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[3419] 今度は岡山で、病気を乗り越えた恋

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

今回は、映画のロケ地紹介です。
お題として降ってきたのは、突然の難病によって結婚が延期になった物語。
実際にあった話で、動画をきっかけに人気を呼び、まず書籍になってから映画化したっていうアレです。
ロケ地は主に岡山市。発病前のデート場面を、現地の庶民的な飲食店でロケってたみたいですな。

じゃあ、そういう個店をひとつずつ取りあげるのか。
うーん、マニアがやっていることと変わらないじゃん。
でも、地元民がなにで盛り上がっているのかは、知りたくもありますよね。
よく、町おこし企画なんてのを見かけますけど、地元の人が知らないってパターンも多いじゃないですか。
どこだっけな。ビニール袋にオニギリと揚げ物をつっこんで、自分でニギニギしながら食べるヤツ。
ああいう、地元が楽しんでいることを知りたい。それが文化。
役所と代理店が新しくつくったポンコツ企画なんて、乗っかったらダメ。
さて、どうやって探したものでしょう。

岡山県の某公園にあった桃太郎関連の遊具
桃太郎のご家来衆の遊具

そこで、比較的よく使う手ですが、総務省の家計調査を見てみました。
福島市民は桃の消費量が全国1位だとか、そういうランキングを発表している統計です。

おっ、岡山市民は、麺の消費量が全国2位じゃないですか。
ちなみにこの統計、都道県所在地の市と政令都市しか載せていません。だから、全国2位と言っていいかどうかは、微妙なところです。たとえば、福島県内のほかの市町が“本当の2位”ってこともありえる。
まあ、そこは統計元のリンクを貼っておけばいいでしょ。お遊びなんだから、もともと。

話を戻して麺。
さっそく、ご当地ラーメンを探そうとしたんですけど、2位の内訳って、家庭の消費量なんですよね。
外食は、また、別の統計があります。
いいところに気づいたな、オレ。
ということで、「買う麺」を探さなきゃ、いかんのですよ。
そこで出てきたのが、「クルード スパゲティ式めん」というブツ。
安っちいパスタうどんみたいな食材なんだけど、こーゆーの探していたワケ。
そーか、そーか、岡山市民は「クルード スパゲティ式めん」で育ってんだ。

続いて、菓子パンの消費量が全国第1位。
これも、どこかのなにかが、絡んでるんでしょ。絶対。
ありました、「バナナクリームロール」。
「秘密のケンミンSHOW」で取りあげられたことがあるそうです。
そーか、そーか、岡山市民のおやつは、「バナナクリームロール」なんだ。

しかし、このまま行くと、記事内容がかなりB級C級寄りですよね。
おっ、カキへの支出が全国第2位。しかも、「カキオコ」というカキのお好み焼きが人気とのこと。
これ、絵面もいいし、最初にもってこよう。

〆は、桃太郎絡みのイベントや施設にしましょう。
カキオコのA級、ソウルフードのC級、桃太郎のS級。うん、バランスも取れたし。
もちろん、岡山市民の桃に対する支出が全国第2位であることは抑えています。

総括として、映画の主人公らは、こういう地元食を食べて育ったんだと。
名物だからって、安直にキビダンゴへ走るなと。あれは家来のエサだろうと。
まあ、そうは書きませんけど、岡山が見えてきましたよね。

よしよし、今回も、いい観光コンテンツになったんじゃないか?
相変わらず、本来のロケ地紹介とはかけ離れてますけどね。
いいの、「ロケ地」というコトバには、「現地」的なニュアンスもあるんだから。かえって、どこの記事よりもロケ地を紹介してんじゃないかな。
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[3418] 売りにくるジムチョーさんという存在

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

大きな病院や法人経営しているようなクリニックになってくると、事務長さんという方がいらっしゃいます。
本来なら医療と事務は分業すべきで、たとえばクレーム対応などを医師がやっていると、ちっとも治療をはじめられないわけです。
もちろん、マスコミ対応も事務長さんのお仕事。

ところがですな、やり手の事務長さんに限って、すぐ「売り」にくるんですよ。
こちらは客観的な医療記事を書きたいのに、医院のアピールをしだす。
「一般には、どんな方法が用いられているんですか」ということを聞きたいのに、「ウチではコレがオススメ」とか言ってくる。

