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[2387] 鼻詰まりとせず「鼻づまり」とする理由は留学生対策?

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

記者ハンは、「はなづまり」を「鼻づまり」に固定してくるんです。
「鼻詰まり」ではないんです。
一方、間にのを置いた「はなのつまり」は、「鼻の詰まり」でいいようです。

なんででしょうね。
いままで、逆の例はゴマンと見てきました。
使い方によって揺れが起きるのは好ましくないと。
「食べすぎない」と「デマに過ぎない」が混在するなら、ひらがなで統一しようと。
しかし、そのような場合でも、決め打ちまではしてきませんでした。
ひらがなと漢字、双方の変換候補が出てきたんです。
なのに、「鼻づまり」は決め打ち。
そこで、いろいろと調べてみました。

「鼻詰まり」の検索結果
記者ハンに限らず、検索画面でも念を押してくる

そしたらですね、「東京医科歯科大学教養部研究紀要第 44 号」という資料を見つけたのです。
この著者は、
「医歯学系留学生に必要な医歯学専門日本語の実態とその効率的な学習法を追究」
されているみたいですね。

さて、留学生にとって、それほど「鼻詰まり」は難解なコトバなのか。
ここから先は資料を読んでの推測ですが、おそらく、濁音化の問題なんでしょう。
つまり、「鼻詰まり」だと、濁らない「はなつまり」に読めてしまう。
よって、読みまちがいの起きにくい「鼻づまり」に統一したんじゃないか。
で、後になって記者ハンが、使用頻度の多さから、決め打ちをした。

だとしたら、これは、おもしろい現象です。
記者ハンの目指すところは「読みやすさ」と「二義の防止」で、一般読者を対象にしています。
前回の「つくる」もそうでしたね。
作る、創る、造るは、使わなくなってきた。「つくる」で統一するようになってきた。
ところが「鼻づまり」に限っていうと、「読み間違いの防止」が目的で、留学生を対象にしている・・・たぶん。
たしかに「鼻の詰まり」だと、濁音化しないんです。理屈も通る。
うーん、盲点でしたな。

そうか、そうか。
医療用語って、そういう観点が隠れているんですね。
「濁音、かつ、ひらがな」のケースは、留学生対策なのかもしれない。
ほかに何かないかな。
たとえば「ねがえり」。
あれ、記者ハンさんったら、思いっきり「寝返り」じゃないの。
それなら「いきぎれ」はどうか・・・「息切れ」だよ、おい。

・・・えー、とりあえず「鼻づまり」は「鼻づまり」で固定。
濁音留学生対策説は、いまのところ保留。

ちなみにwikiは「鼻詰まり」にしているし、解説も間違っているので、参考にしないほうがいいでしょう。
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[2386] 新聞の事例研究-その10-あえてひらがなにする「つくる」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

今回は「つくる」という、ひらがな表記についてです。
紙面で、かなり見かけることが多くなってきました。
まず、いつもどおり、記者ハンの講釈を見てみましょう。

創る・・・新しいものをこしらえる
作る・・・さまざまなものをこしらえる
造る・・・大規模な建造物や、酒・みそをこしらえる

「こしらえる」がお気に入りみたいです。
それはそれとして、「まちづくり委員会」みたいな組織名では、ほとんどがひらがななんですね。
かつて、その理由を聞いたことがありました。
すると、どの「創る、作る、造る」にも該当するからだと。

「つくる」をひらがなにしている紙面
何新聞だか忘れました、たぶん朝日

つまりですね、「まちづくり委員会」が出現した瞬間、変なコトになっちゃうんですよ。
有志などで創る「まちづくり委員会」
有志などで作る「まちづくり委員会」
有志などで造る「まちづくり委員会」
どれにしたって、漢字とひらがなが並びますよね。
厳密な意味を取って漢字にしたところで、見た目が悪い。
じぁあじゃあ、いっそのこと、ひらがなで統一したらどうだと。そのほうが、読みやすいんじゃないかと。
たぶん、そういうことなんじゃないかと思います。

