[1392] 書きコトバの同音異義語

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

幼児と用事のような同音異義語。
文字になっていればわかるため、自分とは無縁と思っていたものの、動画原稿のニーズが増えてきたことで、気を使う必要が生じてきました。
そうじゃなくても、物書きの「ライター」と火を付ける「ライター」のようなカタカナの例だってありますしね。

そうかそうか。
いままでにない観点なので、ちょっと、とまどっています。
例えば地震と自信と自身。
「ジシンはジシンへのジシンがないときにやってくる」
書きコトバだとかえってトリッキーに使えるんですが、音声になっちゃうとね。
そうかそうか。

1392.jpg
ジシンでもゆるがない、ジシンへのジシン

これ、いくらでも出てくるようで。
例えば、強制と矯正と共生と教生と叫声。
キョウセイするのが目的で、キョウセイをキョウセイはしません。そう、キョウセイがキョウセイをあげています。

法律用語が絡み出すと、もっとややこしくなります。
排除と廃除。
ちょっと難しいところで遡及と訴求。
警鐘と敬称と軽症と継承。
使わないって、もともと無理じゃないの?

ワーディングを変えなくても、前後の文脈から判断できるようなときは、こっそり使うしかないですね。
幸いにしてケイショウで済むような努力、そのケイショウを鳴らしていくしかない。それがノウハウのケイショウにもつながるのです。
どうなんでしょ。音声になると、訳がわからなくなるんですかね。

幸いにして軽いケガで済むような努力、その注意喚起をするしかない。それがノウハウの蓄積にもつながるのです。
やはり、こういう原稿がふさわしいように思えます。
あっ、原稿は避けたほうがいいんですか。現行や言行があるから・・・はぁ。
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[1391] アクセスなどで使う「より」の誤用

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

ロシア「より」愛を込めて
宇宙「から」のメッセージ

ともに映画のタイトルですが、経路を示す場合、「より」は誤用になります。
少なくとも公文書の世界では、そう規定されているようです。
「より」は比較、「から」は経路で使いなさいと。
ですから、商用文のアクセスなどでは、「から」を使うようにしています。

では、なぜ混同されるようになったのかというと、両方に「選択肢A→選択肢B」という動きが含まれているからだと思うのです。
チャーハン「より」ラーメンと言う場合、チャーハンというバッドチョイスを経由して、ラーメンというグッドチョイスに至るニュアンス。
経由というより、悪いほうへ振って「から」、良いほうを見直す・・・みたいな。
ね。実際、経路の「から」で表現できるじゃないですか。

1391.jpg
『宇宙からのメッセージ』的な茶濁でございます

一方、最寄り駅「から」徒歩約3分という場合。
これは純粋に、起点「から」終点を表し、論じることでもないでしょう。
問題は、一部に、「より」を使ったほうが丁寧に聞こえる・・・という意見のあることなんです。

女王陛下より、謝意が示されました。
篤志家より、寄付が送られました。

でも、公文書チックに読み解くなら、
女王陛下より(も)、(ものすごい)謝意が(誰かさんから)示されました。
と解釈せざるを得ない。
このような二義の可能性がある以上、意識して使い分けていくしかないですね。

最後。ぱっとした思いつきで恐縮ですけど、こんなコピーを考えてみました。
「電気の未来は、火力から再生可能エネルギーへ」
経路としての「から」で間違いないんですけど、ニュアンスとしては比較ですよね。
誤用を加速する使い方と思われるので、個人的には、できるだけ避けていくつもりです。

[1390]から・まで、以上・未満、以下・超

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

範囲を指定する表現について。
時間とそれ以外の単位では「書き方が異なる」ということを言いたいんですが、しばらく原則論にお付き合いください。

良くあるのは、
「16歳未満は1000円、16歳以上は2000円」
というパターン。
当たり前ですけど、16歳は2000円です。
同じ意味を15という数字で書くなら、「15歳以下は1000円、15歳超は2000円」になります。
ここまでは一般論。

次に「から・まで」ですが、これは必ずセットで用います。
「入場料1000円 3歳から15歳まで」
「より」は比較で使う言葉ですし、「まで」を省いてもダメ。
ところが、時間になると、例の「~」というヤツが出てくるんです。

1390.jpg
一例としての茶濁でございます

「まで」に呼応する記号がないのか、この場合に限り、省略可ということになっています。
厳密な決まりではないものの・・・時間表記に限定したほうが好ましいでしょう。
料金などに使われる場面を散見しますが、商業文なら、「から・まで」が原則。

レンタカー利用料
小型車 3500円~5000円
中型車 4500円~6500円

というのは、本来NG。
看板などでは、見やすさを重視して、使ってみてもいいですけどね。
ただし、「から・まで」は、構造的な欠点を含んでいるのです。

タイムチャージ
10時から16時半まで 1000円 / 10:00~16:30 1000円
16時半から20時まで 2000円 / 16:30~20:00 2000円

まあ、意味としては通りますが、正しいピッチじゃない。
16時半の立場があやふやになってしまいます。
なので、美しくはないですけど、以下のようにせざるを得ないでしょう。

10時から16時半まで 1000円 / 10:00~16:30 1000円
16時半を超えた場合 2000円
閉店時間 20時

「~」のパターンはやりようがないですね。
16:31~20:00とかにすれば別ですが。
形式にとらわれデタラメを書くより、本当の内容を記載してください。

[1389]ファインディング「にも」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

FIXしていない未来の予定などに、「にも」を使うことがあります。
ドコソコの大統領が来月にも、訪日の見込み。
事件の真実は来週にも、明らかになる模様です。
みたいな感じですね。

イメージとしての「にも」は、ココ「にも」あったというような、「意図をしていない2個目の発見」で使われるじゃないですか。
なぜ、未来にも「にも」が使われるのか。
良く考えてみると、わからなくなってくるのです。

1389.jpg
こんなところ「にも」、春の息吹が

頼りの『新明解』にも載っていなかったので、いろいろと調べたあげく、
「複数の選択肢のうち、一つを明示する」
という用法になるのではないかと、勝手に結論付けました。

(自宅は調査済みという前提で)学校「にも」いなかったよ。
(いつものスーパーで売っているのに加え)こんなところ「にも」あったんだ。

この延長で、
(未来へ続くたくさんの日程のなかから)来月「にも」、訪日の見込み
(もしかしたら前後にズレるかもしれないけど)事件の真実は、来週「にも」、明らかになる模様です。
そういう解釈でいいのではないかと。
つまり、すったもんだがあった感やら、ビチっとは決まっていないあやふや感が、そのニュアンスに含まれるわけです。
もともと、推量とセットですからね。
逆に言うと、人間の意思が介在しない場合や、間違いなく起こる出来事には使えません。

春「にも」、このサクラは咲くだろう・・・とした場合、その裏に何かしらのストーリーがありそうです。
どんな夜「にも」、必ず朝は訪れるはずだ・・・同上。
この思わせぶり感が、報道の冒頭などで好まれるのでしょう。
「実はね・・・」っていう続きへつなげられますから。

[1388]見だしやキャッチには肯定表現

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

ヘッドコピーなどには極力、否定表現を使わないほうがいいとされています。
頭っからネガティブだと、中身もネガティブに映りそうだと。
確かに一理ありそうですが、自分の理由は、少し違っています。

否定というのは、一度作った概念を、改めてひっくり返す作業なんです。
つまり二度手間。
「血のつながりがない」
という場合、「血のつながり」って何だと考えさせてから、それを否定するわけですよね。
そんなの、めんどくさいじゃないですか。
単に「他人」と言い切ったほうが早い。
だから、キャッチには肯定表現が向いていると思うんです。

1388.jpg
肯定表現の白眉

あえて言うなら、もう1点。
見だしやキャッチをきちんと読んでいる人なんて、ほとんどいないと思います。
視界の隅に入るけど、精読はしない看板。

だから、
「化学調味料を使用していないやさしい味」
としたところで、
「化学調味料」
の部分しか、目に映らないんじゃないですかね。
そんなんだったら
「おふくろの味」
で十分じゃないですか。

もしやりたかったら、下にサブコピーみたいなものを付けて、そこでウンチクすればよろしい。
先に、看板である「おふくろの味」が目に入っていますから、「二度手間」が浸透するかもしれない。

ただね。
実際は、いろいろな要素を盛りつけたくなるので、ついついやっちゃうんです。
「想いをムダにしない」とか「後悔のない選択」とか。
改めて見直すと、「ムダ」と「後悔」しか目に入ってこないんですよね。
反省。

[1387]読点の位置考、「切り取り線」として考える

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

日本語は、装飾的な要素を文の中間にぶっ込みます。

僕はスイカが嫌いだ。
僕は、まるで砂をかんでいるような食感なので、スイカが嫌いだ。

英語だと、関係代名詞を使って、後ろに付け足していくんですよね。
それはそれとして、話を戻します。
つまり、二つの「、」で区切られた文章を取っ払っても、日本語として成り立つはずなんです。

1387.jpg
挟んだ具を入れ替えても、ハンバーガーとして成り立つ

少し、例文を出してみましょうか。

【取っ払っても文意が変わらない例】
安いサービスが高価なものより優れているということは、普通に考えれば、あり得ない話でしょう。
→安いサービスが高価なものより優れているということは、あり得ない話でしょう。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
安いサービスが、高価なものより優れているということは、普通に考えればあり得ない話でしょう。
→安いサービスが、普通に考えればあり得ない話でしょう。

【取っ払っても文意が変わらない例】
気をつけたいのは、残留する金属と「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは、果物に限らないことです。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
気をつけたいのは残留する金属と、「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは残留する金属と、果物に限らないことです。

ただ、商業文はともかく、私分ならどうでもいいんじゃないですかね。

【正確だが、違和感がある】
このように「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも、一致していません。

【不正確だが、読みやすい】
このように、「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも一致していません。

実際、サイトコンテンツでも、悩みに悩みます。
どうしても結論が出なかった場合に限り、「取っ払っても文意が変わらないかどうか」で判断するといいでしょう。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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