[2213] わかったようで結局わからん「食欲の仕組み」

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

どうやら、脂肪が増えれば増えるほど、食欲をかき立てる傾向にあるようで。
日本の「基礎生物学研究所」が行った発表によれば、「PTPRJ」という酵素が脳へ働きかけると、「まだ食いてー」状態になるそうだ。
具体的には、食欲をセーブするレプチンの働きを弱めてしまうのだとか。

もともと、肥満体質な人ほどレプチンが「出ない」傾向は知られていたらしい。
つまり、食べれば食べるほど、食べたくなるわけだ。
しかし、「PTPRJ」を制御することで、この悪循環が断ちきれるのではと、イギリスの科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』は報じている。

「PTPRJ」関連を報じた朝日新聞
『サイエンティフィック・リポーツ』の記事を紹介した、『朝日新聞DIGITAL』の記事

う~んと、ややこいことに、三段階あるわけですね。
整理してみましょう。
まず、食欲は「レプチン」が握っていると。ダイエットのカギは、コイツを活性化させること。
それでもって、「レプチン」の働きは「PTPRJ」が握っていると。コチラは停滞化させることがカギ。

じゃあ、どうしたら「PTPRJ」の分泌が押さえられるのかというと、記事では、そのことに言及していないんですな。
あくまで、「応用期待」段階だと。
ちなみに朝日本紙の見だしは「仕組み解明」。
ファイナルアンサーというか具体的な手法は、これからのようです。

恐らく、「PTPRJ」をコントロールする薬剤やらナニやらが必要なんでしょうよ。
そうなると、四段構えって話ですね。
「新薬」→「PTPRJ」減→「レプチン」増→肥満解消。
何というか、野菜の被害を減らすために、チョウの殺虫剤を研究しているような遠回り感。
「チョウの殺虫剤」→「イモムシをエサとする鳥類」減→「鳥を天敵とする野ネズミ」増→野菜壊滅。
・・・あっ、間違った。逆だった。
う~ん、わかりづらい。
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[2212]「優性と劣性」メンデルの法則に配慮の面デル

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

学校で教わった「遺伝の法則」、その表記が変わるかもしれないそうです。
問題とされているのは、「優性」と「劣性」というコトバ。
例の、インゲンマメですな。
日本遺伝学会によると、特に「劣性」のマイナスイメージが、対象者に不安を感じさせてしまうとのこと。
これを改め、「優性」を「顕性」に、「劣性」を「潜性」にしてはと呼びかけるそうだ。
呼びかけるそうだ・・・というのは、今月の中旬に、新たな用語集を出版する予定でいるから。
なので、いまのところ提言の域に過ぎないものの、今後の波紋が注目されるところ。
ライターとしては、いつ切り替わってもいいように、スタンバッておきます。

「顕性」と「潜性」の使用を呼びかける朝日新聞の記事
趣旨としては出版案内になる、『朝日新聞DIGITAL』の記事

また、同書では、「色覚障害」を「色覚多様性」にするとのこと。
えっ、ダイバシティですか。
てっきり、心理的不安を与えないワーディングなのかと思いきや、差別表現の回避が垣間見えてきました。
なんだかなあ。

第一、認知障害のことを認知多様性とは言わないでしょ。
身体障害も同様。
なぜなら、程度や症状を「個別に特定する」ことが大事であって、「いろいろあるよね」で片付けてはいけない問題だから。
アウトフォーカスされたというか、そもそも多様性って何。
「顕性」と「潜性」の言い得てる感と比べて、ストンと来るものがない。
「多様性」でけむに巻くより、「あなたは、オレンジと緑の判別が難しいですよ」と教えてあげた方が、安心するんじゃないだろうか。
また、生活上の注意も払えるんじゃないだろうか。
「あなたは、ダイバシティです」
・・・っていうか、健常もダイバシティの一形態なんですけどね。

[2211] 加工食品の原産国表示が変なコトに

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

この1日から、食品ラベルの表記ルールに変更が加えられたようですね。
全加工食品を対象に、原材料の原産国表記が義務付けられるとのこと。
例えば「すし」なら、マグロ、米、ワサビなどがそれぞれ考えられるものの、このうちもっとも重量割合が大きい原材料だけでいいそうです。
なんじゃ、そりゃ。

そうなると、青汁なんてのは、どうなるんでしょうね。
恐らく、最も重い原材料は「水」でしょ。
仮に、ヤバイ国から正体の知れないアシタバを輸入していたとしても、
[原材料名 : 水(日本)、アシタバ、ホーレンソウ]
などで済むことになる。
重量より、主成分にした方がいいんじゃないの?

原材料の原産国表記報道例
一般論としての「NHK NEWS WEB」

ほか、仕入れ先が複数あるときは、「または」を使った例外表示が許されているとのこと。
「又は」という時代錯誤なワーディングをしているところもあるようですけど・・・。
それはそれとして、明確に特定できない場合、国名ではなく、単なる「輸入」とかでもいいそうです。
なんじゃ、そりゃ。
[原材料名 : 水(輸入)、アシタバ、ホーレンソウ]
全然、わかんないって。
全然、意味ないって。
いくらでも、すり抜けられる。
せめて、最頻地とかにできないんですかね。
この場合は、重量で決めてもいいでしょう。
年間を通して一番使っている水がガンジス川水系なら、
[原材料名 : 水(最頻地・インド)、アシタバ、ホーレンソウ]
この、主成分と最頻地の組み合わせが、一番安心できるんじゃないかな。
[原材料名 : アシタバ(最頻地・ヤバイ国)、ホーレンソウ、水]

まあ、そういうごまかしも考えられるわけだから、ラベルの行間を読まなきゃいけないですよね。
最初に書かれている食品があまり関係なさそうだったら、表示義務をごまかすために混入した可能性もあると。
冷凍マンゴーなのに、「レモン果汁(アメリカ)」なんかで始まっていたら、こりゃ、来たなと。
うん、別の意味で、おもしろくなってきた。

[2210] 寄付の結果を分けるのは、類似事例の成功体験

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

25日の朝日新聞に、二つの対照的な記事が載っていたのでご紹介したい。
その一つは「子ども福祉」の財源に関するもの。
記事の中で自民党の小泉進二郞氏は、いろいろな方法があるとしながらも、富裕層からの自主的な年金返却について言及した。
もう一つは、神奈川県が10月に予定している、やまゆり園事件を受けた「共生イベント」の財源に関する記事。
一般寄付や企業から協賛を募ったものの、予定額に達せず、規模縮小を余儀なくされているそうだ。

前者はいわば、飲食付きのパーティーを開いたら、参加者が手料理を持参して、料理が余っちゃっている状態。
後者は、手料理持参のパーティーなのに、思いの外、手ぶらでくる人が多かったという呈。

8/10付けの『産経ニュース』
「共生イベント」を報じた、8/10付けの『産経ニュース』

「共生イベント」については、過去にも関連記事があったので、時系列にまとめてみた。

6月28日段階 イベントの規模予定8000万円/寄付額850万円
7月19日段階 イベントの規模予定3000万円/寄付額1200万円
8月16日段階 イベントの規模予定3000万円/寄付額2211万円

イベントの実施は10月予定。
未達可能性の一因として朝日新聞は、呼びかけのタイミングについて触れている。
つまり、企業の予算配分が決まる4月以降であったために、流動費が確保できなかったというもの。
この結果に対し、黒岩知事は、「単に芸能人を見たくて来たという人でも、ともに生きることの意義を感じてくださることは十分ありうる」というコメントを寄せている。
最後に頼るのは、イロモンだと。
企画の柱である「共生」がフックになり得ないことを、自ら告白してしまった。
おそらくこの点・この意識こそが、寄付額未達の根本的な原因ではないか。

一方の小泉氏は、消費税の増税に関連して、「国民の成功体験が必要」だと解く。
つまり、「税を上げたら暮らしが良くなった」という実感があれば、より賛同を得やすいと言うのだ。
「あのパーティー、みんなが自慢の一品を持ち寄って、楽しかったよね」となれば、次回から料理を用意する必要はない。

まったくの偶然だが、同日の総合2面に、障害者向けの日本旅行サイトを運営しているカナダ人が紹介されていた。
サイトの表紙を飾るのは、街を電動車椅子で自在に走り回る自分自信の姿。
彼の成功体験を見て、多くの外国人障害者が、日本に対する共感を寄せているらしい。

[2209] 米女性誌の、脱「アンチエイジング」宣言

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

18日の朝日新聞社会面に、おもしろい記事が載っていました。
それによると、アメリカの某女性誌が「アンチエイジング」というコトバの使用をやめたとのこと。
加齢は、ウィルスやカビのような「防ぐ」存在じゃないんだと。
受け入れた先の美しさがあるはずだと。

また、「若くなければ美しくない」という既存概念の否定に関連してハフィントンポストは、「痩せていなければ美しくない」を否定する、「ボディ・ポジティブ」という考え方を紹介しています。
モデルのような体形がすべてではない、ということですよね。

脱アンチエイジングを報じるハフィントンポストの記事
『ハフィントンポスト』の関連記事

自分は最初、この文章的な構造が、良くわからなかったんです。
加齢を受け入れた先の「美」。
決して「ありのまま」ではないわけです。「美」がくっついていますから。
つまり、老化のような「好まざる概念」というのがあって、それを否定せずに受け入れながらも、「好まざる概念」の対極に結び付けている。
太っているのに健康、窮屈なのに快適・・・つい、青汁のコマーシャルを思い出してしまいました。
「まずーい、もう一杯」
矛盾していますよね。

やっぱり、どこかに、「若くなければ美しくない」という気持ちがあるんでしょう。
あらがう部分が垣間見える。
ひょっとしたら、お手入れをあきらめてしまった女性たちに需要を喚起しているのではないか・・・。
そう考えると、一連のロジックが理解できるのです。

「10歳若返って見えるね」じゃなくて、「年相応にキレイだね」ってことは、それなりの加工処理が伴うはず。
スポンサーは、プラセンタばかりじゃないと。
現に、BSのコマーシャルって、「アンチエイジング」系ばっかりじゃないですか。
あのマンネリ化に、雑誌運営という視点から見切りを付けたのだとしたら、ものすごい才覚といえるでしょう。
・・・たぶん、違ってますけど。

[2208] 生ごみの減量を食材づくりから考える?

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

横浜市が、食べ残しを減らす取り組みとして、子どもに向けた紙芝居を制作したそうで。
あそこは、そういうことを、良くやるんです。
確か、先行して青葉区の事務所でも、紙芝居を作っていたんじゃないかな。
しかし今回は、世界自然保護基金(WWF)ジャパンと連携した本格的なもの。
にしては制作部数3部と、えらくこじんまりしていますが。

さて、この報道を見て、「おかしいな」と感じるところがありました。
それは、担当部署が「環境創造局」となっていたところ。
ゴミは「資源循環局」ですよ。「環境創造局」の業務っていったら、公園や下水道整備などですよね。

環境創造局マターのゴミ問題
「環境創造局」としている『東京新聞』の記事

ちなみに、横浜市のリリースを追ってみたら、本件の案内が「資源循環局」から出ていました。
【参照】 紙芝居「おひさまトマトのトマゴロウ」完成発表会のご案内
案の定という感じ。
横浜市が推進する「ヨコハマ3R夢プラン」との連動なので、他局の管轄になる訳がない。
紙芝居の趣旨も、3Rの中の「リデュース」ですよね。
「食べ残しをなくそう」は、「生ごみを減らそう」から来ているはず。

ちなみに、古い記事ですが、「食べ残しをなくそう」系の取材をしたことがあります。
【参照】 「食べきり協力店」とは

もしかしたら、『おひさまトマトのトマゴロウ』というアグリカルチャー的な内容なので、校庭や園庭を担当する「環境創造局」がコメントを出したのかもしれない。
でも、普通に考えたら、「資源循環局」マターでしょ。リリースも出しているわけだし。
この記者、聞く相手を間違えている気がする。
ゴミ問題のはずが、野菜づくりになっちゃったというオチ。
・・・ところで、紙芝居は「製作」なのか?
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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