はい。たったいまからデフォにしました。
よっぽど、その意味を込めたい場合に限り漢字。
そうなってくると、「作る」は使わないな、一生。
新しい物なら「創る」、大規模なら「造る」。みそは「つくる」でいいかな、もう。

あっ、待てよ、「作り方」とかも直していくわけだ。
うーん、慣れるまでは、“置換”機能でソートしておいたほうがいいですね。
いやいや、「作り話」を「つくり話」にするってか。ちょっと抵抗あるな。
やっぱ、一連のコトバは保留。
純粋動詞に限る。
・・・結局、揺れちゃって、意味ないか。
暫定的にひらがな統一でやってみます。手さぐりです、まだまだ。

それにしても何だろね、小学校で習う漢字って。
子どもに覚えろと言っておいて、大人は使わない。
まあ、基礎あっての応用ってことなんだろうけど、要・不要論とかも出てきそうですよね。漢字によっては。
表外字かどうかってレベルじゃなくて、文字そのものの不要論。
50年後とかに、
「へー、もともと『つくる』は『作る』って書いてたんですかぁ。なんだか、ブラシみたーい、へんなのー」
みたいなね。

[2385] かかり方がわかりづらい「ならびに」「および」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

例題。
「長期保存が向かないのは、冷凍した豆腐、ならびにワカメです」
さてこの場合、冷凍したワカメなのでしょうか、状態を問わずワカメ全般なのでしょうか。

以前、「と」のかかり方で、こんな例文を出しましたね。
店主オススメのチャーハンと、ギョウザ・・・両方オススメと受け取られてしまう
ギョウザと、店主オススメのチャーハン・・・誤解が避けられる
まあ、これと一緒っちゃ一緒なんですが、「ならびに」「および」って、よりあいまいなんですよ。

「長期保存が向かないのは、冷凍した豆腐、ならびにワカメです」
「長期保存が向かないのは、冷凍した豆腐、およびワカメです」
「長期保存が向かないのは、冷凍した豆腐と、ワカメです」
下の「と」は、いくぶん別物って感じがしますよね。
「ならびに」「および」は粘着性が高い印象を受けます。読点で切ってもくっつけてしまう。
人に呼びかけるような場合を除き、あまり、使わないほうがいいでしょう。
実際、前読みした資料を、違った意味で受け取ってしまいました。

メンチならびにコロッケ
メンチ「と」コロッケで十分という茶濁

もちろん誤解が少ないのは、
「長期保存が向かないのは、ワカメ、ならびに冷凍した豆腐です」
の書き方でしょう。
これ、気付きましたか?
つまり、普遍要因は先、特殊要因は後にしろってことなんです。
特殊の後に普遍を持ってくると、特殊にのみこまれてしまう。

牛肉をタップリ使ったメンチと、コロッケ
・・・コロッケがイモだけだとしたら、誤解を招く書き順。

コロッケと、牛肉をタップリ使ったメンチ
・・・特徴のない普遍的なブツは先に書く。

ちなみに、自分が読み誤った資料は、だいたいこんな感じでした。
「先天的なかみ合わせ異常に対する矯正治療、ならびに外科手術を要する諤変形症の手術は、保険の適応になります」
「先天的な」がどこまでかかるのか、わかりますか?
この文の場合は、前半だけでした。
自分は、全体として受け取っていたんですね。文頭のインパクトが強かったのかな。
普遍を先にしておいてくれたら、間違わなかったのに。

これ、結構、重要なテクニックだと思います。
「ならびに」と「および」の話じゃなくなっちゃいましたが、とくにこの両者は、粘着性が高い。
まず、形式張ったワーディングなんて捨てて、シンプルな「と」「や」を優先。
次に、普遍が先、特殊は後。
たぶんできていると思うけど、改めて気をつけます。

