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[2452] ヒマな専門家を確保せよ

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

「某業界のニュースサイトを立ち上げようと思ってるんですけど」
そんなご相談をいただきまして。
調べてみたら、その業界専門のプレスリリースが何社かあるみたいですね。
テキストや画像も用意してあって、どんどん拡散してくださいと。
いいんじゃないの、これで。

そう思ったら、「ある程度の独自性は打ち出したいので、専門家のコメントを付けたい」と。
いやぁ、その場の電話でコメント付けてくれる専門家なんて、いるかなぁ。
つかまえるだけで大変ですよ。
コメント取って、校正して・・・なんてやってたら、良くて一週間はかかる。
その時点でニュースじゃないですよね。

佐竹商店街のノボリ
話題稼ぎとなると、トリビアチックな話になってくる

でも、目指すところはトリビアじゃないと。ニュースサイトなんだと。
そうなると、一次情報としてリリースぶって、後から回収でき次第、専門家のコメントを付け足すんじゃないかな。
もし、同時にやるんだったら、腰の軽い専門家を探さなきゃいけない。
要は、ヒマな人ってことです。
うーん、信頼性が増すんだか減るんだか。

あとは、鍵となる一言だけもらっといて、校正をパスするのも手ですよね。
記者から見た感想というか所見というか、そういう記述をメインにしてオリジナル性を出す。
でなきゃ、速報にならない気がします。

まだ手探りなので、決まったら、また、ここで報告していきます。
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[2451] レポーターが全部言わない、肝心なところは相手に言わせる

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

最近、構成作家+レポーターみたいな、何でも屋になりつつあります。
元から何でも屋ですけど。

さて、この間の食レポで、
「フルフルのコメントは、あまりよろしくない」
ということに気付かされました。
例えば、

「イチゴの酸味とチョコレートの甘さが絶妙なバランスですねー。地元の採れたてフルーツだからこその旬の味。ご主人の『素材を大切にしている』という意味が良くわかります。おいしー」

なんてことを、レポーターが全部しゃべっちゃダメなんです。
横にいるご主人がカカシになっちゃいますから。

洋菓子店のロケ現場
某ロケ現場の「おじゃましまーす」シーン

そうじゃなくて、
「イチゴの酸味とチョコレートの甘さが絶妙なバランスですねー。地元の採れたてフルーツだからこその旬の味。おいしー」
の後に、「どのような工夫をされているんですか?」と振りますから、「素材を大切にしているウンヌン」について返してください・・と仕込んでおいて、カメラを回す。
それが、やりとりってものでしょう。

実は、他番組のレポーターを見ていて、うすうす感じていたところもあったんです。
彼女は、全部言っちゃう人でした。
会話のキャッチボールがないというのか、一方的に解説しちゃっているというのか。
尺あたりの情報量は多いかもしれないけど、現場感もないなと。
スタジオでV流して解説するのと変わらないじゃないかと。
そんなふうに感じました。

それだけ言っといて、最後に「おいしー」なんて中途ハンパな感想を入れるのは、ある意味、セオリーになっています。
おそらく、「おいしー」しか言えないレポーターがずいぶんいたんでしょう。
だから、それなりのコメントは必ず付けろと。
ただし、ウンチクだけで終わらせても、読者を引きつけない。
最後は、「おいしー」で〆とけと。
そういう意図があるもんで、もはや紋切りになっちゃっているんですね。

ちなみに、本当においしいときって、「おいしー」とは言いません。
自分が気に入っているのは、「何コレ?」です。
ビックリするくらいおいしいと、絶対「何コレ?」になるなんですよ。
記事では使いにくいので、もっぱらV専用のセリフにしています。

[2450] スマホ持ってないのにアプリ紹介

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

このところ、ロケ地紹介の依頼が増加してまして。
パターンとしては、作品のあらすじ、近場のスポット3から4パターン、地元グルメ・・・といったところでしょうか。
以前にも紹介しましたが、ポイントとなるのは、これらの各要素を貫くテーマ。
てんでばらばらに紹介するだけなら、誰にでも書けるし、ご指名を取れないでしょう。
それはそれとして。

今回の依頼には、新たな要素が含まれていました。
そう。旅行絡みのアプリ紹介です。
自分はスマホ持っていないのに、もう、そういう確認すら取らない時代なんですね。
持っていて当たり前。
でも、スマホの普及率って、いまだ6割ですよ。
電車の7人がけで、平均して3人は持っていない計算になります。
都心だと事情が違うのかもしれませんけどね。

アプリ「ホリデイ」のPC画面
実際、アプリの多くはパソでも閲覧できる

さて、今回は、アプリの選定も任されていました。
パソコンでいじくれることを前提に、ピックアップしましょう。
試しにウィンドウ幅を狭くしたら、スマホ向けのCSSが作動したようです。
これなら、まったく問題ありません。
操作性や見え方の確認は十分です。
怖いから、そういうことには触れないけど。

基本的には、公式サイトで付けられている説明を軸に、利用者のレビューサイトを追う程度。
200文字の解説なら、これで簡単に書けます。
あとはいつもどおり、各スポットと作品をムリクリでもコジツケルだけ。
むしろ、コッチのクオリティが求められているんでしょう。
アプリの紹介だけだったら、たぶん、受けていません。

いや、それにしても、そろそろスマホを買うべきでしょうか。
いまのところ、全く、その必要性を感じていないんですよ。
つまり、個人的には・・・という意味です。
しかし、仕事で必要ってことなら、話は変わってきます。
なんか、はたから見ていて、「板」に話しかけてるって、違和感があるんですよね。それに、人を殺しているツールですから。にわかには、受け入れがたい。
第一、スマホを持っていないことが、特有のペルソナになると思うんですよ。
そういう目線でモノを書ける人って、そうそういないだろうと。
まあ、今回は、持っている想定でモノを書いちゃってるわけですが。

[2449] 「ブログに書くからタダメシ食わせろ」って、何かが違うと思う

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

飲食店取材に欠かせないのが料理の写真。いわゆる「商材撮影」です。
そのショーザイ。常にタダかというと、そうとも限りません。
一般的な流れとしては、取材が終わった後に、

「じゃあ、領収書切ってください」
「きょうのお代は、結構ですよ」
「えっ、すみませんね、何だか」

みたいな“わざとらしい”やりとりがあって、晴れてロハになるわけです。
もちろん、そうならないときもあります。
コチラとしては経費で落とせるので、どう転んでも痛くありません。
ただ、店舗メニュー総撮りみたいなときは、あらかじめ交渉しておきますけどね。

料理の撮影
「あわせてン万円です」って言われても、持ってないときがある

これは、あくまでお仕事としての話。
ところが今、影響力のあるブロガーが取材・・・というのか、ブイブイ言ってくるそうですね。
店としても、悪く書かれるとナニなので、サービスせざるをえない。
すると、味を占めた彼ら・彼女らが、また別の店でブイブイ言わせる。
これはね、れっきとしたタカリですよ。

「じゃあ、領収書切ってください」・・・以下ウンヌンがあって、お店の好意によってロハにしてもらっているならまだしも、タダメシを当たり前だと思っているんでしょ。そのブロガーとかいう人種は。
プロでも支払うことがあるのに、よく「シレっ」とできますよ。
もしかしたら一種の広告になっているのかもしれないけど、それは結果論でしょ。
タダにしてもらっているということは、店にとって対価が伴っているということ。
そうである以上、お仕事だとわきまえなさい。
お仕事というのは、関係者双方で中身を決めて行うものなの。
一方通行ではないの。

というようなことを、この間の取材先がおっしゃっておりました。
まあ、前からそんな人種がいるとは思っていたものの、一部のお店は迷惑しているようです。
もちろん全部が全部じゃないだろうけど、食べちゃってから正体明かすって、もう、どうしようもできないですよね。店舗側としては。
やっぱり、タカリだと思うけどな。

[2448] 歯のかみ合わせは、餅つきで考える

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

歯医者さんのインタビューで、「なるほどね」という話が聞けたので、ご紹介まで。
内容としては、歯のかみ合わせに関するものです。

かみ合わせを正確に説明すると長くなるんですけどね。
「上下の歯が、機能的に正しい位置で接していること。もしくは、それを可能にする歯並び」
といったところでしょうか。
例えば、左右どちらかが「高い」と、逆側の歯は完全に閉じないわけです。
それをカバーしようとして・・・中略・・・最終的に腰やヒザが悪くなることもある。
だから、バランスとともにピッタリ感が大切。
まあ、そんなところが、一般的な解釈だと思います。
ところがこの先生は、「餅つき」と同じだって言うんですよ。

ブリッジの歯形
茶濁の出元と今回のインタビューは、関係ありません

えー、お餅をつきます。きねと臼を用意しましょうねと。
この場合、「きね」が上の歯、「臼」が下の歯です。
従来の考え方では、この「きね」と「臼」がいかに正しくかみ合っているかを重視してきました。
でも、実際の餅つきって、そうじゃないよねと。
たたく瞬間、微妙にズラしてつぶすよねと。
だからこそ、粒感の残らないお餅ができあがる。
そこまで考えていかないと、正しいかみ合わせが実現できない。

また、餅つきには、横から「合いの手」が入るじゃないですか。
水を付けたり、餅をひっくり返したり。
口の中では、舌や頬が、ああいう動きをしているんだと。
つまり、いくらいい歯を入れても、それだけではダメ。
もっと、口の動かし方を意識しなさいと。できなかったら、練習しなさいと。教えてあげるから。

いやはや、ビックリ。
この先生が言っていることは正しいと、直感的にわかりますよね。
こういうときって、実は、ものすごく大切な瞬間なんですよ。
得ようとして得られるセリフじゃない。
やられた感、たっぷり。
しばらく、次の言葉が見つからなかったです。

こういう名言、結構、集まっています。
そのうち、本にまとめて出版しようかな。

[2447] 今度は網走、北海道

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

毎度、映画のロケ地でございます。
現在、仕事のメインが医療記事、それもライティングではなく編集業務なので、ネタが偏ってきましたね。
でも、夏の暑い間は、おウチでできる仕事に限る。
秋になったら、現場絡みの仕事を増やしていきます。

さて、お題。
映画は、ヘレン・ケラーのようなキツネの話。
北海道の網走市が舞台です。
やきそば巡りで行ったことがある街なので、土地勘やネタは大丈夫。とはいえ、網走監獄あたりが定番になるんでしょう。

博物館 網走監獄のエントランス
2009年、フリーになる1年前の写真

いろいろ調べてみると、映画のヤマ場は、能取岬という場所で撮られたらしいですね。
タンポポ畑で有名、ほかに、流氷スポットでもある。
ところが10月号の掲載なので、ともにシーズンじゃない。
秋のオススメは、通称「サンゴ草」が湖面を赤く染める能取湖だそうです。
一時、造成工事で見る影を失ったものの、近年、復活に成功したとのこと。
とりあえず、候補。

ラストシーンは、原生花園でのロケ。
ところが、ここに咲く花も、8月までが旬でした。
花目当てだったら、「フラワーガーデンはな・てんと」がギリギリ。
100パーセント天然の原生花園と違って、「フラワーガーデンはな・てんと」は地元ボランティアが手入れしているそうです。

そして、いよいよの網走監獄。
ここで書きたかったのは、鎖塚についての歴史だったんですね。
北海道を横断する道路建設には、労働力が必要だったと。
そのために、囚人を集めて安くこき使ったと。
現場で亡くなった囚人が埋められると、人骨は朽ち、金属の鎖だけが残る。いわく「鎖塚」。

さて、スポットが整ったところで、統一したテーマを何にしましょう。
何か、自然VS人工 的な対立軸が見えてきますよね。
サンゴ草の造成工事と自然保護による復活のくだり。
自然派の原生花園と、管理派のガーデン。
朽ちる人骨、残る鎖。もっといえば、道東の原野と、それを開拓する試み。
自然はときに完璧ではなく、人がそれを補おうとするけれども、それって自然といえるの?
ありのままの姿を楽しむ? それとも、人の手で整えられた形を鑑賞する?
ということで、ヘレン・ケラーのキツネにつなげると。
自然を受け入れるって、そういうこと。オフシーズンの網走だって、心持ち一つで楽しめるかも。主人公の少年はそう言っているよと。
多少の強引さが否めないけど、まあ、基本的な筋としてはいいんじゃないですかね。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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