[1487]マスコミ向けの発表会は、淡々と進む

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

テーマパークや映画などの封切り前に、マスコミを呼んでリリースを行うことがあります。
電車の新型車両や、規模が大きいマンションなどでも行われますね。
現場では、基本的に「良いことを書いてほしい」ので、必ずといっていいほどお土産が付きます。
要は、ワイロです。
それはそれとして。

基本的な流れは、まず主催者側からのレセプションがあって、その後に質問を受け付ける形。
事件性のある記者会見などとは違って、各メディアの代表者を立てるようなことはしません。
誰でも自由に質問できます。

ただ、実際は、おざなりというか、かなり形式的に進んでいきます。
大きな理由は、自分が考える範囲で、主に2点。
一つは、文字尺の問題。
よっぽどのことがない限りそんなにスペースを割いていませんから、基本情報で事足りる。
社長の長演説も、一言二言で片付けられてしまいます。

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正式発表前のリハーサルの様子

もう一つは、「良い質問をしてしまうと、他のメディアにパクられる」から。
自分は駆け出しのころ、勇んでいろいろな質問をしていました。
ほかの記者たちが黙り込んでいるのを見て、「どうだ、オマエらにはできないだろう」と、うぬぼれていたんですね。
そして翌日、各社の報道に目を通すと、見事に使われているわけです。

そうなるとですね、不思議なことに、コッチがパクったと受け取られかねない。
著名な媒体に載っていることがオリジナルで、引用しているのは三流メディアのほうだと。
そういう心理が働くんでしょうね。
違うんだよ。この質問、オレがしたんだよ。

こうした事態を避けるためか、一流の記者たちは、会見が終わった後に、個別で担当者へ張り付きます。
周りが聞いている席上では、絶対にコアな質問をしない。
後々気付いたとき、「なるほどねー」と関心しました。
なので、公開質問の場で手を挙げるのはシロートさん。
人からは盗むけど、自分の腹を絶対に明かさない。そうして特ダネを打つのが、本当のプロなんです。
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[1387]読点の位置考、「切り取り線」として考える

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

日本語は、装飾的な要素を文の中間にぶっ込みます。

僕はスイカが嫌いだ。
僕は、まるで砂をかんでいるような食感なので、スイカが嫌いだ。

英語だと、関係代名詞を使って、後ろに付け足していくんですよね。
それはそれとして、話を戻します。
つまり、二つの「、」で区切られた文章を取っ払っても、日本語として成り立つはずなんです。

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挟んだ具を入れ替えても、ハンバーガーとして成り立つ

少し、例文を出してみましょうか。

【取っ払っても文意が変わらない例】
安いサービスが高価なものより優れているということは、普通に考えれば、あり得ない話でしょう。
→安いサービスが高価なものより優れているということは、あり得ない話でしょう。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
安いサービスが、高価なものより優れているということは、普通に考えればあり得ない話でしょう。
→安いサービスが、普通に考えればあり得ない話でしょう。

【取っ払っても文意が変わらない例】
気をつけたいのは、残留する金属と「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは、果物に限らないことです。

【変わる例・・・読点の位置が適切ではない】
気をつけたいのは残留する金属と、「食べ物に含まれる酸」が問われるため、果物に限らないことです。
→気をつけたいのは残留する金属と、果物に限らないことです。

ただ、商業文はともかく、私分ならどうでもいいんじゃないですかね。

【正確だが、違和感がある】
このように「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも、一致していません。

【不正確だが、読みやすい】
このように、「読むリズム」と「書きコトバ」は、必ずしも一致していません。

実際、サイトコンテンツでも、悩みに悩みます。
どうしても結論が出なかった場合に限り、「取っ払っても文意が変わらないかどうか」で判断するといいでしょう。

[1287] ひっかけられた籠池フックを外す方法

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

すっかりワイドショーの定番になった森友学園の問題。
我々一般人が学べることといえば、「全く知らない人から、いつでもフックを引っ掛けられる恐れがあること」でしょう。
ここで言うフックとは、籠池氏がほのめかしている、阿倍首相周辺との関連性です。