あのね、オススメが知りたいわけじゃないの。
この分野の標準というか、「フツーに最寄りの医療機関を受けると、“おおむね”どういうことになるのか」が知りたいの。
そのうえで、その方法が「イイ」とか「ワルイ」とかは、言ってくださって結構。
そうじゃなくて、最初から宣伝行為に走るのは待ってください・・・って話。

木製の福助人形
昔の福助 事務長的な茶濁でございます

ここは、メディア側のふんばりどころですね。
記事の本数が欲しくて、事務長さんの言いなりになってしまうか。
それとも、客観姿勢が貫けないとがんばって、突っぱねるか。
自分は、どちらでも、ようござんす。

それに、いざ医師と面会すると、むしろ客観だったりします。
「売り」は事務長さんに任せているから、医療現場に集中しているんですね。
ただし、校正するときに「事務長さんが絡む」ということは、覚えておきましょう。
事務長さんがアピール路線なのに、客観的な記事内容だと、大幅な直しをくらいます。
このパターンが最悪。「ウチのオススメが全然入ってないじゃないの」と。

ですから、事務方と医療方のすり合わせは、やっておいてほしいですね。
メディア側が押し切られた場合、得てして、すり合わせられてません。
そんなときは、力関係でいえば「院長 = 取材相手」のほうが事務長より強いですから、「院長がこう言ってました」と念を押しておきます。
取材中に、「事務長さんがコレを推しにきてましたけど、それって、北海道の患者でも沖縄県の患者でも、フツーに受けられるんですかね」なんて振っておくとベスト。
他方、最初から客観コースで統一されていれば、あまりトラブルは起きません。トラブルというより、「余計な手間」か。

推しの強い記事を見かけると、「あっ、メディア担当が踏ん張れなかったんだ」と思いますね。
ペイドは別ですけど。
ペイドは、お金で都合のいいことを書かせているわけですから、傾斜だらけです。
どうやったって、その坂道へ転がり込ませるようなライティング。
最初からそう決まっていて、そのうえでヤレって言うなら、やりますけどね。

[3417] 医学の進歩はイイコトづくめじゃない

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

先日、目に起きる「斜視」の取材をしたとき、「同じ眼科医でも、見解がずいぶん違うな」と実感しました。
取材をしたドクターは、「斜視は治るし、放っておくことで弊害も起こりえる」派。
それに対し、眼科医の多くが、「生活に支障がないなら、放っておいてもいい」派。
加えて、世間的に「斜視は治らない」と考えている人が多いそうです。

その違い・・・ドクターの見識差・・・がなにによって起きているかというと、斜視の手術を手掛けられるか否かなんだとか。
つまり、手術のできないドクターが放置論を唱えているのだと。
うーん、それって、我田引水というか患者の囲い込みですよね。
そういうケースが結構、まかり通っているんですな、同じ医者でも。

閉鎖に追い込まれる、温泉場の遊戯施設
時代から取り残された遺物的な茶濁画像

そこで標題、医学は進歩しますよと。
その一方、すべての医師が最新情報をアップデートしているかというと、そうとは限らない。
自分が学んだ当時の方法を、しゃにむに守り続けていたりする。

たしかに、その当時においては、最新事情だったんでしょうよ。
また、その技術によって、数々の実績を上げてきたはずです。
だけど、今では、もっといい方法が研究されている。へたしたら、かつての情報が間違っていたということも起こりえる。

今、思い返せば、リウマチもそうでした。
かつては外科領域だったものの、その原因が免疫不全とわかり、もはや内科領域に変わってます。
しかしながら、外科一本で治そうとするドクターがいる。
そりゃそうですよね。自分の存在基盤を失いかねないですから。

じゃあ、じゃあ、どうやってオールドタイプのドクターを見分けるかというと、おそらく「参加学会の有無」だと思われます。
患者側が受けたい領域について、そこそこの学会で最新事情を学んでいるかどうか。
ホームページのプロフィールなどで確認できますよね。
あれって、お飾りかなにかだと思っていましたが、アップデートしている証でもあったんですな。

次に必要なのは、我々が正しい知識を身につけること。
しかも、オールドタイプのドクターをしのぐ正確さで・・・ということです。
ライターである自分はともかくとして、現実的に難しいかもしれないので、少なくとも「セカンドオピニオン」を受けまくりましょう。
一医院だけの情報を頼りにするのは、とても危険です。そういう時代になってきました。
なぜなら、医学の進歩が著しいから。言い換えれば、同じドクターでも差が付きやすいから。

