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[3205] 川崎市、全国初となるヘイトスピーチの刑事罰化

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

川崎市は、ヘイトスピーチに関連して、50万円以下の刑事罰となる市条例案を発表したそうです。
ヘイトスピーチを刑事罰で規制する前例はなく、このまま成立すれば、全国初となる模様。

同条例案のきっかけとなったのは、川崎市で起きた、人種差別を思わせるブログへの書きこみでした。
日本人男性が、在日韓国人の男子生徒に対して、差別的な中傷発言をしたそうです。
その日本人は、侮辱罪により、川崎簡裁から科料を受ける結果となりました。

さて、整理ができたところで・・・ヘイトスピーチと侮辱罪は全くの別物です。この点に注意しておきましょう。
ヘイトスピーチの成立要件は2つあります。
1つは「差別的な(根拠のない)発言をすること」
もう1つは「コミュニティからの廃除を迫ること」
この両方がそろっていないと、ヘイトスピーチとはいえません。以前、本プログでも取り上げましたよね。
よって、単なる「差別的な発言」にとどまっているなら、川崎市の市条例では裁けません。

川崎市のヘイトスピーチ条例
同条例案を報じる「JIJI.COM」

関連記事を見てみると、「特定の国・地域の出身者らを国外に退去させることをあおったり」との記載がありますので、両要件に配慮しているのでしょう。
ちょっと安心しました。

他方、侮辱罪は、「差別的な発言」単体でも成り立ちます。
また、種類としては民事です・・・多くの場合は。
つまり、前科にはならないってことです。

この違いの重要性がわかりますかね。
「差別的な発言」は、それだけで訴えられる可能性があります・・・当たり前ですけど。
ただし、いままでは、民事の枠内で行われていたと。
ところが川崎市は、刑事の枠に組み込んで、前科者にしようってんです。
それがイイかどうかは、意見を保留しますけどね。

とにかく、善意の注意や警告であれば、前科者にはなりません。
そして、民事で訴えられるかどうかは、発言の性質によります。
ただし、川崎市に限っては、、悪質な内容に加え「出て行けー」っと言った瞬間、軽視罰が科せられると。
ココ、重要ですので、覚えておきましょう。
むやみに「発言の自由を封じている」わけではないのです。

おそらく同種の規制が他市町でも始まるんでしょうけど、2要件を犯さなければ、刑事罰的には大丈夫。
加えて、民事で訴えられたくなかったら、言い方に気をつけること。差別と受け取られない、明白な根拠を添えること。
まあ、当たり前のことですけどね。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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