章を載せたって、読者レベルと合っていませんから、チンプンカンプンになってしまうでしょう。
その意味で、質が高ければベストってわけでもないし、ある意味、相手合わせなんですよ。
情報の取捨選択が、かなり大きな比率を占めることになります。

一方の医師は、患者レベルに合わせるということがない。
もちろん、入れ歯にするのかインプラントにするのかという意味での、選択やレベルはありますよ。
そういう意味じゃなくて、歯への健康が低い患者だから、テキトーな入れ歯をあてがっておけばいいかというと、そういうことは起こらない。
一生懸命説明して、デンタルIQを高めるところから始める。
この違いがあるのかな・・・なんて思っています。

そう考えたとき、メディアの役割の中に、「読者を育てる」という発想が見えてくるのです。
新聞が載せている社説も、ある意味、リテラルIQを高めるねらいなのかなと。
ああいうの、Web媒体にはないですよね。
今度、誰かに提案してみよう。「社説をヤレ」と。
おおかた「何で?」って言われちゃうでしょうけれど。

[2101] 歯科医院の蝸牛考、人を診るのか技術を追うのか

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

半分オカルトではありますが・・・。
どうやら、大阪や仙台などの中核都市にある歯科医院ほど、人に寄り添ったスタンスを取っているのではないかと。
東京、あるいは北海道や九州では、技術を優先しているように思えます。
もちろん、ザックリの話です。

つまり、似た治療スタンスがドーナッツ状に分布しているんですね。
このような状態を国木田先生は、カタツムリになぞらえ、「蝸牛考」と名付けました。
ただし、本当の「蝸牛考」はちょっと違います。
首都から地方への傾斜が下り坂一辺倒で、登り始めるということはない。
その点、歯科医院の蝸牛考は、首都と遠隔地の「技術」と中間都市の「人」による二重構造。
これは、どうしてなんでしょう。

花時計
蝸牛考イメージとしての同心円、花時計です

首都は、わかりやすい。
競争が激しい分、期待度も高くなるから、一昔前の設備では見向きもされない。
よって、技術・設備偏重にならざるを得ない。

飛んで、北海道や九州。
おそらくですけど、「東京都同じ環境」ということが誘客要因になっているんでしょう。
テレビや冊子などで紹介されている最先端の環境が、我が町でも可能なんだと。

じゃあ、大阪や仙台などの中核都市はどうなのか。
なかには、ロッジ風の外観を備えた「癒やし系」の歯科医院があったりするんです。
また、院内設備の拡充よりも、訪問診療に力を入れていたりする。
これには、「地元を優先しないとやっていけない」という台所事情もあるでしょう。
しかし、何て言うのかな、東京を見ていない独自感があるんですよね。無視というより、アイデンティティという感じ。
都会の事情を知っていてなお、「オレらには、オレらの理念がある」という姿勢。

お年寄りが多いとか、地域コミュニケーションが密だとか、理由を探そうと思えばいくらでもあるでしょう。
でも、そういうコトじゃない気がします。
自分で正解を探していった結果、「人」になった・・・という感じかな。

他方、都市や遠隔地は、正解を人から得ようとして「技術」に目が向いた。
都市なら海外や学会など。
遠隔地は、そのものズバリ、都市です。
繰り返しになりますけど、この考えは「オカルト」に過ぎません。

[2100] 独立7年目の転換期

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

ここにきて、ムックや書籍の話が増えつつあります。
ライター業だけで食べていくことを考えると、条件のいい「紙」の仕事は魅力的です。
ただ、一般的に、ハードルの高いことがネック。
なかなか、「オイ、それ」とは任せてくれないわけです。

では、どうしてWebから紙へ切り替わっていったのか。
実は、こんな事情があったのです。

いままで比較的メインだったウェブサイト制作の会社に、ライターの管理会社が挟まりました。
自分は、担当営業から直指名で仕事を頂いていたものの、これが通りにくくなったわけです。
とはいえ、ルールを突っぱねて声がけしてくれる人が2人いますけどね・・・。
おかげで、その会社からの発注量が激減。
新規営業の必要に迫られました。

で、基本は、得意なサイト制作系を当たったんですが、結果として「紙のオファー」になったと。
4件回って3件から反応アリ。
そこそこ実績はあるので、ムゲにはされないだとうと思っていましたが、予想外の引き合いにより、1件、断ってしまいました。

書籍編集の企画書
士業系と医療系の2件で手いっぱい、お盆前までは「お祭り」です

おもしろいことに、両社とも一括発注を希望しているものの、その理由が異なります。
一方は、「ムック全体の記事に統一感を持たせたいから」。
他方は、「似た表現にならないよう、一人のライターがクオリティを管理してほしいから」。
まっ、コッチはお仕事さえ頂ければ、何でも結構です。

また、比較的長いスパンで動くのも、紙ならではの特徴。
Webは、5ケタのフィーを2・3日でやっつけていく感じ。
紙は、6ケタのフィーをひと月かけて仕上げていきます。
このロングスパンは、「最初は緩くても、締め切り前がお祭り」という過酷な事実の裏返しです。
また、書店に並んでからフィーが入るため、その間のタダ働きを余儀なくされます。
それだけに、条件もいいですけどね。2冊分で7ケタいくんじゃないだろうか。
でも、振込は10月末だと。
実質、9月の減収をみとけば良さそうですね。
つまり、紙主体になるということは、3カ月先を見越しながら動くということ。
7年目の転換期は、支払いサイトの転換期でもありました。

[1199] 身に付く記事を書かないと、時間をムダにする

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

標題の「身に付く」とは何か。
結論から言うと、「目的と結果を常に意識してモノを書く」ということに尽きると思います。
そして、記事によってそれが達成できたかどうかを、必ず振り返る。
取材で聞いてきたことをただテキストにしただけでは、無目的だし結果にコミットできないんです。
そんな仕事では、誰も対価を支払おうと思いません。

目的がサービスの周知であれば、読者の理解度や属性を想定してテキストに傾斜を付ける。
サイトへのランディングであれば、URLの配置場所を試行錯誤してみる。
で、その結果どうなったのかをフィードバックしてもらう。
このPDCAなしに仕事を進めても、成長できないのでは・・・。

例えば自分は、「横浜」と「鎌倉」と「横須賀」というエリアによって、同じテーマでも書き分けができます。
それぞれの地域で、どういう目的なら刺さり、どのような反響をもたらしたのかが、ある程度把握できているからです。

小便禁止の看板
何の目的で看板を立てたのか、それは達成できたのか

目的と結果を意識してモノを書か「ない」ということは、無意味な看板をむやみに立てまくることと同じ。Web上のバイナリデータを増やしているだけなんです。

そうじゃなくて、トタンを無地にして、看板を青くしたらどうだろう・・・ネコが来ちゃった。
ペットボトルのネコよけと併用してみようか・・・近所から美観でクレームが付いた。
テレビで紹介していたスプレーならどうだろう・・・おっ、うまくいくじゃん。
こうした試行錯誤が、コミットへの道筋なのではないでしょうか。
同じセオリーを、最初から他所で使えますしね。
もし期待にそぐわなかったとしても、同じ進め方で、他所なりの成功要因が導き出せる。

テキストの良しあしは、10あるうちの「5」でいい。
プラスして、インタビュイーとの目的すり合わせが「2」、編集との後追っかけが「3」。
成長しようとするなら、そのくらいのバランスが必要なんじゃないかな。
ライターの業務分野のうち、テキスト作成が占める割合は、実のところ「半分」。
だからといって「50%で書け」ってことじゃないですよ、「200%発揮しなさい」ってことです。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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