[1483]日本にあるアメリカ

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

この間、警備体制がものすごくシビアな場所を取材してきました。
どこなのかは、おいおい。
事前申請の段階で、身分証明書のほかに、本籍の入った住民票などが必要なんです。
なぜなら、いまの免許証は、プライバシーの関係で本籍を記載していないから。
本籍が問われるって、すごくないですか。
どこなのかは、おいおい。

当日。
有名な話ですが、セキュリティチェックを行う入口の周辺は、撮影不可。
カメラ類も、バッグの中に入れないといけません。盗撮できちゃいますからね。
なので、Vの場合、一連の動きを撮ることができなくなります。
お店のような、「いかにも散策中に見つけた呈」は無理。
そこでよくあるのは、関係ないところで演者がジャンプして、瞬間移動するような図。
あれで、敷地内の画につなげます。

1483.jpg
書けないので、想像してください

敷地内であっても、ミリ関係の現物はNGです。
空っぽの設備だったり、建物なんかはOK。
あのですね、ココはもう、ひとつの街なんです。
学校や病院、映画館にスーパー、運動場や屋内ジム、自動車のディーラーなんかもあります。
マックやスタバも入っていますが、素材は本国直送なので、日本のサイズよりでかい。
フラペチーノにしたって、ビールの500缶くらいある。あんなの腹こわしますよ、普通。

また、見たこともないチェーン店があったりしておもしろい。
「MEAN GENE'S」というファストフードを検索してみましたが、国内にはないみたいですね。
入ってみたかったけど、スタバに連れて行かれちゃったので、GENE'Sれず。
スタバの店内は、当然、英語ばっかし。
自動車に貼ってあった値札、当然、英語ばっかし。
ドッグに泳いでいたカモ、こちらは、国内各地で見かける種類でした。
以上、特に今回は、オチなし。
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[1482]ベンチャーでブチョーといわれる人たち

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

標題のような方とお仕事をしていて、
「えっ、それで役職持ち?」
と思うようなことが、ままあります。
我流で実績付けちゃっているから、いい意味で「個性派」、悪い意味で「常識知らず」なんですよね。

何て言うのかな、ある角度だけにとんがっちゃっていて、実は底が浅かったりする。
トンコツラーメンだけは上手に作れるけど、定食類はさっぱりダメみたいな。
味噌汁もひけない人が、都会に飲食店を出している感覚。
要は、こなれていないというのか、たたき上がっていないわけです。

1482.jpg
たたき上がった店の煮魚定食・・・的な茶濁でございます

例えばAさん。
基本的に、人の話を全く聞きません。
一方的にしゃべってくるので、質問しようとしても、「聞いてください、聞いてください、いいですか」でスルーされる。
コッチが言いたいよ、そのセリフ。
社内や外注先ならまだしも、クライアントに対してもそうなので、意思の疎通ができていない。
我慢して「聞いた」のに、話が全然違うじゃないの。

あるいは、自分の手法から「断捨離」できないBさん。
おそらく、「早い、安い」のアピールで間口を広げる手法が得意だったんでしょうよ、いままでは。
ところが最近のクライアントって、必ずしも「早い、安い」がウリではないんですよ。
むしろ「じっくり丁寧、人付き合い重視」だったりする。
そうなると、取材想定が全部ひっくり返るんですね。
そのぐらい事前にすり合わせとけばいいのに、なまじっか成功してきたから、今度も自分のセオリーが通ると思っている。

もちろん、感心させられるブチョーさんもいるんですよ。
まあ、そういう人は、どんどん他社へ移りますけど。
ということで、迷惑なトゲがいっぱい集まって、見た目が丸いだけなベンチャー。
まるで、ウニみたいな感覚。触ると痛い。
ただ、遠めのシルエットとしては丸い。
とはいえ、上場企業みたいなコンニャク玉も、それはそれで手応えがないんですけどね。

[1481]アクション率とサイトの情報量は、必ずしも比例しない

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

先日読んだ朝日の副読紙で、「不便益」という言葉を初めて知りました。
どうやら、あえて「不便」にすることで、「益」が生じる・・・らしいのです。
その記事で挙げていたのは、「動くほうの足でこぐ車椅子」という一例。
手でこいだほうが「楽」なのかもしれないけど、あえて「片足を頑張らせる」ことで、「筋力の低下を防ぐ」。
なるほどね。

もう一例としては、特殊な道具箱。
ツール類を一緒くたにガチャコンとは納められず、ペンチならペンチの形にへこんだトレーに収納しないといけない。
こういうのって、化粧品のお試しセットとかであるじゃないですか。
乳液なら乳液の場所が決まっているヤツ。
ガチャコンのほうが「楽」なのかもしれないけど、あえて「場所指定する」ことで、「しまい忘れや紛失を防ぐ」。
いわく、「不便益」と呼ぶそうです。

1481.jpg
いちいち開け閉めが面倒だけど、盗難や空き巣を防ぐ「不便益」

そこで、本題。
何となくですけど、サイトコンテンツにも同じ事がいえると思っていたんです。
良くあるのは、サービス内容を1から10まで載せちゃっているサイト。
相続の流れとか、用意したいものとか・・・あれ、全部わかっちゃったら、問い合わせが来なくなりますよね。
自分でやれちゃうじゃないですか。

そうではなく、「考え方のツボ」や「知らないと初動を誤るポイント」くらいでとどめておいて、その先を残しておくことが重要。
サイトで必要なのは「マインドセット」であり、問い合わせさせることなんですよ。
極論すれば・・・

「相続に必要な要件は3点。財産の確定と、人の確定と、さて、あと1点は何でしょう。当事務所で、答え合わせしてみてください」

でもいいと思っている。
全部載せのほうが親切かもしれないけど、あえて「穴」を作ることで、「知りたいマインドを高める」。
つまり、「不便益」なわけです。

相続による所有権移転登記の登録免許税は評価額の1000分の4
売買による所有権移転登記の登録免許税は評価額の1000分の1.5もしくは2もしくは3

なんてことを永遠にやっていて、はたしてどこまでの「益」があるんだと。
そんなことは、問い合わせれば済むことじゃないかと。
読まれやしないバイナリーデータを盛り過ぎと、逆に客を逃します。
だって、書いている自分が見る気しないもの。
こういうのは、「便不益」って言ったりするんでしょうか。

[1480]取材時に課せられる「服装コード」の正しい解釈

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

取材の正式依頼メールなどに「Tシャツやジーンズなどは厳禁」なんてことが書かれていますが、まったく守っちゃいません。
夏になれば、ガンカン「Tシャツとジーンズ」です。
それでいてご指名は増えていますし、現場で問題になったこともありません。

ああいう指定はですね、「身だしなみをキチンとせい」という一例なわけで、いわゆる服装指定ではないと考えています。
だって、アンタのトコの社員じゃないもの。
従うとか従わないとか、おかしいでしょ。
例えば、お気に入りのスイーツを扱っていないコンビニやスーパーあったとしたら、文句を付けて仕入れてもらうんですか? 違うでしょ。
「そういう店には行かない」という選択をするでしょ。
ライターも一緒。
気に入らなきゃ、「仕事を振らない」のが筋。
服装で選ばれる筋合いなんて、これっぽっちもない。

1480.jpg
夏場で自分が撮られている画って、あまりなかったです

逆に聞きたいですよ。
ポロシャツは汗じみでヨレヨレ、チノパンは物をポケットに詰め込み過ぎてパンパン。そんなライター。
Tシャツだけど汗じみが目立たないよう絶対に2枚重ねて、501xxのホワイトジーンズをシャッと着こなしているライター。
どっちを選ぶんですか。
要は、「取材先が不快に思ったり、機嫌を悪くしたりしないため」の服装コードでしょ。
ポロにチノパンだったら、不潔でもいいのかって話です。

自分は、取材メールの目的を正しく捉え、適切な手段にアレンジできる人間。
一方のひよっこライターは、目的が見えないまま、手段だけ合わせようとする。
そんな人の文章なんて、たかが知れていますよね。

こういう指示は、もともとレベルの低い人向けなんですから、無視していい。
繰り返しますけど、コッチはアンタの会社の従業員じゃないの。
テキストとフィーを等価交換している取引先なの。
どこの世界に相手の服装を指定する企業があるんですか。
おかしいって、絶対。

[1479]教職員の健康診断を、どの医療機関もやりたがらない理由

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

先週に引き続き、健康診断ネタです。
教職員が採用時に受ける健康診断には、「言語障害」「運動機能障害」などの特殊な項目が含まれます。
そりゃそうですよね。
生徒を相手に、しゃべれなきゃ困りますし、ときには体で見本を示す必要がある。
ところが、この「言語障害」や「運動機能障害」といった項目は、お役人が設定しているのです。医師ではありません。

これがどういう意味を持つのかというと、何をもって「障害」がないと言い切れるのかについて、明確な基準が定められていないことになります。
だって、お役人仕事ですから。
医師と打ち合わせたりしていませんから。

1479.jpg
「うんどうきのうって、何ダロウ」

そうなると、実際の健康診断では、どのような項目を測定しているのでしょうか。
答え・・・「病院が、こぞって避けまくる」。
対応は、もっぱら2種類に分かれるようです。
一つは、医師が真面目に考えすぎて、必要とされる検査項目を見いだせないパターン。
腕の可動範囲なのか、肺活量なのか、それとも血糖値か?・・・なんていって、悩むわけです。

もう一つは、「早い話、医師が『健康だ』とお墨付きを付ければいいんだろ。でも、責任を取りたくないからな」といって断るパターン。
一般的な健康診断項目なら、法律に定めてあるわけですから、その範囲でやっておけばいい。
しかし、医師が勝手に検査項目を設定しちゃうと、個人の責任問題へ飛び火する。
病院の信用問題にもなりかねませんから、こういった依頼はご免被りたいと。
先生、かわいそうに。

ともあれ、ものすごく典型的な「お役所仕事」って気がしませんか。
中身を考えず、外面だけ整える。
もうね、こんな事例がわんさかあります。
ちなみに、教職員というのは一例です。
ほかにも、衛生面に特化した飲食店だったり、伝染病対策が求められる介護施設だったり・・・。
どうして、この国は機能しているんだろう。
不思議でしょうがないですよ。

[1478]健康診断のメンドクササから開放してあげるのも「社会貢献」

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

一般的な健康診断というと、企業の総務担当者が一括してとりまとめますよね。
彼ら・彼女らの願いは、「できれば、何ごとも起きないでクレ」。
もちろん、慈愛の精神に基づく場合もあれば、事なかれ主義もあるでしょう。
まあ、実質、後者なんじゃないでしょうか。

さて、立場は変わって、医療機関側の観点へ移ります。
「事なかれ主義」を前提とするなら、あまり「ネチネチ」やっていても、努力が報われないわけです。
むしろ、
「大きな問題はありませんでした、以上」
で済ませたほうが、ある意味「好まれる場合」がある。
もちろん、異常を隠すようなことは御法度でしょう。
しかし、受診者すべての詳しい解説が必要なのかどうかは、企業担当者次第ってところがあるんです。

1478.jpg
取材先がバレない程度の茶濁でございます

つまり、医学的な丁寧さは、必ずしも求められない。
むしろ、会計が一発でできたり、企業のフォーマットに記入してくれたり、そういう「手間のなさ」が評価軸になり得る。
話を聞いていて、リアル感というのか「そういう観点で動くんだ」というのがわかり、おもしろかったですよ。

これには裏話があって、メンドクササという垣根を下げると、健康診断が受けやすくなる。
それによって病気の早期発見ができれば、医療従事者としては本望なんだと。
なるほどね。

つまり、「病気が発症している状態」では、本来の丁寧な医療。
対する「発症していない常態」では、粘着しない医療。
この使い分けが、社会貢献だとおっしゃる。
うーん、スルドイ観点だなと、感心してしまいました。

ちなみに、どうしても気になるところがあったら、企業の担当者なんてすっ飛ばして、直接医院に質問していいそうです。
そういう受け皿を用意したうえで、健康診断そのものはスマート化する。
でも、その仕組みを受診者本人が知っていないと、「手抜き」って思われかねないですけどね。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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