アップデートに必死になって食らいついている医師もいれば、主要な部分だけをかいつまんでいる医師もいるし、自己研さんに関心のない医師もいる。
医学研究の量や質自体が膨大なので、ドクターの格差は年々、拡大している印象です。
加えて、知識差にとどまらず、誘客・接患の情報戦が絡んでいるとしたら。
最近、医療業界に、ある種の怖さを感じるようになってきました。

[3416] 1回でも要注意、夜間頻尿が市販薬では治せないワケ

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

夜間頻尿は老化現象です。
男性の場合は前立腺肥大の可能性を含むものの、ほとんどのケースで老化と考えてヨシ。
自分が言ったんじゃないですからね、断言したのは取材先のドクター。

なんでも、夜間に1回でも起きたら、夜間頻尿として診断されるそうです。
2回以上なら「病的」であると。
じゃあ、ドコのナニが老化しているのかというと、2つ考えられます。

ひとつ目は、「尿をためる機能」が老化していること。
これは、市販薬のCMなどでも語られているところで、ぼうこうの筋肉が硬くなり、膨らまなくなることで、少量の尿しかためられなくなる。
こちらはたぶん・・・市販薬でなんとかなります。
だって、そううたってんですから。

立ちションするニノキン
もう、そのまんまの茶濁でございます

注意したいのは、2つめの要因。
それは、「尿をつくる機能」が老化していること。
体が若ければ、飲んだ水分をどんどん尿にしてくれる。
その一方、年を取ると、生産能力が追いつかない。
よって、日中にこなすべきタスクが、夜間へ持ち越されるワケです。
ぼうこうが残業しているんですな。スローモーになっちゃったから。

この後者の場合、「尿をためる機能」向けの市販薬では、どうにもなりません。
医院の処方するホルモン剤が有効。
尿をつくるのは腎臓なので、ぼうこうをいくら柔らかくしたところで見当外れ。

じゃあ、自分はドッチのタイプなのかというと、「排尿日誌」を付けるといいそうです。
これ以上は書けませんが、そういうブツがあるんですな。
日中につくられる尿と、夜中につくられる尿を、数値として比較できるようにしておけと。
ふさわしい夜間尿の割合については、取材で得られた事項なので、記事に譲ります。

で、なにが言いたいのかというと、「内科系を、市販薬で済まそうとするな」って話ですな。
医院を受診して、「市販薬でも大丈夫か」聴いて、それでヨシとするなら可でしょう。
これはね、すべての病気や症状について言えます。
病気について正しい判断ができるのは、医師だけなんですよ。
とりあえず、病院に行きましょう。
見当違いの薬が「効かない、効かない」と言って、また別の薬に手を出す・・・もう、薬剤メーカーの想定路線ですよね。まんまと乗っかってます。
できれば、院内処方のできる医院があれとベター。院外処方より、数千円安いはずです。
昔ながらの、親子二代で50年以上続いている内科なんてのがベスト。

[3415] ヤモリの黒焼きの「黒焼き」が意味するところ

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

最近、漢方薬にハマってます。
私生活ではなくて、取材の話ね。
詳しい話を知れば知るほど、東洋医学の方がイイと思うようになりました。
なぜか。

西洋医学は、原因にアプローチする学問体系です。
だから、原因がわかりさえすれば、その先に進める。
ところが、原因がわからないと、手詰まりになるんです。

他方の東洋医学・・・漢方にしておきましょう・・・は、症状という結果にアプローチする。
症状が出ていれば、その時点でなんとかなる。
2000年の歴史の中で、「松の木の皮を煎じて飲んだら熱が下がった」という人が多かったら、漢方薬として成立する。
原因なんて、放っといていい。

ただ、本気で漢方するんだったら、市販の処方薬は控えるべきでしょう。
その人のタイプを漢方では「証」というのだけれど、その証に合った漢方を、ブレンドしてもらうとベスト。
あれ、なんの話でしたっけ。

米の黒焼きならぬ「せんべい」
お米の黒焼き・・・ではありません。茶濁がなかったもので

えーと、花粉症の取材を漢方の専門医院で行いました。
鼻水タイプか、かゆみタイプか、涙だけなのか・・・そういう「証」ごとに漢方薬は違うのであって、総合感冒薬みたいなものはないんだよと。
さっきの話ですな。