例えば、「オレ、芸能人のAとは、古くからのダチなんだ」とか、「建設に顔が利く政治家を知っているから、一肌脱いでやろうか」とか、その手の話は言ったもの勝ちなんです。
本当かどうかは別にして。
ところが、コネクトされた側が虚偽を立証しようとしても、実質、なすすべが無い。
生まれてからこれまでのアリバイを1分ごとに並べて、関係性のないことを示す・・・みたいな話になってくる。
だから、名誉毀損(きそん)を訴えようとしても、おのずと限界があるでしょう。

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報道の一例として、『産経ニュース』

では、黙って手をこまねくしかないのか。
たぶんですけど、やりようによっては、立場を逆転できるような気がしています。

例えば、阿倍首相とのパイプを期待して、森友学園に寄付をした一般人がいるとしましょう。
ところが最近の報道によると、首相周辺は関係性を拒否している。
完全なクロとは言い切れないものの、自分はシロだと思っていたから、寄付をしたんだと。
グレーである以上、当初の事実に反するじゃないか。金を返してクレ。

この理屈なら、籠池氏にできることは二つ。
パイプを立証するか、パイプのないことを認めて金を返すか。
まあ、間に立つ一般人がいるかどうかはわかりませんけど、応用次第で、ほかの方法も考えられそうじゃないですか。
自分だったら、名誉毀損にしないで、向こうが汗をかく作戦にするけどな。

ということで、知らない人からフックを引っ掛けられたら、外し方に注意。
「そんな人知らないし、迷惑」という理屈では、こちらが汗をかかないといけない。
行為者が自らフックを外すか、放置しているとお縄になるような状況を作り出す必要があります。

[1187]懐に飛び込むための断捨離

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

某医院の取材が終わった後、担当営業から、
「きょうの先生は、自分にも見せたことがない笑顔をしていました。何回も通っているのに・・・」
と、まんざらでもないことを言われました。
続いて、「初めて会う人なのに、どうしてガードが下げられるんですか」と。
あのね、それはね、君がガードを上げさせているんです。

何て言うのかな、君を見ていると、「バカ丁寧が旗印」みたいな印象を受ける。
ちょっと、他人行儀じゃないのかな。
また、常にビクビクしている感じがするんだよね。
失礼があったらいけないとか、怒られたらどうしようとか。
だからね、ガードを上げているのは、君のほうなの。
君の警戒心を相手が感じ取って、それで構えちゃうんだよ。

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ありのままの姿がわかると、人は安心する

自分はね、言ったら悪いけど、あんまり仕事している感覚はないんだな。取材中でも。
良くやってるでしょ。
録音を切って、「オフレコで聞きたいんですけど、正直、先生が自分で使うとしたらドレにするんですか」とか、「個人的な興味で聞きます。そういう患者に対し、『バカか、こいつ』って思うときはないんですか」とか。

取材から離れないと、実のところって、出てこないわけ。
さっきだって、薬事法の許可が取れていない薬の話を、ポロっと言っちゃったじゃない。
それに、実を共有した相手に対しては、怒りとか不信感が向かないの。
だから、オフレコと言いつつ部分的に使っちゃっても、許されるの。
逆に、表面的なつながりしかできていないと、根本がすれ違っちゃうんだよね。

仕事から、いったん離れろって。
個人的に興味を持ったことを、いろいろと話しなさい。
看板の色でもいいし、「この模型、やけにデカくないですか」でもいいし。
そうすると、「実はね・・・」ってのが出てくるから。
それが、本当の断捨離なの。
仕事を意識するから、自然体になれないの。

もし怒られたら、「しめたっ」てなもんですよ。問題の核心に迫れたんだから。
そういうことを悩んでたんだって、教えてくれているようなものじゃないですか。
無難って発想からも離れなさい。無難からは無難しか生まれません。
レッドシグナルが出たら、むしろチャンスと捉えるべき。
だって、そこをつつけば、ビジネスになるじゃないですか。

[1686]20170226朝日新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[1732]人より前に生まれた、香辛料の不思議

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

例えばトウガラシ。
もともとは、外敵から身を守る防衛手段として、辛さを身につけたはず。
人間のお役に立とうとして生えてきたわけじゃない。
だって、そうですよね。
人間のほうが、後に生まれたんだから。
そう考えると、香辛料にアイロニーを感じませんか。