[2384] なぜco.なのにvs.ではないのか、ドットの市民権について

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

今回は、英語の略記の後に付く「ドット」のお話。
社名などを転記していると、良く「co.ltd.」なんてのがありますな。
ところが、「co.ltd」もあるんです。最後のドットを省略してる。
さらに、「co.,ltd.」のように、間へコロンを挟む会社も見かける。
何で共通しないのか。頭が痛くなってきます。

実は、この問題、少し前に調べてみたことがありました。
人工知能を「AI」とストレートに書くか、「A.I.」のようにドットをつけるべきか、悩んだんですね。
そのとき、こんなルールがあることを知りました。

連続した単語の頭文字を並べる場合、どちらでもいい。例、USA/U.S.A.
一つの単語の省略形は、そのことを示すためにドットを打つ。例、corporation/co.
じゃあじゃあ、対決を示す「VS」は、「VS.」が正しいのかと。
もともと「versus」ですから、そういうことになりますよね。

co.ltd絡みのドット問題
まさに千差万別、「co.ltd.」での画像検索例

VSは、VSでしょう。
って言うか、「.」が小さすぎて、わかってもらえてるんでしょうか。
以下、ドットと書くようにします。

エト、いまさら「VSドット」なんて書かないわけです。
ということは、市民権というか、見慣れた感の問題になっちゃってる。
ルールのない無法地帯。
その一方、律義な会社が使う、「COドット カンマ LTDドット」も、やぼったいですよね。
たしかに「Company, Limited」なんですよ、原理原則としては。
でも、一見すると、間違いのように見える。
あっ、隣のキーもたたいちゃったな的な見栄え。

さて、どうしたもんでしょうな。
まず、DAIGOクンのような連続した単語の頭文字を並べる場合は、思い切ってナシにしちゃいましょう。
いまから、そうします。
「GドットWドット」ではなく、GW・・・ゴールデンウィークのことです。
他方、単語の省略形は、暫定的に、ドット付きをデフォとする。「神奈川prefドット」。
ただし、市民権を得たものについては、ドットなし。たぶん、いまのところ「VS」のみ。
あっ、一部の「EX」もそうじゃんね。Expressの略で使われているみたい。

登録商標や屋号はなぁ、会社の信用度にも関わりますからね。
それに、固有名詞というかCI化してたら、勝手に変えられないもんね。
「COドットLTD」でヨシとするなら、そうするしかないでしょう。
フリーで表記できる場合は、「COドット カンマ LTDドット」。
指摘を受けたら、「そういうもんなんだ」と説明する。
あー、頭痛い。

[2383] 「ハンデ」か「ハンディ」か

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

読売新聞の地域欄で「ハンデ」という表記をみかけまして。
もちろん、ハンディキャップの短縮形です。
個人的な感覚では「ハンディ」を使うかな。
ただ、「手軽」という意味にも受け取れてしまいますよね。
二義を防いできたんだろうか、読売さん。
今回は、どちらを用いるべきかの検証です。

まず、いつもどおり、記者ハンの解説を見てみますか。
おやっ、表記揺れを統一するため、「ハンディ」がふさわしいとしています。
二義は、文脈判断で防げるだろうと。
うーん、これまた、どうしたもんでしょうね。

「ハンデ」と書く読売新聞
読売新聞の「ハンデ」表記例

じゃあ、朝日新聞はどうか。
「ハンディ 朝日新聞」でニュース検索したところ、「ハンディ」が続々と出てきます。
「ハンデ 朝日新聞」も試してみましたが、どうやら朝日は「ハンディ」派の模様。記者ハンの指示とも合致しています。
読売さんって、ときどき、こういうクセを出してくるんです。

ちなみに「ハンディー」ではありません。
なぜなら、つづりが「handicap」だから。
Yを使う「handy」ではないのです。
あっ、そっか。制限のほうを「ハンディ」にして、手軽を「ハンディー」にしてもいいわけだ。
うーん、伝わるかな、この違い。
まてよ、これでいくと、下着の「パンティー」も伸ばさなきゃいけないですよね。
Yの原理原則としてはそうなんだけど、覚えておく必要がある。
いっそ、Iの「ハンデ」とYの「ハンディ」で統一して、下着も「パンティ」にしちゃおうか。

