[2347] リライトは、飲み込んだ後に自分のコトバで書いたほうが早い

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

例の頭絡みで、大量の二次コンテンツを作らされてます。
基本は、リライトです。

AGAの要旨としては、
1.発毛のヘアサイクルが短くなるから、薄毛・脱毛を生じさせる
2.ヘアサイクルを乱すのは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの一種
3.ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンが5αリダクターゼの働きで変容したものである

でだ。リライトの一般的な進め方って、とりあえずコピペしておいてから、元文の気配を消しにかかるんでしょうよ。相場としては。
ただ、この方法だと、どうしても元のワーディングに引っ張られます。
どうやったって似てくるし、代替語を考えなきゃいけないし、逆に時間がかかるのではないでしょうか。
なので、コピペせず、要旨を飲み込んだうえで、自分のコトバとして書いていく方法をお勧めします。
ソッチのほうが、絶対早い。

名護市役所のシーサー
悪の道に染まったシーサーという茶濁でございます

自分は、イメージとして、こんな展開を考えてみました。
もともと好青年だった「男性ホルモン」。
彼を悪の道に誘ったのが5αリダクターゼ。
いまや、ジヒドロテストステロンと名乗り、街の毛髪工場を支配しようとしている。
もちろん、そう書いたわけじゃないですけど、「悪の道に誘った」あたりは使っています。
要は、飲み込んで自分流に解釈しちゃえば、スラスラ書けるんです。
なまじ、元文をベースにしようとするから、時間がかかる。

男性ホルモンが5αリダクターゼの働きで変容・・・これをリライトしようったって、「働き」か「変容」くらいしか、変えるところがないじゃないですか。
自分で言うのもナニですが、「男性ホルモンを悪の道に誘ったのが5αリダクターゼ」って、ほとんどオリジナルでしょ。
そういう発想が出せるんですよ、飲み込んじゃうと。
というか、飲み込んで出す練習を積んだほうが、後々スムーズ。
ロジックも自由ですしね。

上記のイメージは、どちらかというと帰納法。AGAの結論が最後になっています。
これを演繹法してみましょう。
街の毛髪工場を支配しようとしている、悪の化身、ジヒドロテストステロン。
彼を洗脳したのは、5αリダクターゼという宗教団体の勧誘員だった。
ジヒドロテストステロンは、かつて、どこにでもいる「男性ホルモン」だったのだ。
このロジックでも、いいわけです。

こういう工夫で、発注元から絶対的な信頼を寄せられれば、リライトなのに「2時間半で1万円」稼ぐことも可能。
だって、もはや、リライトじゃないですから。
悪の結社を描いた、オリジナルストーリーの完成です。
スポンサーサイト

[2346] 信用が得られやすい、信用を得やすい

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

標題のような、「が」と「を」の件。
助詞のカブリを回避するため、「が」と「を」取り換えることがあります。
このテクニックは、自分の中で定番ともいえる基本メニューです。

ニセモノ「が」多いこと「が」わかった→ニセモノ「が」多いこと「を」知らされた

このような場面では、主客の変化、つまり能動と受動を反転する必要があります。
ところが・・・。
「信用が得やすい」「信用を得やすい」などは、あまり意識していなかったんですね。
カブリの状況に応じて、単純に「が」と「を」を入れ替えていました。
よく考えてみれば、「信用が得られやすい」「信用を得やすい」が正解なんでしょう。
やべ・・・ミスを量産してたな、いままで。

大ぶりの串ダンゴ
腹持ちがしそう、腹持ちをさせてくれそう

また、コトバがもともと持つ属性というか、相性みたいなものもありまして。
あくまで、インスタ映え「が」しそうであり、注目「を」集めそうなんですね。
入れ替えを行うときは、この属性から考えていかなきゃいけない。
インスタ映え「を」期待できそうで、注目「が」集まりそう。
この辺は基本というか、まず、間違えない。

じゃあ、「笑顔+取り戻せる」なんてどうでしょう。
笑顔「が」取り戻せる環境。
笑顔「を」取り戻せる環境。

・・・答。この場合の「せる」は「可能」なので、主客とは関係ありません。
どちらでも正解、ひっかけ問題でした。
こういうケースがあったりするので、非常にややこいんです。
望む結果「が」得られない。
望む結果「を」得られない。
これなんかも同様です。

では第二問。
痛み「を」軽減するテクニック。
コイツを「が」に変えてみてください。
痛み「が」軽減するテクニックでしょうか。
痛み「が」軽減されるテクニックでしょうか。
・・・悩みますよね。前後のニュアンスでも違ってくるのでしょう。

