[1298]「テロ等準備罪」は防犯訓練にも適用されるのか

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

よく映画などで、ネットオタクと協働しながら犯人を追い込んでいくシーンって、ありますよね。
玄関に設置するセンサーの付いたライトなんかも、そう。
敵や空き巣の行動を計画的に想定して、こちらが有利な状況に持ち込む。
こうしたシミュレーション行為は、「犯罪計画」と受け止められてしまうのでしょうか。
あるいは、同じ「犯罪計画」にも良いものと悪いもの、取り締まられるものと取り締まられないものがあるんでしょうか。

話を原点に戻しましょう。
「テロ等準備罪」はもともと、国連総会で論じられたワールドワイドなテーマですよと。
頻出するテロ事件を受け、何かしらの対策を各国でしておかないと、水が低きに流れるのと同様、テロがゆるきに集ってしまう。
取り締まり強化をする国はいずれ出るんだから、みんなでやっておかないと、アンタの国だけ狙われるよと。
ここまでは、いいですよね。

テロ等準備材
賛否両論が比較的良くまとまっている「NHK NEWS WEB」

推進派のおっしゃることは、ごもっとも。
これに対し反対派は、「国連の条約を批准すれば良いだけの話で、新たな法律を制定する必要はない」という意見と、「運用の仕方にバイアスがかかるのでは」という懸念があるようです。

「水が流れてこないように盛り土をしようよ」という前提に立てば、前者の意見は弱いと感じます。
洪水が来たらビルの屋上に避難すればいいじゃん。いまあるものでも対応できるよ・・・ってことですからね。
これは、ちょっと怖い。
一方の「思想制限じゃないか」という懸念には、「憲法一三条」にある「個人の尊厳」で対抗できるはず。
憲法のほうが上位法ですからね。
ただ、どうやって無実を証明するかが問われるでしょう。
何のための「計画」だったんだと。

そこで問われるのが、冒頭の防犯計画。
普通に考えれば、防犯=無実が当たり前。
ただし、それを前提にすると、言い訳や隠れみのに使えてしまう。
「ビルを爆破しようとしただろ」
「いえ、もしそうなったら何が必要になるのか、シミュレーションしてたんです」
この言い訳を言い訳と受け取るかどうかは、属人的な判断になりそうじゃないですか。

自分は、総論で賛成ですけど、この1点が不安。
犯罪小説を書いても「セーフ」なんだろうけど、なぜ「セーフ」なのかが見えない。
犯罪小説を書くことと犯罪計画を練ることの間に、法律的な区別が付けられていない。
逆に区別を付けてしまうと、その瞬間、隠れみのを認めてしまう。
これは矛盾なんじゃないかな。どうなんでしょ。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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