そもそも味覚って、食べ物が腐っていないかどうかのセンサーとして発達してきた・・・という理解でいます。
酸っぱけりゃ腐っているんだろうし、苦ければ毒だと。
食べ物をおいしく味わうための進化ではないんです。

逆に、甘さやしょっぱさのような「ヨシ」のサインは、それほど敏感である必要がない。
やはり、病気とか死に対してより注意を払える人が、生き残ってきたわけですよ。
昔の話ですけどね。

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改めて眺めると、不思議な存在に思える

むしろ糖分って、寒いときに自分を凍らせないための知恵だという話じゃないですか。
トリが食べて種を持って行きやすいように・・・という部分はあるものの。
そう考えると、香辛料の原材料って、これっぽっちも人間を意識していないんですね。
だけど、使う側からしたら、味覚のバランスを整えるのに便利。

このギャップ。なんなんでしょう。
そういうツモリで生きてきたわけじゃないのに、いいようにあしらわれているって言うのかな。
でまた、リスクセンサーだった味覚が、何でオイシイと感じちゃうんでしょう。
不思議ですよ。
多少は品種改良の成果があるんだろうけど、根本的なところは変わらない。

これはね、たぶん、何かしらの意味を持っているんだと思っています。
だって、ダーヴィニズムのなれの果てというか、結果論の最終局面にいる人間が、こういう根源的なところで「無意味なこと」をするはずないじゃないですか。
リスク選好的な要素が絡んでいるんですかね。
ダメと思わずにやってみろ、本能より理性で動け・・・みたいな。
そうしたチャレンジ精神から、「あれ? 意外と食えるぞ」という発見が導き出されたと。
香辛料って、ギャンブルだったのかもしれないですね。

[1486]「動画」は、あればいいってものでもない

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

最近、取材時に動画を撮る場面が散見されてきました。
視認性に優れるというか、視聴回数はそれなりにあるみたいです。
こうした場合、ライターがタッチするのは、テロップやカンペの部分。
事前に用意することもあれば、ヒアリングの後に趣旨をまとめることもあります。

だけど、本当に動画が向いている人って、10人に2人ぐらいじゃないでしょうか。
講演のように人前でしゃべる経験が豊富な人じゃないと、子どもの発表会みたいなことになる。
カンペをガン見するし、滑舌悪いし、笑顔が怖いし。
それに、解像度の低い画で作るでしょ。
どうしても「質の悪さ」みたいなイメージが付いちゃうんですよね。

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強い照明がたけないから、ホワイトバランスもまちまち

このライティングでそのまま撮ると、おそらく、顔が「真っ赤」になります。
かといってブルーに振ると、窓の外や奥にあるテーブルの表面が「真っ青」になる。
スチールなら、瞬間的に強いフラッシュで飛ばせますから、色温度を一定に保てます。
動画は、それができないんですよ。
もしくは、本格的な照明を持ち込まないと。

シャベリがダメ、ライティングも悪い、顔が怖い。
・・・撮る意味あるんだろうか。
それと、カンペ無視して独自の演説が始まった場合、しゃべった言葉がそのまま載りますからね。
「お客さんの要望をそのままヤル」とか、「来てもらうと手っ取り早い」とか。
ライターをかませたテキストなら、
お客さまのご要望をストレートに反映する
ご来所いただいたほうが時間を節約できる
に直せるでしょ。
放任しておくと、地が出るんですね、どうしても。

どうなんでしょ。確かに再生回数は多いのかもしれないけど、アクションに結び付いているんだろうか。
端から見ていると、はなはだ疑問です。

[1386]手が止まったテキスト実例と最終稿

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

以前にも書きましたが、助詞のカブリについて、あまり以前ほど気にしなくなりました。
真意を優先すべきで、テクニックは二の次。
とはいえ、ニュアンスが変わらない範囲であれば、何とか重複を避けたいものです。
例えば、次のような文。

面会交流権の充実「を」大前提としたうえで、新たな家族の形「を」模索していくことになりました。

身動きすらできず、しばらくフリーズしてしまいました。
どうやっても、脱出できないんです。
新たな家族の形「の」模索に注力しました・・・まあ、「の」はカブッてもいいんですが、美しくはない。それに、ちょっとくどい。

