[1278]「運命が死をヘルプする」 三島由紀夫の人生観

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

作家として知られる故・三島由紀夫氏の収録テープが、TBSの社内から見つかったそうです。
いわゆる「お蔵入り」というヤツで、日の目を見ないまま忘れられてしまったのでしょう。
個人的な感想ですけど、三島氏に対する長嶋茂雄のイメージが強すぎて、違和感というのも変ですが、ピッタリこなかったです。
それはそれとして・・・。

内容を聴いて思ったのは、「この時代の文学って、人それぞれに個性があって、おもしろかったんだろうな」ということでした。
氏は、尊敬する川端康成のスタイルを「日本画的」と評し、対する自分の作品を「油絵的」と表現しています。
「日本画的」に関連するワードとしては、「大きな川の流れのような」「余白がある」といったところ。
一方の「油絵的」では、「構成が劇的」「ドラマティック」など。
前者が黒澤映画だとすれば、後者はハリウッド作品みたいなイメージなんでしょうか。

1278.jpg
報道一例としての「TBS News」

また、後半部分の、「人間は死んだときに初めて人間になる・・・中略・・・運命がヘルプしますから」というのが、印象的でしたね。
人間を一つの小説として考えると、わかりやすいかもしれません。終わりがあってはじめて小説になるんだと。
ところが、終わりの付け方は、自分で決めることができない。
三島氏いわく「生きているうちは、その人間の運命が何か分からない」のだそうです。
そこで登場するのが運命。定めと言い換えられるでしょうか。

小説の結末は、読み終わらない限り知ることができない。
ところが、読み終わったということは、連続性がいったん切れることになります。
ここ、微妙ですよね。
生でいるうちは結末を知ることができない。しかし、死んでしまっては自分の定めを自覚することができない。
まさに後生が、彼の定めを評価しようとしているわけです。
うーん、文学ですな。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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