また、レアケースですが、アレルゲンの花粉を黒焼きにして出す荒技なんかもあるそう。
それで驚いちゃったワケですけど、じつは、「免疫舌下療法」と同じ機序なんだそうです。
「免疫舌下療法」で使うのは、花粉を薄めたエキスですよね。
少しずつ花粉に慣れさせていくことで、アレルギー反応を起こしにくくする。
・・・わかっちゃった人には、わかっちゃったかな?
つまり、黒焼きも同じ理屈なんですよ。花粉の成分を焼いて弱くしている。
それをのむことで、少しずつ慣れさせていく。
なるほどねー。

ヤモリの黒焼きにどういう効き目があるのかは知りませんけど、強い主成分を弱める一方法としての「黒焼き」であると。
そういうことなんだね。
たぶん、黒焼きにした生薬自体はほかにもあるんだろうけれど、ゲテモノ的に目を引くから、ヤモリだけが印象に残っているのでしょう。
焼かないで、「量を調節すればいいじゃん」と思っちゃったものの、それはそれ。2000年の歴史の中で、焼いたほうが効果的だったんですよ。
だって、漢方って、そういう学問体系だもん。
実際に効果のあったものだけが、生き残って、薬になっている。

それだけに、自分の証と異なった漢方をのんでも効かない。効かないことはないか。
市販の漢方薬は、“あまり”意味をもちません・・・くらいにとどめておきます。
とくに、「検査なんかで時間を取ってないで、とっとと治してクレ」的な場合は、漢方医を受診して、オーダーメイドで処方してもらうとイイと思います。
ヤモリの黒焼きが出てくるかもしれないけど。

[3414] よくわからんから、なにも言えません

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

通常なら、取材のテーマが決まるのは、少なくても2週間前です。
そこで、リサーチして想定質問を戻し、当日までに考えておいていただくと。
ところが、この間は、テーマが前日まで決まりませんでした。
急いで想定質問をつくってみたものの、見てくれているのかどうか不安。
もはや、ぶっつけ本番ですな。

仮にこのときのテーマを、
「あんころ餅が認知症に効く」
だとしましょう。
仮ですよ。手元にあんころ餅の茶濁があったので、あくまで仮。実際は違います。

リサーチしたところによると、国立がん研が研究例を発表していて、
「あんころ餅を1日に5個以上摂取する人は、認知症のリスクが50%下がる」
とのこと・・・繰り返しますけど、実際は違う食べ物と病気ですからね。
違う食べ物と病気なんだけど、データそのものはあると。
この信頼性ってどうなの? という取材になります。

力餅家の力餅
たまたま手元にあった茶濁

すると先生、「よくわからんから、なにも言えません」とおっしゃるんですな。
そりゃ、ないでしょ。
なんで、このテーマにしたの。
国立がん研の研究だし、学会なんかで取り沙汰されているでしょう。
ところが、「なにも言えない」の一点張り。

一緒にいた編集、パニックになっています。
自分としては、コチラに落ち度がないので、「どうにでもなれ」といった感じ。
先生としては梅毒をやりたがっていて、いわく、「○○人が風俗で日本人を買っていて、そこから広がっているのは確か」なんだとか。
アンタ、そんな記事、上げられませんて。
○○国の悪口じゃないですか。

結局、あんころ餅と認知症のうち認知症の部分を生かし、別の切り口にしました。
食べ物でのコントロールって難しいから、安易に頼るな的な内容です。

さて、このような「国の研究だろうが、オレはそんなコト知らねぇ。むしろ、真逆の治療をしている」という場合、記事のトーンが難しいですよね。
そのまんま書いたら、ユニークかもしれないけど、センセーとメディアの信頼性を落とします。

なんだか、そんな研究もあるようですけど、こんな考え方もあるんじゃないでしょうか。
その理由はコレコレです。
あんころ餅を否定はしないけど、ボクならこうしていきたいですね。

そんなソフトランディングが求められるでしょう。
もちろん、やるコトが増えます。時間もかかります。
だけど、月間100時間使ってナンボという契約なので、じっくり煮詰められる。
もし、記事1本数あたりいくらという契約だったら、そんなに時間をかけていられませんよね。
なので、案外、いいシステムなんですよ。100時間契約って。
その必要性があれば、たっぷり時間をかけられます。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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