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[1423]ストーリーテリングの総決算的な記事

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

2015年の集大成に近い記事がアップされました。
1418 で紹介した焼肉食べ放題店です。

九州焼肉たらふく

寄せられた「いいね!」は3日間で102。
ペイドパブですから、一般記事と比べてあまり拡散しないので、この数字でも満足しています。
さて、何をして集大成なのかというと、[驚き]-[発見]-[共感]のサイクルが、わりときれいに埋め込めていると思うんですよ。
[驚き] 四の五の言わずに、大きな肉がドーン
[発見] 食べ放題って、そういう仕組みなのね
[共感] そんな裏話があったんだ

1423.jpg
この肉を焼いているシーンから始まります

もちろん、この流れで取材しているわけではありません。
一番印象に残った部分を前置きナシでぶつけるのが[驚き]。
これでつかんでおいて、具体的な食べ方の[発見]へ続けます。
ここまで店舗寄りの情報は出しません。あくまで読者目線を保持しながら、興味が膨れあがるまで待つ。
それからやっと、ロケと店内の様子。
店主の想いやお得なトリビアで[共感]。
最後に、ちょっと引き締めるお話。

こうした構成作業を、自分では「焼き鳥」と読んでいます。以前にも書きましたが・・・。
インタビューを追えた段階では、いろいろな要素が頭の中に飛び散らかっているわけです。
これを、テーマ別の串に刺して、[驚きの皿][発見の皿][共感の皿]に盛る。
必要な部材が刺されずに残っていてもダメだし、同じ串がダブってもダメ。
さらに、この順番が「一番オイシイよね」という出し方をする。

カメラマンにも、その前提で指示を出しました。
ストーリーテリングって、書くばかりじゃないんですよ。画も大切。
「焼き鳥」を打つ前に必要な部材のイメージをして、それを現場で仕入れておかないと、後で足りなくなっちゃいますからね。
これらが、比較的スムーズにできたんじゃないかと。

おそらくですが、腕のある編集者が見たら、「あっ、わかってやってんな」ということが伝わると思います。
個々の言い回しとかそういうことじゃなくて、ストーリーテリングの見本という意味で、良い文章なのかなと思っています。手前みそですけど。
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[1323]おやつ下さいと、許してください

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

丁寧語関連は、副的な使い方をする動詞があるので、要注意です。
前にも書きましたが、食べるときは「頂きます」で、丁寧なテイクアウトは「持ち帰っていただきます」。
頂戴する行為が「頂きます」、それ自体に意味がない場合は「いただきます」。
だいたいどの媒体社も、そういうことになっているようです。

そこで、本題。
同様のルールに従えば、もらうときが「下さい」で、副詞的な場合が「ください」のはず。
これ、以外と盲点でしたね。
いままで混ざっちゃっていたと思います。
では、動詞は漢字、副詞はひらがなで統一できるのかというと、そういうわけでもなさそうなんです。

1323.jpg
良く誤変換する「管差い」という茶濁画像でございます

例えば、「差し上げます」。
プレゼント的な動詞と、やってあげちゃうよ的な副詞が考えられますよね。
でも、「私が調べてさしあげますわ、おっほっほ」とは使わない。
両方、漢字になります。
もっとも、実際は「いたします」にするので、使わないですけどね。

または、もらう。
お金をもらうだし、支払ってもらうです。
まあ、もともとの「貰う」が常用漢字じゃないので、例外といえば例外ですが。

なお、似て非なる物が、お願い「申し上げます」。
これは、お願いを「言う」という動詞ですから、副詞ではありません。たぶん。
お願わない、お願いますとは活用しませんよね。
じゃあ、願い「奉ります」はどうなんだって話になってきますが、もう、やめた。
結論。都度判断。

[1223]オリンピックのツケはオリンピックで

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

やっと決まったか、に見える国立競技場の建設案。
設計者の名前をひた隠ししようとしていたのに、半ば公然となっていたのがおもしろかったです。
双方の融合を望む声があったようですが、国はこれをバッサリ否定。
でも、ザハ氏の出方次第では、そうなるかもしれませんよ。

彼女いわく「似ている」んだとか。
見た目はかなり異なるようですが、外見じゃわからないからこそ主張しているわけで。
きっとそれなりの事情があって、おそらくそれは正しいんでしょう。
なので、係争を避ける目的で、融合させちゃうんじゃないかな。

問題は、見るたび聞くたび、予算が膨れあがっていくこと。
いま公になっているのはドーム建設費であって、周辺やソフトの部分も合わせると、まだまだ上振れの余地が残されています。
また、それを最初に公表しちゃうとアレルギーを起こしそうだから、黙っている部分もあるんでしょう。
個人的には、首都高と水道管が怪しいと思っています。

1223.jpg
今回は推論なので、茶濁画像です

例えば、「選手の輸送に必要」という名目がたてば、オリンピック予算で首都高が修繕できちゃう。
「選手村の飲み水どうすんだい」となれば、つながっている水道管を交換できますからね。
両者のインフラは老朽化が心配されている上、全部がどこかしらで連結していますから、「ここからここまで」という範囲がない。
「お隣もやっとくか」の連続で、全面的なカバーができる。

自分が役人の担当者だったら便乗します。絶対。
ともに前回の東京オリンピックが絡んでいるので、納得性もあるはず。
でも、良く考えると無関係なんですけどね。
実はそこがキーなわけで、まともにやっていたら出ない予算にありつくチャンスなんだから、使わないと。
この後出しジャンケン。水道や首都高に限らず、どの官公庁が腹黒いのか、お手並み拝見といきたいところです。

[1123]キャッチコピーに自由詩を使う

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

最近、取材前にデザイナーと打ち合わせを挟むようになりまして。
考えてみれば当たり前なんですが、ビジュアルとコピーは連携しているべきです。
例えばクライアントの名前を、「強生株式会社」だとしてみましょうか。もちろん架空です。
デザイナーいわく「タイトルコピーはシンプルがいい」とのことで、「強く生きる」の5文字をバシーンと持ってくることにしました。

でもって、その下に、縦書きの詩を流したいと。
12行相当で、コンセプトを書いてくれないかと。
そういう話なんですな。
ここだけで3時間かけて作りましたよ。

1123.jpg
勝手な茶濁画像です、背景とは何の関係もございません

そのままだとマズイので、検索で追えないように変えています。
本当は、感動ものの大作なんだって。

あなたは弱くないですよ
弱いという心が、弱いと思わせちゃうんじゃないかな
弱く生まれたヒナだって
いずれ強い親になるもの

あなたはみじめじゃないですよ
みじめになる前から、勝手にみじめだと思っちゃうんじゃないかな
みじめを知らない虫だって
みんな元気に生きてるもの

太陽がなければ月は輝かない
川がなければ水車は回らない
あきらめないでいいよ
頼っていいよ

「強く生きる」

そんなコンセプトの会社だから
みなさんよろしくね

もっと感動ちっくなワードにしていますが、おおむねそんな感じ。
これを、タイトル直下に縦書きで流しちゃう。
すごいのが仕上がりそうだな。
ちなみにさ、こういうのさ、別途頂けないでしょうか。
次もあったら、コピー料もらうことにします。だって、そのぐらいの詩は作ったもの。

[1622]20151123読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[768]東海道線が遅れる理由の6割は、ほかの路線による影響

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

Yahoo!には、登録した路線の遅延情報をメールで知らせてくれるサービスがあります。
大変便利なので重宝しているんですが、東海道線って、スゴイんですよ。
風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みで、カメハメハ大王かと思うぐらい。
ちなみに11月21日からの1カ月で25件のメールが届きました。
ほぼ毎日という感じですな。
ちょっと内容をサマってみましょうか。

まず、肝心の内容です。
トップは「遅れ」で19件、率にして76パーセント。
次いで「運転見合わせ」が4件の16パーセント。
残りは「直通運転を中止」の2件、他路線に乗り入れしていますからね。これが8パーセント。

次は、原因を追って見ましょうか。
最も多かったのは「人身事故」と「踏切内点検」。共に6件で、各24パーセント。
次いで「線路内点検」が3件、「車内安全確認」が1件。
残りはいずれも1件なのですが、列記すると「大雨」「強風」「救護活動」「車両点検」「信号関係点検」「線路内立入」「動物支障」「旅客転落」の面々でした。
「信号関係点検」って、何だ、そりゃ。
「動物支障」・・・メルヘンですな。
ちなみに、「人身事故」から「運転見合わせ」になったのは3件、半分の確率ですね。
「踏切内点検」が理由の「運転見合わせ」は1件でした。

768.jpg
辻堂駅の西口から、東海道線の様子

さて、原因を起こした路線にも注目してみたいと思います。
標題の話です。
意外なことに、「東海道線」が自爆するケースは少ないんです。10件で4割といったところ。
他路線で最も多かったのは「宇都宮線内」の9件。数にすると似たり寄ったりですよね。乗り入れしたおかげでしわ寄せを食らった形です。
以下、「京浜東北根岸線内」と「高崎線内」が2件ずつ。「湘南新宿ライン」と「横須賀線内」が1件ずつ。

そんな問題児の「宇都宮線」ですが、9割以上は「遅れ」であり、例の「動物支障」もここに含まれます。
一方の「東海道線」は、4件ある「運転見合わせ」のうち3件が該当。
何だか、口うるさい遠くの親戚と、直接手を出す家族に囲まれている感じ。
日本のダイヤは世界一正確らしいですが、どうやら怪しくなってきました。

[1422]取材前のイメージ稿が詳細すぎると、どういうことが起きるか

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

版元ができあがった原稿にダメ出しされたあげく、「もっと詳しいライターをよこせ」と怒られちゃったらしいんです。
言った覚えのないことまで散見されるぞと。
そこで、お鉢がコッチへ回ってきました。

確かに、よりわかりやすくすることを目的に、作文しちゃうことはあります。
テープをそのまま起こすだけでは、言いたいことが伝わらないんですよね。
ただ、問題のライターが書いた元原を見ても、そんなにぶっ飛んでいるわけじゃないようです。
おそらく、こだわりを持った方なんでしょう。

とりあえず、どの部分がNGなのかわからないもので、追加ではなく「最初からやり直し」を条件に引き受けました。
インタビュー想定1時間半、取材メモも念入りに仕上げます。
ところが当日。急患とのことで、取材時間が30分に。
あの・・・「言った覚えのないこと」で埋めなきゃ、尺足りないんですけど。

1422.jpg
四つ葉がトレードマークの某医院です

しょうがないので、理念や接患姿勢のような定性的なことに集中して取材を行いました。
テクニカルな治療内容は作文ですよ。ある程度定型化しているし、それを手直ししてもらうしかないじゃないですか。
そう思って慎重に原稿を進めてみたらですね、あることに気付いたのです。
これ、営業のカンプが原因じゃないかって。

事前にサイト全体の企画書なんかを渡されるんですが、イメージを膨らませるために、ダミー稿を入れておくケースがあります。
多くの場合、よそのサイトから引っ張ってきたもので、決して「このテーマで書け」という話ではないんですね。
今回のライターは、そこがつかめていなかったんじゃないかと。
ダミーとは思っていなかったのでしょう、もう、そういうものなんだと。
そりゃ、言った覚えのないことまで散見されるわけです。

とりあえず、現在のサイトを参考にしながらまとめました。
これ、修正依頼来たら断るかな。だって、コッチ悪くないもん。
それこそ、もう一度再取材組んでほしいです。

[1322]メンテナンスとメインテナンス

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

いつもどおり、記者ハンさんのご意見から伺いましょう。
彼いわく、「メンテナンス」推奨だそうです。

以前の「メイン」と「メーン」問題でも触れましたが、二重母音の場合は「ー」を使うのが原則。
ただし、「メイン」や「メイド」に関しては「実情に合わせよう」という動きがあり、多くの媒体が表記を切り替えているようです。
そうしたなかでの「メンテナンス」。
保守派としては、「メーンテナンス」はさすがにないだろうということで、メンテなんでしょう。
一方の急進派は・・・といきたいところですが、彼らの主張は「実情」ですからね。
メインテナンスを日常使いしている人って、いるんでしょうか。

1322.jpg
それっぽい茶濁画像でございます

続いて媒体社のご意見。
そもそも「メイン」と「メーン」を意識していないところは何でもアリです。同じ文章内で揺れなければヨシ。
ガッチガチの記者ハン信仰派は「メンテナンス」でしょうな。
やっかいなのは、「メイン」運動の真価がわかってないで踊らされちゃってる人たち。「メーン」を改めたんだから「メインテナンス」だろうと。

確かに、両方が混ざっている状態は、よろしくないです。
かといって、「メインテ」には抵抗があるんですよ。「メンテサービス」とか使えなくなっちゃうじゃないですか。
個人的には、あえて「メンテナンス」かな。
そもそも二重母音のルール化自体に無理があるわけで、ステーキ(ステイキ)とかブレイクダンス(ブレークダンス)とか、状況によって使い分けるしかないでしょう。
そもそも、メインとメインテナンスって、同じじゃないと思うし。

[1222]丸山環境相が二酸化炭素排出にこだわる理由

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

「COP21」関連で、各国の二酸化炭素排出量を比較するグラフを見かけるのですが、あれ、グロスなんですよね。
国民一人あたりの数値じゃない。
アメリカと中国がやり玉に挙げられていますけど、「その国の生活を維持するには、どれだけのCO2を排出する必要があるのか」という視線に立つなら、むしろネットが必要なのではないかと。

そう思って国民一人あたりのワーストを調べてみたら、カタールやアラブが上位なんですね。
これら原油産出国を除く実質的なカーボンエミッターは、オーストラリアとアメリカ。
日本は下から10位、中国は16位でした。
ちなみに、この辺までが、世界平均を上回っている顔ぶれ。
1割未満の国で世界の半分に該当する二酸化炭素を出しているという構図です。

1222.gif
環境相が公開しているpdf資料

こうした報道で丸山環境相をお見かけするんですが、いまだに「たこ焼き事件」が忘れられないんですよ。
当時、渋谷の街でたこ焼きの屋台が台頭してきて、それを食レポしたのが、当時の珠代アナ。
焼きたては、熱かったんでしょうね。
でも丸ちゃん、口から戻すことはできなかったわけで、そのまま丸のみ。
確か、「熱―い」の後に、「痛―い」と叫んでおられました。
うわさでは、そのまま入院したのだとか。

「丸川珠代 たこ焼き」で検索してみたら、伝聞の域を出ない記述が多いことに気付きます。
私は見てましたよ。
記憶が確かなら、パルコに向かう坂の途中で、西武渋谷店パーキング館の前あたりじゃなかったかな。

あの想いを忘れないぞと。
アツアツにするほど二酸化炭素を燃やすなと。
そう思えてくるので、何となく笑っちゃうんですよ。

[1122]楽しいことをしていると長生きするという理屈付け

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

一生の間に心臓が打つ脈数は、どの動物でもほぼ一緒なんですってね。
何回なのかは知りませんが、仮に「1億回」としておきましょう。
1秒に1回だとすると、3年とちょっと生きられる計算です。
当たり前ですけど、2秒に1回の場合、6年以上の寿命を持っていることになる。
そういう話ですよね。

1122.jpg
横浜では結構有名・・・だった時計の復刻版、茶濁でございます

そこで本題。
同じ時間を過ごしていても、「長かったなぁ」と思ったり「あっという間だな」と感じたりすることはありませんか。
得てして「いつまで続くんだ」というときは、つまらない場合ですよね。時間がゆっくり過ぎていく。
逆に「もう、こんな時間か」という瞬間は、結構充実している。光陰矢の如し。
こうした「個人時間の差」は、脳科学の研究対象にもなっているようです。

ところがある日、この2つの概念が結びついちゃったんです。
「鼓動」を、「個人時間」の一刻と考えてみてください。
一刻を1秒としか感じられない人は、3年とちょっと生きられる。
一刻を2秒に感じる人は、6年も長生きできる。
言い換えると、「いつまで続くんだ」という人生は短命なんです。
対して、「永遠に終わるなぁ」という人生は本当に終わらない。
何が言いたいかというと、我慢しないで好きなことをやることが、健康のヒケツかもしれないって話です。
もしかしたら、ストレスという目に見えない現象って、このことだったりしないですかね。

[1621]20151023朝日新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[767]メラミンLOVE

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

きっかけは、ダスキンのオバチャンです。
何でも、年末の大掃除に便利なキットがあるそうで。
最初はあまり興味なかったんですが、オバチャンの成績になるというので、購入してみることにしました。

一応のウリは、3つの用途別洗剤が付いていること。
使ってみたところ、別段どうということもなく、これは期待はずれでしたな。
それより驚いたのは、オマケ的に付いていた「メラミンスポンジ」。
お恥ずかしながら、この年まで知らなかったのですが、水に漬けるだけで劇的な洗浄効果が望める。
スゴイんですよ、もう。

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右側の扉が使用例。本当に水でこすっただけ

何ていうのかな、しっとりと食いつく感じなんですね。
まだ汚れが残っているうちは、こすっていて若干の抵抗感があります。
それが「スっ」と滑るようになると、ミッション完了。
洗剤では取り切れないステイン的なくすみが、みるみる落ちる。

これ、楽しい。
むちゃくちゃ気に入った。
冷蔵庫の手垢とか、レンジの油汚れとか、表面がツルツルしているものは無敵ですな。
思わずレンジフード外して、徹底的に戦ってみました。
一方、天井のボードみたいにザラザラな部分だと、メラミンが消しゴムみたいにボロボロ崩れていきます。
こういうところは、「きれいにする」という発想をやめて、似た色の塗料を吹きつけるしかないんじゃないでしょうか。

結局、セットに付いていた小さいメラミンは、初日にしてすべてクズになってしまいました。
調べてみたら「激落ちくん」という市販品があるようですな。
買ってこようっと。
あまりに楽しくて、全部やっちゃうのがもったいないぐらい。
少しずつ、毎日使いたい。
メラミンLOVE。

[1421]取材の前に峠を攻めるとどうなるか

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

某媒体の場合、ペイドパブに「更新」というタイミングがあるんだそうで。
そのまま手を加えないでもいいし、再取材することも可能。
まあ、たいてい後者になりますわな。

こうした場合、記事をまるっきり変えるのではなく、最新情報を載せて、その分どこかを削る。
イメージとしては、半分ぐらいイキます。
それでいてフィーは通常どおり。
だから、楽っちゃ、楽なんですよね。
基本情報は得ていますから、原稿作成の時間が大幅に少なくて済むのです。

ところが、その日に限って疲れまくっちゃったんですね。
なぜだろう。
1500字ぐらいの尺で済んだし、取材自体おもしろかったのに。

1421.jpg
答えはコレでした、レーシングシミュレーター

カーディラーのオーナーが、趣味で組んだマシン。
車の種類が選べて、加速やハンドリングもそれぞれに違うそう。
もちろんコースも選択可能。
こういうデータって、インターネットで配布されているのだとか。

そこで、ロードスターと某有名どころの峠道をセッティングしてもらいました。
画面の左側に「コースの概略図」が出るのですが、これを見ていると、道から転落しますな。
もしくは、コンクリの崖面に乗り上げたりして、視界がナナメってます。
「車体破損ナシ」のセッティングにしているので、実装には影響なし。
しばらくすると慣れてきて、かなり遊べます、そこそこ攻めることができます。

これ、やりこんじゃったんだな。
しかもインタビュー前。
で、帰ってきて、クタクタになってる。
何やってんだか。
でも、立派な取材です。だって、このこと書くもん。

[1321]手作りをしている、手作りしている

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

先日、「手作りをしている」を、「手作りしている」に修正されたことがありまして。
そういう、どうでもいいところを直すなと。
気分で校正するなと、言ってやったわけです。

そしたら、「を」が付くのは名詞なので、文法上間違っているんじゃないかと返ってきました。
えっ、そうなの?
慌てて『新明解』を引いてみたところ「手作り」は名詞。したがって、を付きが正しいことになるんですね。
ただ、判断が難しい場面って、ほかにもあると思うんですよ。

 波乗りをする 波乗りする
 検索をする 検索する
 はや歩きをする はや歩きする

いったい、どちらが正しいんでしょう。

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「手作り」の茶濁であり、このお店とは関係ございません

そのときは、「また出てきたら、随時判断しよう」ということでペンディングにしましたが、フロに入ってひらめいちゃいました。
要は、動詞なら「する直結」、名詞なら「をする」なんですよね。
それなら、活用するかどうかを確認してみればいいじゃないですか。

手津くらない(手作らないを認めないので、こう変換されます)、手作ります、手津来るとき、手津来る、手津来れば、手付く郎。
ゆえに、手作りをしない、手作りをするとき・・・が正解。
ちなみに、この場合の手作りは、「連用形の名詞化」というそうです。

一方、名詞+する 問題もあります。
「検束する」って使いますもんね。
上記原則からすると、「検束をする」なのでしょう。
それに、「ブランド売るなら、゛ランディア」というコピーもまかり通っていますし。

結局、いつもどおりの結論ですが、「そうする必要があるのか」で決めるしかないでしょう。
迷ったら「をする」。

 早く帰宅しなさい 早く帰宅をしなさい
 素早く印刷する場合 素早く印刷をする場合
 相談しよう 相談をしよう

この辺は、やっぱり感覚かな。

[1221]沖縄、USJに続きディズニー建設

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

各紙によると、沖縄県にデイズニーリゾート建設の予定があるそうです。
場所は、普天間基地のある宜野湾市。
同市長が菅官房長官に誘致への協力要請を求めたところ、これを快諾、というより誓約。
オリエンタルランドも前向きに検討しているとのこと。

宜野湾市では年明けに市長選があり、基地の移設に反対する翁長知事と、自民党の息がかかる佐喜真市長により、票を奪い合う構図となっています。
有り体に言えば、政府が望む結果を出すための実弾といったところでしょうか。

1221.jpg
一連の動きを報じる『朝日新聞DIGITAL』

1206でも書きましたが、内閣府は2016年度の概算要求で、1億円以上の「沖縄県北部地域大型観光拠点推進調査」費用を求めています。
今年9月の段階ではUSJの進出を対象としていましたが、これで一石二鳥ということになるんでしょうか。
調査費用の話は別にしても、同じ県に、相当な規模の施設が二つ。
どう考えても、基地を巡る環境整備ですよね。
ダブルの効果があるのかな。同じ家にプールが2個あっても、一度に入れないじゃないですか。
まあ、受入量が2倍になるので、それだけ観光収入が見込めるということなのかもしれません。

そうなってくると、沖縄振興予算も増額されそうですよね。
4000億円規模になってもおかしくありません。
国民がそれぞれ4000円払って普天間基地を買う。
そして、それ以上の金銭を沖縄県に落とす。
沖縄県民は、こうして得られた打ち出の小づちで、安定した収益源を持つ。

何だか、地方自治体の独立性を叫ぶ裏で、シャブ漬けになってませんか。
ちなみに4000億円あると、ヘリコプター搭載護艦「出雲型」が2隻とイージス艦1隻を建造できます。

[1121]2015年通期(1~12月)速報値

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

久々に収益のお話、月曜日の本題です。
12月の支出は予想値ですが、振込額が確定しているので、出していい数字だろうと思っています。
誰が確定値を求めてるんだって話ですが。

【総収入】
予定 333万円
実績 369万円(109パーセント)

単月ベースで見ていくと、目標を達成できていたのは7月まで。
前期の段階でほぼ達成が見えていたので、後期は手抜きです。
また、仕事が入れきれなくて4割ほど「お断り」していたので、単純計算すると615万円ほどの案件が「あった」ことになります。
約250万円分をどうするかが、来年の課題ですね。

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今年は、プロモートなども手がけました

【支出】
予定 288万円
実績 278万円(97パーセント)

大きな買い物としては、ノートブック8万円、家電3万円、ソファ3万円。
また、賃貸の更新年だったので7万5000円の出費。
これらを除くと、月々21万円そこそこで暮らしていたことになります。
会社員だったころは何も考えず30万円使っていましたからね、主に山ガハで。
10年間にすると、おそらく1000万円ぐらいつぎ込んでいたのではないかと。
まあ、それがあったから、こんな人生になっちゃったわけなんですが。

【貯蓄に回せた額】
予定 50万円
実績 61万円(122パーセント)

実は6月時で60万円になっていたので、後期は上回った分だけ、消費と契約更新に使っていた形です。
仕事も含めて、最も遠出したのが、栃木の温泉旅館。
私的な外出は、あまりしませんでしたね。

【文字単価とか、その辺】
ここからは、先月までの平均値です。
12月も、そんなに変わらないでしょう。

月当たりの執筆時間(ロケ・リサーチなど除く) 123.7時間
1日あたり平均作業時間 4.1時間
文字単価 3.4円
時間給 2289円/1日8時間計算の場合 1180円

良かった、神奈川県の最低労働賃金を上回っていました。
単純に原稿料を執筆時間で割ると、文字単価は倍ぐらいいくはずです。
なので、書いている時間と同じぐらい、他のことをやっていたりするわけです。部屋の中を歩き回ったりとか・・・。
この部分を、できればほかの人に任せたい。
取材やインタビューはおいおいとしても、音源のテキスト起こしとか、リサーチ、取材資料の準備とか。

どなたか、週4日ぐらい、200万円でやっていただけないですかね。
例の、「お断り」していた事案分です。
50万円はピンハネしますが、任せられる人はスルーで250万円もらっちゃってください。
もちろん手取り金額です。サラリーマンの額面計算なら、340万円ぐらいになるんじゃないでしょうか、週4日で。

[1620]20151103読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[766]マタハラの次はファミハラか

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

モラハラが定着してきたと思いきや、今度はマタハラ。
ハラを付ければいいってものじゃないでしょ。
そう思って「ハラスメント」を検索してみたら、ほかにも出るは出るは。

わかりやすいところピックアップしてみましょうか。
まずは「アルハラ」。
飲めない人に強制的にお酒を勧めるハラスメント。
似たようなものに、「カラハラ(カラオケハラスメント)」があります。
また、「スモハラ」は、副流煙も含めたタバコの被害ですね。

一方、加齢臭のような「スメハラ」とかになってくると、作為ってわけでもなくなってくる。
「テクハラ」もそう。
技術用語のバリアでシロートをのけ者にしたりする行為ですが、それって結構みかけますよ。契約書の法律ちっくな言葉って、ハラスメントなんでしょうか。

そもそもハラスメントとは、意図的な嫌がらせ行為のこと。
ただし、被害者意識を優先する余り、受け手の問題に変化しつつある。
そうなると、痛い家族ってどうなんでしょうか。
名付けて「ファミハラ」です。

766.jpg
適当な画がなかったので、家族っぽい茶濁でございます

例えば、波平さんの「バッカモ~ン」。
指導もしくは教育方針という捉え方もできますが、パワハラはその辺で揺れてますからね。
基本的には、怒られるって「嫌な思い」なんですよ。
本来なら、それを避けんがために、態度を正したりする。
ところが被害者意識で判断するなら、ハラスメントかもしれない。

一方で、いつまでも干渉してくる母親というのもいます。
いわゆる「子離れ」ができない状態です。
内村航平選手のお母さん、結構ギリだったと聞いています。

もし家族にファミハラが成立しないとするなら、その線引きというか、法律的な根拠はどこにあるのか。
「親子なんだから、法律を持ち出すべきではない」とするなら、虐待や相続問題は、永遠に解決を見ません。
そのうち、どこかで出てくるんじゃないでしょうかね。

[1420]税理士サイトのヒナ型づくり

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

営業Aさんのスタイルは、あちこちのサイトから引っ張ってきたテキストを、センセーに確認してもらうパターン。
士業のお仕事は、ある程度類型化していますから、それはそれでしょうがないのかもしれませんね。
ただ、いつも同じ資料なので、閉口しています。
引用元が異なるわけですから、コンテンツの並び順もまちまちで、統一感が取れていないんです。
ガイドコピーの下にいきなり料金表が来たり、「ご依頼の流れ」みたいなのを挟んでから費用の説明が入ったり。ページごとに違う。
コッチも気持ち悪いし、見ている側も落ち着かないと思うんですよね。

そこで、
「どうせ内容が一緒なら、統一感を出したヒナ型作っちゃいましょうよ」
という提案をしたら、「次からできませんか」みたいな話になり、ちょっと予想外でした。

1420.jpg
こうして、似たようなサイトが量産されていくわけです

こっちは手間が省けていいんだけど、ほかのライターに使われたら嫌だな。
だって、作った意味がないもの。
ノウハウをロハで開示していることになりますよね。
なので、いまのところヒナ型ではなく、統一した原稿を提出するようにしています。

野望としては、ヒナ型を売りたいんですよ。
正確に言うと、著作権を買い上げてほしい。
それなら、正式に編プロの所有物になりますから、誰が使おうと自由。
もちろん、ポリシーや理念みたいにヒアリングが必要な部分はあります。
ただ、士業のすることって、基本的に一緒ですからね。
せいぜい、価格の上下とか、「ウチは入力のみをお断りしているんですよ」ぐらいの違いがある程度。
もっとも、作業項目を網羅しておいて、削ってもらえばいいだけですけど。

一方、困った点は、フロチャート図などが似たり寄ったりになること。
あえて要らない項目を付けたり、重要度が微妙な部分を削ったり、そんなバリエーション変化が求められるでしょうね。
いわば、余計なところに手間をかけて、相対的に変な編集作業になるわけですが。
ソコが読めているだろうか。Aさん。

[1320]頃がなじむころ、時を使うとき

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

このコンテンツは、親サイト「YM我報」の下層ページ、「ライターの七つ道具」へ移植しました。
2018年、6月1日9時ごろから、下記にて閲覧が可能です。

頃がなじむころ、時を使うとき、漢字ひらがなの使い分け

[1220]くるくる回って何が楽しいんだ、アイススケート

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

そんなにおもしろいか? フィギュアスケート。
本来は氷上の美を競うはずなのに、技術試験みたいになっちゃってるじゃないですか。
だって、点を取った者が勝ちなんですから。

あれを見ていると、何となく予備校時代を思い出します。
選択肢問題で迷ったら、「下から2番目を回答しとけ」みたいな。
良くは知りませんが、「アクセルの後にループやっとけば点が高いぞ」的なブツを見せられても、イマイチ盛り上がらないんです。

ところが、そんな世界に一服の清涼をもたらした人物がいました。
「イナバウアー」で有名になった、荒川静香元選手です。
あれって、まったく点にならないんですってね。
つまり彼女は、技術試験より氷上の美を選んだってことなんです。
それ、大切でしょ。
なのにだ、ちょっとがっかりです。

1220.jpg
ガリ勉羽生をたたえた、氷の女王(オリコン)

ファッションショーにゲストモデルとして出演していた彼女は、世界最高得点を記録した羽生選手について、「誰もできない演技をしていた」と絶賛したそうです。
あなた、そういう人じゃなかったじゃん。
「大きく印象に残る活躍でした」とか言っている場合じゃないじゃん。

まあ、うがった見方をすれば、皮肉にも受け取れるんですれどね。
彼女の言葉自体には称賛が入っていないわけで、単に「誰にもできない」とか「印象に残る」と言っているだけ。
誰にもできないガリ勉、印象に残る点取り屋かもしれない。
タイトルは、記者が勝手に作ったものですしね。
それでいて、レディ静香はファッションショーだって。
さすがだなぁ。

[1120]ライターのディレクター力

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

記事は、取材する前にできているもの。
現場での作業は、未確定要素の穴埋めに過ぎない。
これが、いつも主張している自分のスタンスです。

しかし、営業は初受注、カメラも経験が浅く、対してコッチは媒体の立ち上げから関わっているなんて場合だと、スタンスも何もあったもんじゃないです。
ライターが仕切っていかないと、ロケがちっとも動きません。
インタビューを先にするのか、料理を出してもらってブツ撮りから進めるのか、その場で店主と打合せながら進めていきます。

また、写真の撮り方についても、ある程度の指示をしていく必要があるでしょう。
もちろん、想定しているテキストがあって、イメージと合致するような作画を依頼するわけです。
比較的多いのは、セットなどの内容を全部入れするようなケース。
これって、考えものなんです。
要素が多すぎて、結局何の写真だかわからなくなってしまうでしょう。

1120.jpg
ランチセットなんですが、この画はNGにしました

ケーキと紅茶が付くことはテキストで説明できるので、思い切って外します。
主役の魚をメインに据えて、あとは「何となく見えている」ぐらいで十分。
もちろん、個々の要素が十分強ければ、「全部入れ」でも構わないんです。
でも、今回のケースで、それが必要なのか。
この辺のバランスは、経験がモノを言いますね。
もっとも、カメラマンが別だからこそ、客観的な判断ができる部分もありますが。

ほか、単にエントランスを取るのではなく、店主が入口のドアを引いて「ウェルカム」しているような構図も指示しました。
盛りつけがユニークな料理を、あえて真横から撮ってもらいました。
正直、今回のロケ先は訴求が薄かったので、何か仕掛けていかないとキツかったのです。
そういうことがあるから、「事前に記事イメージを作りましょう」と言っているわけで。

やっぱり、引き受けるからには、いい記事を作りたいんですよ。
ギャラはシロートっぽいライターと変わらないんですが、比較の中でやっちゃうと、スキルが停滞してしまいますしね。
その場のスタッフに限らず、誰かが完成した記事を見て声をかけてくれるケースもあるのだから、やれることはやっておきましょうという話です。

[1619]20151018朝日新聞(2)

~新聞全面広告ギャラリー~

1619.jpg

[765]水木先生の弔報に通夜の理想を見た

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

マンガ『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として知られる水木しげるさんが、ついに妖怪のお仲間になられました。
一連の報道を見ていると、かつてのエピソードを懐かしむ笑顔が多くて、大変よろしい。
眉を寄せて訳知った顔をするより、よほど「愛されていたんだなぁ」「理解されていたんだなぁ」と思いますね。
本来、通夜とはそういうもので、故人のために盛り上がるのが筋。
笑いがあったって、もちろん構わないんです。

話は戻りますが、水木さんは、嫌なことを一切しない方だったそうですね。
自分は「あまロス」ならぬ「ゲゲロス」に陥っていたことがありましたが、あのドラマでは、あまりその点に触れていなかったような気がします。
一流の人だから貫ける、一流の流儀があったのでしょう。

765.jpg
もはや湯が張られることのない茶わん

対して二流は二流が故に、一流を見習おうとする。
自分じゃ何をしていいかわからないから、他人に正解を求める。
しかし、人まねはニセモノにしか過ぎないから、かえって己の存在がホンモノを際立たせる。
とはいえ、水木作品を模倣するなんて、人間には不可能でしたけどね。

そんな、一流さえ超絶したユニークさは、海外でも紹介されたみたいです。
各国訳とか出回るんですかね。
そうなると、「ねずみ男」って誤訳・語弊の可能性が極めて少なく、まさにうってつけのネーミングだったことになります。
ネズミはほとんどの国で「ずるがしこい」というイメージがありますから。

対して心配なのは「猫娘」。
プッシーキャットとかやらないでくださいよ。それ、全然違うニュアンスです。
「塗り壁」、ペインテッドウォールかな。
誰かさんの場合、10メートルコットンになったりして。

[1419]契約書を契約書だと思っているからトラブルに巻き込まれる

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

弁護士さんの取材をしていてよく思うんですが、「契約書」っていう名称は、弊害が大きいんじゃないかと。
私たちのイメージは、「契約を定めた書面」ですよね。
そうではなく、契約終了時を想定しておくことが大切なのだそうです。
例えば、損害遅延金の取り決めとか、履行が完全ではなかったときにどうするかとか、機密保持を何年後まで義務化しておくかとか。
なので、ベキ論からすると「非常時マニュアル」みたいなものが、本来でいうところの「契約書」。
だって、うまくいっているときは、どうにでもなるじゃないですか。

それがあってのリーガルチェックなわけで、「単価や支払い条件が『大丈夫ですか?』と言われても、答えようがないですよね」と、某センセーはこぼしておりました。

1419.jpg
目隠しをして、功罪の重さだけを判断するテミス

この契約書。
中小や個人商店レベルになると、まだまだ取り交わしが徹底されていないみたいですね。
理由はさまざまにあって、お客さんとの信用商売だから「プライドが許さん」というタイプもいれば、作ってはあるのだけど有形無実化している場合もある。
こうした意識を改革していくのはかなり難しいらしく、多くのセンセーが「痛い目を見なきゃ、ダメですよね」と諦めています。

ただ、そうは言えないから、「リスクを知っておくだけでも違いますから、ご相談ください」なんて、お茶を濁しているそうです。
続けて自分も、「人的な努力で回避できるかもしれません」というようなことを、書き散らかしているわけ。
それができれば、書面なんて要らないって。
実際にもめるから、リスクなんだって。
そうした事態への手引きこそが、契約書の存在意義。
いっそのこと、「非訟取決書」とか「対応締結書」みたいな名称にした方が、コンプライアンスを周知できるんじゃないかと思っています。

[1318]ほかと他と外

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

他の人の意見を聞く
各市区町村ほか鉄道会社でも扱っている
我慢するなんてもっての外だ

ついこの間まで、「他」のヨミは「た」に限られていました。
その他は「そのた」で、他人は「たにん」。常用漢字音訓表で、そう定められていたんですね。
すると、「ほか」と読ませる「その他」はどうなるんでしょう。
この矛盾を解消するため、「ほか」は原則としてひらがなとしますよと。
そんな、ヘンテコなルールが流用されていたようです。

ちなみにいまでは、他の方法でも、ほかの方法でも、どっちでも良いことになっています。
記者ハンさんも、別物については「他」で、範囲を超えている場合は「外」、ただし迷ったら「ひらがな」としています。
ここまでは、原則論。

1319.jpg
思いの外、育っちゃったもんで、範囲を超えてしまいました

では、実践でどうしているかというと、自分の場合は字面で選んでいます。
困ったことに、外や他は、読点を挟まないと使いづらいときがあるんですね。

思いの外育っちゃった
行政他鉄道会社でも

このような語尾の場合は、ひらがなの方がいい。
つまり、「外」は100パーセント「ほか」になりますな。
逆に、語頭ではこうした制限を受けないので、漢字が使える。
もちろん、文の中で揺れてしまうのはNGですが、幼稚ちっくになるかどうかも分かれ目じゃないですかね。特にひらがなだけが続くときは要注意です。

他のメニューは何があるんですか/ほかのメニューは何があるんですか
他ではうまくいかないことがあります/ほかではうまくいかないことがあります
他の国では他人ごとに他ならない/他の国では他人ごとにほかならない/ほかの国では他人ごとにほかならない
まあ、最後の例は、ワーディングを変えますが。

[1219]エジソン博士への鎮魂歌

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

母さん、あの裸電球、どこいったんでしょうねぇ。

政府は26日、温室効果ガスの削減目標に関連して、現在の蛍光灯や白熱灯をLEDに置き換えるよう「省エネ法」の具体的な方針を打ち出したようです。
甘利担当大臣によると「禁止政策ではない」とするものの、具体的な製品名を挙げることによる影響は無視できないと思われます。
つまり、ああいう焼き鳥屋台とか、こういう一杯飲み屋とかが、風前の灯状態になっているということですな。
昭和の残香が、こうしてまた、消えていくことになります。

考えてみれば、フィラメントの原理自体が、電気抵抗による発熱ですからね。
ムダを前提にした仕組みではあったわけです。

1219.jpg
LEDの普及率は1割に満たないという、YOMIURI ONLINE

ちなみに、取材で撮った画像を探してみたら、見た目で昭和ちっくな店舗でも、実はLEDを使っているようで。
本当の裸電球は、見つけられませんでした。
何だか、シュガーレス甘味料を始めて口に入れたときのような、何とも言えない漂流感がないですか。
いままで根を張ってきた土台から外されちゃったというか、異動した新しい部署の椅子になじめないというか。
今後、エジソン博士と松下翁に対する評価や関心って、薄まっていくんですかね。

個人的な興味としては、撮影用の機材がどう変わっていくのかということ。
LEDのフラッシュはすでに出ているんですが、野球場の照明みたいな成りをしているんですね。エアパッキンの1粒1粒がLEDになっている感じ。
ちょっと大げさ過ぎますよ。かえってグロい。
メリットとしては、常時点灯ができるので、ファインダーでライティングを確認しながら撮影できちゃうこと。
そうなると、ますますプロが減っていくのではないでしょうか。
そのうち、「まだフラッシュの一発頼りなんですか」なんてことになったりして。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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