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親権を決める際の要素、「兄弟不分離」的な茶濁でございます

以前紹介したのは、
君「が」家を出るというなら、ボク「が」家族を守ろう
みたいな、それぞれが独立した文になっている場合の「カブリ」でした。
これは、無理に直す必要がない。

一方、前述の「を」は目的を表す助詞なので、独立せずに二分してしまう。
これは、自分的にマズイわけです。
とりあえず蛍光ペンを塗っておいて、後でもう1回考え直してみましょう。

はい、戻りました。
元文を読むと、また、落とし穴にはまってしまうので、同じ意味のテキストを新規に考えてみます。
「断捨離」ですね。

新たな家族の形について十分話し合ったうえで、面会交流の中身を充実させていくことになりました。

あれ? 何を悩んでいたんでしょう。
こういうことは得てして起こりがちで、「を」をさけるとか、「の」でいけないかとか、助詞の問題にこだわりすぎるからはまってしまうんです。
大切なのは、ジレンマを「断ち」、思い込みを「捨て」、元文から「離れる」こと。
自然体こそが「断捨離」の本質であって、部屋を掃除することとは何の関係もありません。

[1286] 北朝鮮のミサイル、タイミングのズレが示すこと

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

あのヤバイ国が、ミサイル発射をデモンストレーションした件。
その性能だとか、どこへ落ちたとかが取り沙汰されるなか、自分が一番器具しているのは、
「ミサイル発射のタイミングが、微妙にズレていたこと」
だと思っています。

ということは、人為的な操作が絡んでいてたってことでしょ。
もし、機械で自動的に管制されていたなら、あのようなズレは生じなかったハズです。
つまり、指示に応じてスイッチを押した証左だと思うわけですよ。
ミサイル発射の決定権は、トップではなく、末端の軍人へ与えられていることになります。

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報道の一例としての『日本経済新聞』

仮にそうだとすると、あの人がギリギリになって「ちょっと待った」を掛けても、勇んだ一兵士による「ポチっとな」はあり得るんです。
専門家じゃないので詳しいことはわかりませんが、映像を見る限り、そうじゃないですか。
機械的に発射されず、人のバイアスが絡んでいる。

これは問題ですよ。
なぜ幾多のメディアは、この危険を報じないのか。
もはや北朝鮮の核は、個人の意思によって発動しえるマターになっちゃったんです。
外交交渉とか制裁は、一切関係なし。
「打ちてぇ」という願望を阻害できる要因は、一切ありません。
もうね、集団的自衛権とか論じているひまなんて、全くないんじゃないでしょうか。
早急に、あのバカを何とかしければ。
憲法論議は、その後でいいじゃん。

[1185]「ライターに得意分野は必要なのか

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

自分の関わったパソコンメーカー老舗のサイトが、無事、立ち上がりました。
主要なテキストは、すべて自分が担当しています。
IT系のリテラシーなんて持っていませんし、使っているOSはいまだに「Win7」ですけど、そんなことは全く障害にならなりませんでした。
代表取締役へのインタビューにしろ、現場の取材にしろ、大切なのは「聴き方」ですよね。

話し手の表面的なセリフをうのみにするのではなく、「で、結局、どうなんですか」というところまで掘り下げる。
取材の論点整理を通じて、むしろクライアント側に、「ウチの会社って、そういう存在だったんだ」と気付いてもらう。
情報を羅列するたけでなく、読んでいる側の「関心」をマインドセットする。
そうした作業に「得意分野ウンヌン」なんて、要らないと思うんですよ。

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ビスケットに詳しくなくても、魅力的に盛りつけることはできる

もちろん、「グラハム」という言葉や「クッキーとビスケットの違い」などを知っていたほうが、話は早いと思います。
でも、必要条件じゃないでしょ。
わからなきゃ、臆さずに聞けばいいだけの話ですから。
「このライターは、イイトコロ突いてくるな、信頼できるな」
と思ってもらったら、何でも聞けます。喜んで答えてくれます。