うーん、悩むな。
やはり、記者ハン+原理原則で、「ハンディ」「ハンディー」「パンティー」にしといたほうが無難じゃないでしょうか。
そしたらYは伸ばせよ、絶対。
クリーミー、メトロシティー、マイノリティー、チャリティー・・・やはりニュース検索を追っていくと、この別でいいようです。
大手紙以外では、揺れていることもありますけどね。あと、読売か。
ただ、読売さんの気持ちも、わからんではない。
でも、「クリーミィ」って、ないわ。
よって、結論は「ハンディ」。

[2382] 「代える」「替える」「換える」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

この間、「老眼鏡を、新しい度のものに“かえる”」の変換で迷ってしまいまして。
「替える」だろうな・・・とは思いつつも、確信がなかったのです。
「取り換える」でも通るから「換える」のような気がする一方、広い意味の「代える」でも間違っていないんじゃないかと。
そこで、この3つの「カエル」を、改めて調べることにしましたケロ。

Webで一般に説明されているのは、
「換える」・・・価値が等しい別のブツにする/服をお金に換える
「替える」・・・新しいブツにする/新しいソファーに替える
「代える」・・・役割を別のブツにさせる/ピッチャーを代える
という内容でした。
ところが、記者ハンで調べてみると、
投手を「替える」
という用例が載っているのです。言ってることが違うじゃないの。
ピッチャーと投手で異なるのか?

「代える」「替える」「換える」に関する毎日新聞の見解
引用したのは、毎日新聞の「コトバ解説」

たしかにピッチャー“交代”なんだけど、「新しいブツにする」というニュアンスがなくもなくもない。
だから難しいんですよ。
ここは、独自の運用を決めちゃうしかないですね。

まず、記者ハンは「換える」に関して、「替えると書くことが多い」としています。
それなら「換える」を封印しちゃいましょう。
置換とか交換イメージが強い場合に限り使う。
一方、「替える」と「代える」の違いは、両者の性質が同じか否か。
「老眼鏡を、新しい度のものに替える」・・・新しいブツも老眼鏡だから。
「老眼鏡を、コンタクトレンズに代える」・・・ともに異なるブツだから。
これで、しばらく様子をみましょう。って、オレは医者か。

念のため、変換が固定された複合動詞で確認してみますか。
建て替える・・・新築ニュアンスですし、間取りとかが違っていたとしても家は家なので「替える」。
すり替える・・・ホンモノとニセモノという差こそあれ、似ているから気付かない。よって「替える」。両替というコトバもありますしね、近しいブツは「替える」。
成り代わる・・・ビミョーだね、これまた。おそらく、見ている人には違いがわかっているんでしょう。主役の急病なんかで代役が出ている感じ。よって「代える」。ピッチャーもこのニュアンスなのかな。誰でもいいときは「替える」、いよいよサンチェの登場ってときは「代える」・・・例えが古いですけども。
代わりばんこ・・・複合動詞ではありませんが、異なる友だちどうしで「代える」。
乗り換える・・・記者ハンは「換える」を指定してきました。こういうときは、素直に従いましょう。

最後に、紙の『新明解』のご意見を伺っておきますか。
おや、区別していない。
「代える」が基本で、「換える」「替える」とも書くなどとお茶を濁しています。
明確な区別って、比較的、最近のことなんですかね。
それにしても、毎日新聞といい、『新明解』といい、あながち揺れてるんですね。ますます、独自流用するしかないってわけです。

両者の違いが歴然なら「代える」。
似ているブツや、中身の同じ新しいブツは「替える」。
単なる中継ぎ投手なら「替える」。
大魔神のお出ましなら「代える」。
うん、そういう違いも描写できるんだな。
すっごいお気に入りの老眼鏡なら、あえて「代える」を使ってみても良さそうです。「前のブツとは、明らかに違うんだ」という意思表示になります。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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