そこで、さっき取り上げた「笑顔+取り戻せる」のアレンジ技を考案してみました。
つまり、可能であれば、どちらでもいいんだと。そういうことでしたよね。
痛み「が」軽減できるテクニック。
痛み「を」軽減できるテクニック。
どちらでも正解。やった、もう迷わないで済む。

冒頭の「得られやすい」も、見方によっては可能ですから、「られ」にしておくほうが無難。
「信用が得られやすい」「信用を得られやすい」
どちらも正解。

やった。このテクニック、使えるなぁ。
可能にしてごまかす。
文章に携わっていない方にはピンと来ないかもしれませんが、大発見です。

[2345] 新聞の事例研究-その5-動きはじめる、動き始める

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

動詞の複合語とでもいうんでしょうかね。
例えば、「動き」と「始める」を組み合わせた「うごきはじめる」。
誌面は、このような場合、後半の漢字をひらくことが多いようです。

ほかにも、可能性としては
「飛びだす(飛び出す)」
「言いつづける(言い続ける)」
「持ちこむ(持ち込む)」
などが考えられます。
ちなみに記者ハンは、両方の変換候補を示し、どちらでもいいというスタンスみたいです。

抱きとめられるの例
某日の「朝日新聞」一面から

本旨から、少し外れます。
まず、青線の「やまない」。
漢字としては「止まない・已まない」なんでしょうが、「止まる」との誤解・誤用を防ぐため、読みを重視してひらいたケースです。たぶん。
いままでにも、似た例をご紹介してきましたね。

一方の赤線。
同様の読み重視策と解釈してもいいんですが、冒頭の複合語の問題もあるんです。
良い偶然があったので、サンプリングしてみました。
これはこれで、そうあるべきなんでしょう。
「飛びだす」も「持ちこむ」も同。
それでいて、個人的に、「言いつづける」は「言い続ける」だと思ってます。
その理由は、続けるというニュアンスが濃いから。
動作の主体がドッチなのかという配分で、「ひらくのかとじるのかが決まる」という考え方です。

しかし、前後の文脈によってワーディングが変わりかねないってことですよね。
できるだけ統一するよう、心がけます。
難しいな、これは。

余談ですが・・・。
赤線の少し前にある「だがいま」。
読みが複数ある時制は平仮名が原則。
明後日ではなくあさって、今日ではなくてきょう。
これも、読み重視策のひとつです。
そして読点は、接続詞の後ではなく、時制の後に打つ。
この二つのルールから、「それでも現在、」「そのうえで4日、」みたいな語句が成立するわけです。

さはさりながら、「だがいま」って・・・。
句点を省略したことは見逃すとしても、コトバとしてどうなんでしょう。

この「いま・今」はですね、いつも悩みます。
いまだ、自分の中で定着していません。メディアによって違っています、おそらく。
もちろん、同じ記事の中では統一していますが。
自分だったら、「だが今、日本は米国の・・・」かな、やっぱり。
それでいて、「いま日付が変わった」とか打っていそうですけどね。「今日付(きょうづけ)が変わった」に受け取られますから。

[2344] 「として」と「とし」、環境が悪い~陳情の間に入るコトバは

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

テレビのテロップなどで見かける「とし」。
例えば、「判決を不服とし上告」みたいな使い方です。
何となく中途ハンパで気持ち悪いものの、文字数の制限から省略しているのかな・・・なんて考えていました。

ところが。
改めて使ってみると、はまるケースもあるんですよね。
基本的には、「~という理由で」という意味ですから、「で」と似た音の「て」を挟みたい。

判決が不服という理由で上告
判決を不服として上告

では、が・をの代わりに「に」を使ってみましょうか。

判決に不服とし上告

このニュアンスは複雑なので、うまく説明できないんですが。
動作の主体、つまり「誰ソレさん」が色濃く見えている場合は、「として」を使いたい。
鈴木さんが判決を不服として上告した模様
他方、動作主体が重要ではなく、状況説明だけで済む場合は、「とし」でさらっと流す。
燃えるゴミ扱いとし指定袋に入れる
違いますかね。

閉じ込められたカエルの置物
カエルさんは、置かれた環境が悪いとし陳情を検討している

ねっ。動作主体が入ると、どうしても「て」がほしくなるんですよ。

カエルさんは、置かれた環境が悪いとして陳情を検討している

「て」の存在で、カエルさんがより際立ちますよね。
ゴミルールのような一般即ではなく、個別事情の記述っぽくなる。
その一方、改め「て」などの文が後に続く場合、ダブリの回避策として「とし」を使うこともあるでしょう。

カエルさんは置かれた環境が悪いとし、改めて陳情を検討している

うーん、結論、出ませんな。
ただ、連用中止形の使用を禁じている媒体では、「として」で通す必要があります。
最近、あまりうるさくなくなりましたけども。
結局、いつものことですが、その言葉にする意味があるかどうかで決めるのでしょう。
自分としては、動作主客を目立たせる働きが、「として」にあると思います。

[2343] 新聞の事例研究-その4-同志と同士をどうしましょう

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

「どおし」ではなくて「どうし」の件。
前々から気にはなっていたんですが、ちょうど同じ日の紙面に良いサンプルがあったので、取り上げてみることにします。
さっそく、記者ハンの意見を聞いてみましょうか。

「同士」・・・同じグループに属している人、友だち同士、同士打ち
「同志」・・・主義・主張や志を同じくする人、同志を募る、(ソ連関連の人たち)

記者ハンが「ソ連関連の人たち」と言っているわけではありませんが、意訳として・・・。
そんななか朝日は、「同士」を「どうし」としてきたんですね。

同士を「どうし」とひらいた誌面の例
問題は左、「どうし」の用法

同音異義語の誤用(使う側)や誤解(読む側)を避けるためなんでしょう。
ほかの例でもときとして、このような書き分けをすることがあります。
過去にもちょくちょく見かけていて、デフォにするべきかどうか迷っていたんですね。

これは、どうなんでしょう。
ちょっと、稚拙に写らなくもない。
他方で、誤用・誤解の意図もわかる気がする。
「日本企業同志」的に受け取られると、「血の団結」みたいなニュアンスが出てきますからね。
そうではなくて、ニュートラルな集計結果を示したいときは、あえて「どうし」でもいい。
しかし、編集や読者がその意図を知っていないと、変換ミスと受け取られかねないですよね。
うーん、悩むな。

または、メディアによって使い分けるって手もアリか・・・。
事実を載せる記事調の場合は「どうし」。
読み物なら「同士」。
サイトコンテンツになってくると、クライアントの知識レベルに合わせるという配慮も必要でしょう。
弁護士なら「同士」。
一般店なら「どうし」。

う~ん、暫時、保留。
「どうし」を使ってもいいんだ・・・くらいの感覚を持っていて、その場合わせしていくしかないですな。

[2342]「が」の三連発、自分のテキストを見直す

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

目指せ、日本一「助詞力」にうるさいライター。

そんなことで、今回は、自分のテキストを例に取ってみました。
自分は、インタビュー記事の際、めんどいですけど「テープ起こし」をしています。
録音を文字にしてから、その後で清書していくわけです。
したがって、助詞のカブリは多々起こり得ます。
さっそく、こんな文章が・・・。

管財人が必要かどうかを裁判所が判断する間、手続きが一時的に止まってしまうのです

「が」の三連発です。
頭から順に検討してみましょうか。

弁護士事務所の本棚
あまり意味のない、リーガル的な茶濁でございます

ぱっと思いついたのは、「管財人の要・不要」という代替でした。
かなり小手先ですけどね。

管財人の要・不要について裁判所が判断する間、手続きが一時的に止まってしまうのです

これでもまだ、二連発。
文章全体の述語は「止まってしまう」ですから、「手続きが」の部分は主語として残しておきたい。できれば「裁判所が判断する」を何とかしたい。そこで、

管財人の要・不要について裁判所の判断を仰ぐ間、手続きが一時的とはいえ、止まってしまうのです

うーん、助詞のカブリ的はクリアしたかもしれませんが、もたつきますね。
ちなみに、「一時的とはいえ」としたのは、「に」のカブリに気付いたから。
前半の「要・不要に」の部分です。
ここまで15分くらい頭をひねっているものの、なかなか妙案が出ません。
思い切って、文章を割りますか。

管財人が必要かどうかについては、裁判所の判断を待たなければなりません。その間、一時的とはいえ、手続きが止まってしまうのです

「管財人の要・不要」が何となく不自然だったので、文章を割ったついでに元へ戻しました。
改めて、テープ起こし時と比べてみましょうか。

元) 管財人が必要かどうかを裁判所が判断する間、手続きが一時的に止まってしまうのです
清) 管財人が必要かどうかについては、裁判所の判断を待たなければなりません。その間、一時的とはいえ、手続きが止まってしまうのです

ライターの自己満足なんでしょうか。
上の文でも、読めるっちゃ、読めます。明らかな文法上の間違いなんですけどね。
それでもお金をいただいている以上、これが仕事だと思っています。
お仕事のお問い合わせ
カレンダー
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR