[1369]「へ」って、使ってる?

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

きっかけとなったのは、次のような元原。
「自らマフラーを取り換えたり改造したりするうちに、バイクの魅力へはまっていったという」
これを編集は、
「自らマフラーを取り換えたり改造したりするうちに、バイクの魅力『に』はまっていったという」
じゃないかというんですね。

確かに、そうなんです。
自分も最初は、そう書きました。
ただ、直前の「うちに、」の「に」が気になって、ダブリを回避したんです。
これ、結構、多用する小技だったりします。

1369.jpg
わざわざ説明するのもはばかられる、典型的なダジャレでございます

もともと「へ」は方向を示す助詞で、ベクトルの先が矢印のイメージ。つまり、定まっていないのです。
対する「に」は到達地点を示し、ベクトルの先が丸。
でも、実際はどうなんでしょう。

日光へ行ってきました
日光に行ってきました
家から離れた方向へ進みました
家から離れた方向に進みました

ちっとも変わらんのですよ。
上記は行き先のケースですが、それでは、作用の範囲ならどうでしょう。

聴衆へ話しかける
聴衆に話しかける
疲労時の栄養補給へビタリポンA
疲労時の栄養補給にビタリポンA

あっ、ちょっとニュアンスが違ってきますね。
逆にいえば、「に」を使っている限り、とりあえずセーフなわけです。
このことから、「へ」の使用頻度が減ってきていると考えられます。

試しに、先ほどの原稿全体から、「に」と「へ」を追って見ましょう。
「へ」・・・3回。
「に」・・・57回。
スゴイな、この差。
もちろんこの中には、「に」じゃないと通用しないものが含まれます。

荒ぶる鼓動「に」スタイリッシュなボディ
風「に」なれ

一方、絶滅危惧種となりつつある「へ」はどうだったでしょう。

健在なマシンが減ってきていること「へ」危機感を覚え始めているという
集会に顔を出すと、大学「へ」進学する予定の真面目な同級生がいたんです

このうちの後者は、「集会に」の「に」とダブルことを避けた、例の小技でした。
つまり、純粋な「へ」使用は、1度しかしていなかったんですね。
3500字書いておいて、たった1回の登板。
そのうち、使われなくなるのではないでしょうか。例の小技を除いて。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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