[1722]抽象の海に浮かぶ高齢者たち

~フリーランスライターがつづる、人生を楽しむヒント~

私的な話ですみません。
母系の親戚は何かに付けて集まるのが好きで、長期休暇になると、必ず祖母の家で過ごすしきたりなんです。
サボタージュは基本的に許されず、参加しないと自宅まで追ってきます。
なので、下の世代にとっては、結構な足かせになっちゃってるんですね。
個人や家族の時間が持てないわけですから。

そんなわけで、今年もお参りしてきました。大みそか1泊で勘弁してもらうことにして。
皆さん、そこそこお年を召していらっしゃるので、会話の中に「あれ」とか「これ」が多用されます。
それなのに、問題なく意味が通じている・・・これ、不思議ですね。
「そういえば、あれはどうなったの」
「そのうちあそこから、あれしてくるんじゃないの。時期も時期だし」
「あそこん家も心配してるのよね」
みたいな感じ。
何て言うのかな、抽象イメージのやりとりなのに、肝心な中身が伝わる。

1722.jpg
アンシャープで輪郭を伴わない・・・的な茶濁

確かに、会話が丸くなるっちゃ丸くなるんです。
若い世代は、具体的な名称を使って、的確な動作表現をしますよね。
「今年は、まだお寺からお餅が届かないけど、どうなったの」
「そのうち、和尚があいさつに回ってくるんじゃないの。時期も時期だし」
「田中さん家も心配してるのよね」

比較してみるとわかるんですが、これだとストレート過ぎて、突き刺さるところがある。
もちろん意識してボカしているのではなく、確実にボケが入っているわけですが、抽象も使いようって感じがしませんか。
良い意味で高度なコミュニケーション。
温かくてほんわりしている抽象の海の中で、高齢者たちは、独自の意思疎通手段を取っている。
・・・ほら、こう書きたがっちゃうんですよね。

あの辺で楽にナニしてる。

これで済むって、すごいくないですか。
ボケって、進化なんじゃないかと思ったりします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR