[1387]読点の位置考、「切り取り線」として考える

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

日本語は、装飾的な要素を文の中間にぶっ込みます。

僕はスイカが嫌いだ。
僕は、まるで砂をかんでいるような食感なので、スイカが嫌いだ。

英語だと、関係代名詞を使って、後ろに付け足していくんですよね。
それはそれとして、話を戻します。
つまり、二つの「、」で区切られた文章を取っ払っても、日本語として成り立つはずなんです。

1387.jpg
挟んだ具を入れ替えても、ハンバーガーとして成り立つ

少し、例文を出してみましょうか。

【取っ払っても文意が変わらない例】
安いサービスが高価なものより優れているということは、普通に考えれば、あり得ない話でしょう。
→安いサービスが高価なものより優れているということは、あり得ない話でしょう。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
安いサービスが、高価なものより優れているということは、普通に考えればあり得ない話でしょう。
→安いサービスが、普通に考えればあり得ない話でしょう。

【取っ払っても文意が変わらない例】
気をつけたいのは、残留する金属と「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは、果物に限らないことです。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
気をつけたいのは残留する金属と、「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは残留する金属と、果物に限らないことです。

ただ、商業文はともかく、私分ならどうでもいいんじゃないですかね。

【正確だが、違和感がある】
このように「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも、一致していません。

【不正確だが、読みやすい】
このように、「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも一致していません。

実際、サイトコンテンツでも、悩みに悩みます。
どうしても結論が出なかった場合に限り、「取っ払っても文意が変わらないかどうか」で判断するといいでしょう。
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[1386]手が止まったテキスト実例と最終稿

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

以前にも書きましたが、助詞のカブリについて、あまり以前ほど気にしなくなりました。
真意を優先すべきで、テクニックは二の次。
とはいえ、ニュアンスが変わらない範囲であれば、何とか重複を避けたいものです。
例えば、次のような文。

面会交流権の充実「を」大前提としたうえで、新たな家族の形「を」模索していくことになりました。

身動きすらできず、しばらくフリーズしてしまいました。
どうやっても、脱出できないんです。
新たな家族の形「の」模索に注力しました・・・まあ、「の」はカブッてもいいんですが、美しくはない。それに、ちょっとくどい。

1386.jpg
親権を決める際の要素、「兄弟不分離」的な茶濁でございます

以前紹介したのは、
君「が」家を出るというなら、ボク「が」家族を守ろう
みたいな、それぞれが独立した文になっている場合の「カブリ」でした。
これは、無理に直す必要がない。

一方、前述の「を」は目的を表す助詞なので、独立せずに二分してしまう。
これは、自分的にマズイわけです。
とりあえず蛍光ペンを塗っておいて、後でもう1回考え直してみましょう。

はい、戻りました。
元文を読むと、また、落とし穴にはまってしまうので、同じ意味のテキストを新規に考えてみます。
「断捨離」ですね。

新たな家族の形について十分話し合ったうえで、面会交流の中身を充実させていくことになりました。

あれ? 何を悩んでいたんでしょう。
こういうことは得てして起こりがちで、「を」をさけるとか、「の」でいけないかとか、助詞の問題にこだわりすぎるからはまってしまうんです。
大切なのは、ジレンマを「断ち」、思い込みを「捨て」、元文から「離れる」こと。
自然体こそが「断捨離」の本質であって、部屋を掃除することとは何の関係もありません。

[1385]バカボンじゃなくても使いたくなる「なのだ」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

書き下ろしの記事を読んでいると、自分でも笑っちゃうところがあります。
いまは、「なのだ」の使いすぎにウケました。

すべてクリアするのが、指定業者としての責務なのだ。
メインテナンスするとは、つまり、そういうことなのだ。
職人でありながら、工程管理を行うマネージャーなのだ。

バカボンのパパか、おまえは。

すべてクリアするのが、指定業者としての責務といえる。
メインテナンスするとは、つまり、そういうことなのだ・・・これはイキにしようかな。
職人でありながら、工程管理を行うマネージャーも兼ねる。

1385.jpg
すぐ近くに見えても、その中はアメリカという国なのだ

この「なのだ」にはですね、宣言とともに認識を促すような効果がありまして、非常に便利な言葉なのだ。
「だ・である」と比べて、「なの」のところで、いまいちどかぶせていくんですね。
国だ・・・ではなくて、国なのだと。

したがって、読み手側からしてみれば、論旨のポイントを把握しやすいことになる。
「なのだ」の付いている部分が、書き手のイイタイコトです。おそらく。
連発している場合は、どうしようもないですけど。

上記の例で、真ん中の例文を無意識にイキとしましたが、やっぱりアレが一番言いたかったんだと思います。
前後が見えていないのでわからないでしょうが。
たぶん、3月の終わりか4月始めには、「はまれぽ」に載ってくるでしょう。
それはそれとして。

使用頻度が500文字に1回くらいでも、目立つというか、目に刺さってくると思います。
「なのだ」って、結構強いですからね。
3000文字で2回、2000文字で1回くらいが、限界なのではないでしょうか。
詰まり、用紙・・・じゃないって、つまり、要旨なんですよ。やっぱり。
ここぞというところまで取っておく必殺ワザみたいな使い方が、本来なら有効なのだ。

[1384]「やりかねない」と「しかねます」、「する」のはドッチ?

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

難しいですよ、こんな日本語は。
できれば、使わないに限る。
メールなどの私分だと、たまに間違えたりします。

言葉は、いちいち文法的に考えたりせず、受ける印象を重視しますよね。
できない場合は、どうしても否定をかぶせたくなる。
なので、
「そのような指示には、同意しかねません」
みたいなワーディングができてしまうのです。

いわく、「兼ねる」自体は、Couldn’t do that というニュアンスを含む否定表現であると。
だから、「Couldn’t do that ません」は、ひるがえって肯定だと。
そんなの、直感的に染みてこないですよ。ねえ。

1384.jpg
「やりかねない」的な茶濁でございます

一方、自分だけかもしれませんが、最初から「ない」を含む、しかねない、やりかねないは、何となくコントローラブルです。
これは、結局、「やっちゃう」ってことですよね。
かもしれないが含まれるものの、基本的にはGO。
こういう、使い切れるワーディングだけを選んでいくのが、作文の基本でしょう。

百歩譲って無理に覚えたとしても、読む相手が理解できていなければ、正しい意味は伝わりません。
なので、「そのような指示には、同意しかねます」みたいな言葉は、避けるべきだと考えています。
ある意味、ギャンブルに近いですよね。
「あっ、何とかやってくれるんだ」と思われたら終わり。
だから、コッチだけが日本語の習熟に努力しても、あまり意義はないんです。
むしろ、正しく覚えたことに満足し、多用したりしかねない。
・・・あっ、この場合は、「多用しちゃうかもね」という意味です。
みんなで使わなければ死語になるから、いっそなくしちゃえば・・・っていう発想を良くするんですけども、間違っているでしょうか。

[1383] 「は」と「が」の違いは、条件付けと主格

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

前回、東京「は」神田の生まれ・・・などで使われる「は」には、条件設定の意味があることを説明しました。
東京というアイテムに、神田属性を付けるようなイメージです。
「私は人間です」という場合も同じ意味合いで、私に人間というフラグが立つわけです。

これがわかっていると、「は」と「が」の違いを明確に説明することができます。
「が」は主格を表すインジケーターのようなもので、これが付いていると、主人公がわかる。
一方の「は」は、厳密に言うと動作と関係なく、条件付けに過ぎないのです。
「このバスは、美術館まで行きます」という場合、あくまでバスの描写表現。
「このバスが、美術館まで行きます」なら、だれがどうするという、主格と動作の記述。
何となくですけど、違いがわかりますかね。

1383.jpg
「ハガでの鬼」・・・ということで、節分的な茶濁でございます

もう一つ重要なのは、時間的な感覚も違うということでしょう。
「私が人間です」の場合、例えば神様の前にいろいろな生物が集まり、もともと人間だった者が名乗りを上げた感覚。
「私は人間です」なら、神様がサルか何かと勘違いしていて、そうじゃないよと、「私は人間属性だよ」と、そのとき始めて宣言したニュアンス。

もう一例。
「このときポケットに入っていたのは、一枚のビスケット」・・・そんなこと、始めて知りました。
「このときポケットに入っていたのが、一枚のビスケット」・・・イザというときのために、知っていて残しておいたんです。

「正月のテレビは退屈だ」・・・年が明けてからじゃないと言えません。
「正月のテレビが退屈だ」・・・年末から知っていました。予言しちゃいます。

「は」の条件付けは、宣言時以前に波及しない。
「が」の主格明示は、時間を問わない。
「人気なのは、この商品」・・・ちょっと前まで、そうでもなかった。
「人気なのが、この商品」・・・すでに街の定番。
あっ、これ、気をつけて使い分けないといけませんね。

[1382] 東京「は」神田の生まれ・・・などの「は」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

サイトコンテンツのあいさつ文などでは、

皆さま、はじめまして。藤沢駅の近くで「藤沢商店」を営む、藤沢子と申します。

なんて始まり方をするのが定法です。
ところがマイナーな地名や駅名の場合、より広い範囲の地域属性と絡めたくなるんですね。
例えば「踊場駅」なんて、どれだけの人が知っているんでしょうか。
そこで横浜市をかぶせたりするわけですが、どうも、しっくりこない。

横浜市の「踊場駅」の近くで・・・のがカブリます。
横浜市の「踊場駅」近くで・・・ごまかし感たっぷり。
横浜市内、「踊場駅」の近くで・・・いまいち。

ここで悩むのが「は」の使用です。
横浜市は「踊場駅」の近くで・・・という書き方って、ときどき見かけますよね。
あれは、どういうロジックというか建て付けなんでしょう。

1382.jpg
多くの辞書が引用する「東京は神田の生まれ」

『新明解』さんによると、「は」には条件設定の用法があるのだとか。
例えば、「私は男性です」の場合、ある種のフラグ付けですよね。
「横浜市は戸塚区にある」も同様、地域を絞り込んでいることになります。
一方、「食べては寝る」のように、条件の併記にも使われる。

あとは、使うかどうかですね。
文法的には合っているかもしれないけど、周知されていない表現なら控えるべきでしょう。
むずかしいですね。
ただ、使えると、かなり楽なんですよ。
こればっかりは、いくらワーディングの代替を考えても、思いつきませんでした。
横浜市のほぼ南端に位置する「踊場駅」の近くで・・・みたいな、余計な装飾を付けるしかないみたいです。

結論・・・暫時、見送り。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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