それと、「サイトの役割」は、詳しい情報を全部載せすることではありません。
断言しますけど、絶対に違いますからね。
サイトの目的は、アクションを起こさせるためのマインドセット、その1点です。
余談として「クッキーとビスケットの違い」があってもおもしろいけど、だからといって、注文が増えるわけじゃない。
肝心なのは「どういう想いを伝えたいか」、そして「どうやったら伝えられるのか」。

実際、士業と医業は、自分なりに鉄板だと思っています。
だけど、身についた専門的な知識が何に役立つかといえば、「取材が早く済むこと」くらいです。
仮に、
「昨今、親権獲得の場面で注目を集めているフレンドリー・ペアレント・ルール、今後の方向性はどうなんでしょう」
なんて質問したところで、一般読者は付いてこれないネタですよ。
「お互いの好き嫌いだけで決めず、子どもの立場を考え、相手にも一定の理解を示さないと、裁判の心証を悪くしますよ」
で十分じゃないですか。
要は、こうしたツボを引き出せるかどうか。
専門分野の有無じゃ、ないんです。

[1685]20170101(3)読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[1731]「木々の名は。」

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

以前から思ってはいたんです。
日常的に見る「木の名前」って、意外に知らないなぁと。
街路樹の見分けもつかないなんて、何だか、貧弱な人生を送っている感じがしてきませんか。

杉や松、イチョウにサクラあたりはどうにかこうにか。
しかし、梅と桃は区別が付かず、月桂樹は葉をかいでみないとわからない。
ケヤキ、クスノキにいたっては、「まあ、名前は聞くけどね」のレベルです。
こんなことでいいんだろうか。
そんななか大船で取材があったため、帰りにフラワーセンターへ寄ってみました。

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早咲きの「玉縄桜」が見ごろ・・・を少し過ぎていました

いくつも覚えると忘れるから、機会があるごとに、一個一個覚えていこう。
今回は「クロガネモチ」。
ツバキのような葉をしていて、初夏になると、枝の根元に赤マメを付けるヤツです。
苦労がネェ+カネモチ=クロガネモチということで、縁起が好まれているようですな。
街路樹というより、マンションのエントランスとか、他人の家の垣根に生えていたりする。

さっそくフィールドワークをしてみたら、「コガネモチ」という別の種類もあるみたいですね。
フラセンでは「オウゴンモチ」としていましたが、異なる記載をした標識もありました。
葉先が黄色くなるのが特徴で、「クロガネモチ」に比べると、半枯れのような印象を受けます。

よし、覚えた。
次は、樹皮が迷彩服みたいなヤツ。あの名前を知りたいな。
いま調べると、「クロガネモチ」を忘れてしまうので、しばらくは保留。
花が咲いているときだけ見分けられるような樹木は避けて、オーソドックスな広葉樹系に絞り込んでみます。

[1485]リンゴが赤いのは皮の部分だけ

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

言葉として目に見えている部分と、そのメッセージの基となる概念は、得てして違うんじゃないだろうか。
コピーライティングをしていて、最近、そう思うようになってきました。

例えば、「おいしい笑顔が見たくて」というキャッチがあったとしますよね。
この場合、本当に店主は、人の笑顔を見たがっているんでしょうか。
「このレストラン、料理うめぇな」
という実感を持ってほしいだけじゃないでしょうか。
それをキレイな言葉で飾ると、「おいしい笑顔」になっちゃうんです。

これは、ヒアリングしていても感じるところで、
「地域に寄り添ったケアをしていきたい」
なんてセリフは、結局、「手遅れにならない段階で、医師の診察を受けろ」ってことだったりするんですよね。
病気じゃなくても、気軽に問い合わせてクレと。
それは、早期発見による予防医療の話であって、「寄り添う」からは伝わらない概念でしょ。

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「素材の持ち味が味わえる」のか、単なる「珍味」なのか

基になる「気持ち」をコトバに変換するとき、どこかでデフォルメが行われているはずなんです。
もしくは、ちまたで良く聞くキーワードを、よく考えずに流用する。
そうなると、リンゴの実は白いのに、皮をまとうことで、赤い果物として認識されてしまうようなことが起きる。

実は、こんなことがありました。
米軍基地に入るとき、下記のいずれかを持ってきてくださいと。

・免許証+記載印字票
・パスポート
・住民基本台帳カード(写真付)

でも、これは、リンゴの皮の部分なんです。
理由が知りたかったので基地に問い合わせたところ、
・身分を証明できるもの
・国籍が示せるもの
の2要件が「実」の部分でした。
最近の運転免許証って、プライバシーを配慮して本籍を載せていませんよね。
だから、免許証だけじゃ、不十分ということなんです。
自分は、記載印字票を取りに行くのがめんどくさくて、本籍入りの住民票にしました。
「実」がわかっているので、もちろんOKだったことは言うまでもありません。

これには後日談があり、「実」の部分が共有できていなかったため、免許証だけを持って来ちゃった人がいたんですな。
もちろん、基地には入れません。
「皮」というのか、字面だけ追ってしまうと、本質を逃すという教訓です。

ですから、「素材の持ち味が味わえるって、どういうこと?」っていう疑問を常に持っていないと。
「別に、珍しいジャガイモなんて食べる気しねぇや。ポックポクのバター乗せがほしいんだよ」という場合、ミスチョイスを起こしかねません。

[1385]バカボンじゃなくても使いたくなる「なのだ」

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

書き下ろしの記事を読んでいると、自分でも笑っちゃうところがあります。
いまは、「なのだ」の使いすぎにウケました。

すべてクリアするのが、指定業者としての責務なのだ。
メインテナンスするとは、つまり、そういうことなのだ。
職人でありながら、工程管理を行うマネージャーなのだ。

バカボンのパパか、おまえは。

すべてクリアするのが、指定業者としての責務といえる。
メインテナンスするとは、つまり、そういうことなのだ・・・これはイキにしようかな。
職人でありながら、工程管理を行うマネージャーも兼ねる。

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すぐ近くに見えても、その中はアメリカという国なのだ

この「なのだ」にはですね、宣言とともに認識を促すような効果がありまして、非常に便利な言葉なのだ。
「だ・である」と比べて、「なの」のところで、いまいちどかぶせていくんですね。
国だ・・・ではなくて、国なのだと。

したがって、読み手側からしてみれば、論旨のポイントを把握しやすいことになる。
「なのだ」の付いている部分が、書き手のイイタイコトです。おそらく。
連発している場合は、どうしようもないですけど。

上記の例で、真ん中の例文を無意識にイキとしましたが、やっぱりアレが一番言いたかったんだと思います。
前後が見えていないのでわからないでしょうが。
たぶん、3月の終わりか4月始めには、「はまれぽ」に載ってくるでしょう。
それはそれとして。

使用頻度が500文字に1回くらいでも、目立つというか、目に刺さってくると思います。
「なのだ」って、結構強いですからね。
3000文字で2回、2000文字で1回くらいが、限界なのではないでしょうか。
詰まり、用紙・・・じゃないって、つまり、要旨なんですよ。やっぱり。
ここぞというところまで取っておく必殺ワザみたいな使い方が、本来なら有効なのだ。

[1285]JASRAC自体が著作権法に違反していないか

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

日本音楽著作権協会(JASRAC)が、教育を目的とした音楽教室に対して、みかじめ料を請求しようとしている問題。
代表的な収入減であるCDの売上減により、常に徴収対象を広げてきた同社。
その、なりふり構わぬ方針に、批判の声が相次いでいるという。

まあ、シロート目にしてみても、「理由がない」ですよね。
そもそも著作権法の趣旨は、第1条に定めるとおり、
「文化の発展に寄与することを目的とする」
なんです。
子どもに手を出すなんて、文化を消しちゃってるじゃないですか。

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「朝日新聞DIGITAL」 全文を読むにはログインが必要です

取材先の弁護士が言っていましたが、著作権法は「クリエーターのヤル気をなくさないためにある」そうです。
せっかく産み出したサービスや意匠などがパクリ放題だったとしたら、誰も、創作する意欲を持たなくなる。
じゃあ、オリジナルに権利を認めて、バッタを廃除しようと。
これが、「文化の発展に寄与」のいわんとしているところなんです。

なので、みかじめを要求するかどうかの判断は、ある意味、クリエーター側の気持ちで決まることになります。
むしろ、いろいろなところで流用されて、そのことによりモチベーションがUPするなら、必ずしも著作権を侵害しないことになる。
例えば、流行語大賞などが典型です。
流行に著作権をかぶせるなんて、誰も望まないじゃないですか。

JASRACは、あくまでエージェント。主体になるのはお門違い。
また、記事のように、作詞家からも疑問が上がっている状況を考えると、明らかに行き過ぎですよ。

この傾向が進み、「曲を作るとJASRACに仕切られるから、やーめた」になったとしたら、それこそ著作権法の趣旨に反する行為でしょ。
営利性を問うとか問わないとかを争う前に、アンタのところが営利しちゃってるじゃん。
いまなら、まだ、間に合うから。
バカなことしでかす前に、一言、「すみませんでした」って謝っちゃいなさい。

[1185]「ライター」と「日本語が書ける人」の違い

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

MMチャンという、たいそう真面目なディレクターがおりまして。
直球一直線。一度投げ出したらアウトカウントなんて関係ナシ。倒れるまで、脇目もふらない・・・というお方なんです。
でも、端から見ると、セカンドに向かってピッチングしていたりするんですが。

その彼が、「交ざる」と「混ざる」の違いって何だろう・・・的なことを言い出すのです。ライターを目の前にして。
さすが、脇目のできない男MM。
ここに、専門家がいるだろって。
ということで、原形を残しているかどうかの違いについて、説明してあげたわけです。

ちなみに、チョコとキャンディを「交ぜる」という場合、原型がお菓子箱の中に残っています。
チョコとキャンディを「混ぜる」場合は、お鍋の中で溶け合い、原型を残していません。
「うぉぉ、深い」なんて、感動してましたけど。
別に深くないよ。

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アソートは「交ぜる」の典型、「混ぜる」だと粉々って話です

この件があって考えたのは、結局「ライター」って、日本語の専門家とは思われていない・・・ということ。
多くの場合、「めんどくさいテキスト打ちを代行してくれる人」なんでしょうね。

本当は、そうじゃないんですよ。
日本語には、多くのルールや示し合わせた基準というものがあります。
「混ざる」と「交ざる」にしてもそう。
「申し立て」と書くのか「申立て」と書くのか、「こうしたなか」なのか「こうした中」なのか「講師田中」なのか。

もちろん、ライターだって、全部を知っているわけではありません。
そんなのは、金田一先生くらい。
そうじゃなくて、現実的なラインで正しいワーディングを選択できるのが、目の前に座っているライターなんです。

別の記事でも書きましたが、弁護士がリーガルチェックをするのと同様、ライターにワーディングチェック(リテラリーチェック)をかけさせるべきだと思います。
だって、正誤まぜこぜにしてピッチングを続ける人間が、ここにいるんですから。
ほかにもいるでしょ、普通に。

[1684]20170110読売新聞

~新聞全面広告ギャラリー~

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[1730]オヤジギャグって、学研の影響があると思う

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

悪かったですね、ベタなノリで。

「成人」の定義についてギロンする機会があり、「18歳っていったら、ほとんど何でもできるよね」という会話に続けて、言ってしまったわけですよ。
「ウルトラマンも18だしね」って。
当然、いまの若い子たちは、その理由を知りません。

断っておきますけどね、ボクらはこういうネタを、学研に付いてくる小冊子とかでたたき上げてきたんです。
あやふやな記憶ですけど、ページの一番下の欄外に、小クイズとかが付いてませんでしたっけ。
それを、翌日、学校で自慢し合ってたの。
知っていることが、優位性につながってたの。
「ひょんな思いつき」じゃ、ないんだよ。
仲間であることを確認する合言葉というか、まあ、「自慢」だったんですね。

1730.jpg
ジュワッチだから「18」、と言ってもわからんだろうな

ほかにも、
答・カラス(巣が空だから)とか、
答・仏像(ブツぞー、どうぞー)とか、
答・バナナ(お「ばあ」さんが「7」人)とか、
そういうネタには、事欠かないわけですよ。
だからね、ギャグをやろうとしているんじゃないんだ。
学研の仕込んだ条件反射なんだよ。この年になっても。
文句があるなら、学研に言ってくれ。

それにしても、当時の編集者は、どうしているんでしょうね。
もう、80歳・90歳という計算になります。
あのころのネタって、リバイバルしたら、おもしろいんじゃないだろうか。
ギャグとして・・・というより、マジメな大人がこんなことを考えていたんだっていう。
本人の顔写真も載せたりしてね。
学研、やらないかな。

[1484]営業を断われない人

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

開業して四半世紀以上もたつ医院があったとしましょう。
地域に信頼されていて、集患には困っていない様子。
じゃあ、改めて・・・ということで取材を開始したら「何のことでしたっけ?」と。
そういえば、たまたま来た営業さんが言っていたような気がするけど、「30分ぐらいで済みますか」と。

そんな現場が、あるっちゃ、あったりするんです。
通常なら、撮影1時間に、インタビュー1時間半は必要。
おそらく押しに弱くて、なあなあのまま受けちゃったんでしょうね。
いまさら、どうせいっていうんですか。

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詳細がわからない、ギリギリをねらった茶濁でございます

「ボリュームとしては1時間半必要です。30分しか取れないなら、テキストの3分の2は、同業のサイトから勝手に引っ張ってきます。後で先生が手直ししてください」
これが、自分にできる唯一の抵抗手段といえるでしょう。
抵抗というか、そうするしかないじゃないですか。

もちろん、手直しする部分には、「こんなことを言った覚えはない」というテキストが散見されるはずです。
あたりまえですよね。
こっちは、聞かないで書いているんですから。
でも、このリスクを先生と営業に伝えておかないと、コッチがケツを拭くはめになる。

じゃあ、やれるだけやってみましょうか・・・で始まったところで、実績のある医院は、いまさらアピールが要らなかったりします。
だって、集患ができているわけですから。
「開院したてのクリニックじゃあるまいし、急にポリシーとか理念とかいわれたって・・・」
みたいな感じで、インタビューが続くのです。
どうせいっていうんですか。

こういう現場。場数を踏めていないライターだと、パニクりますよね。
時間はない、題材は取れない、相手と協力関係にない。
そこを、しょうがないから、何とかしてあげちゃいました。約40分で、聞かなきゃいけない最低限な部分だけ確保。
こんなことやっているから、ヤヤコイ現場の指名が増えていくのでしょう。

あのね。その前に、営業を教育して。
少なくとも、カメラ、ライター、デザイナー、ディレクターといった大勢の関係者が、「この取材のために動いている」ことを、きちんと先方に伝えて。
頼むよ、ホント。

[1384]「やりかねない」と「しかねます」、「する」のはドッチ?

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

難しいですよ、こんな日本語は。
できれば、使わないに限る。
メールなどの私分だと、たまに間違えたりします。

言葉は、いちいち文法的に考えたりせず、受ける印象を重視しますよね。
できない場合は、どうしても否定をかぶせたくなる。
なので、
「そのような指示には、同意しかねません」
みたいなワーディングができてしまうのです。

いわく、「兼ねる」自体は、Couldn’t do that というニュアンスを含む否定表現であると。
だから、「Couldn’t do that ません」は、ひるがえって肯定だと。
そんなの、直感的に染みてこないですよ。ねえ。

1384.jpg
「やりかねない」的な茶濁でございます

一方、自分だけかもしれませんが、最初から「ない」を含む、しかねない、やりかねないは、何となくコントローラブルです。
これは、結局、「やっちゃう」ってことですよね。
かもしれないが含まれるものの、基本的にはGO。
こういう、使い切れるワーディングだけを選んでいくのが、作文の基本でしょう。

百歩譲って無理に覚えたとしても、読む相手が理解できていなければ、正しい意味は伝わりません。
なので、「そのような指示には、同意しかねます」みたいな言葉は、避けるべきだと考えています。
ある意味、ギャンブルに近いですよね。
「あっ、何とかやってくれるんだ」と思われたら終わり。
だから、コッチだけが日本語の習熟に努力しても、あまり意義はないんです。
むしろ、正しく覚えたことに満足し、多用したりしかねない。
・・・あっ、この場合は、「多用しちゃうかもね」という意味です。
みんなで使わなければ死語になるから、いっそなくしちゃえば・・・っていう発想を良くするんですけども、間違っているでしょうか。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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