[1292] 「知っている人」の知らない側面

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

千葉県で起きた、ベトナム国籍の少女が「地域の見回りおじさん」に殺害された事件。
各報道を見ていたら、「知っている人だけにショック」という声が報じられていました。
この「知っている」という概念、けっして「性格やパソナリティを知っている」というわけではないんですよね。
せいぜい、「何回か見かけたことがある」というニュアンスでしょう。

しかし、コトバというのは、得てして独り歩きするもので・・・。
ひとたび「知っている」と言ってしまうと、コトバが本人から離れて、現実を再定義化してしまうのです。
本来なら、「何回か見かけたことがある」程度。
それなのに、「信頼できる人」という虚構の記憶が、脳に書き込まれてしまいかねない。

1292.jpg
報道一例としての『スポニチアネックス』

試しに、人間関係というのか「隣人度合い」のようなものを、整理してみましょう。
上から順に疎遠となっています。

1.全く知らない人
2.赤の他人(見たことはあるけど関わったことはない)
3.ときどき見かける人(あいさつや演説などを一方的に聞いた)
4.何回かしゃべったことのある人(言葉を双方で交わした)
5.一緒に何かをした人(同一目的の行動を共にした)
6.付き合いのある人(ある程度、相手の考えがわかる)
7.知人・友人(同一目的の行動をした期間が長く、お互いに配慮をする間柄)
8.恋人、パートナー、夫婦(相手のためなら、ある程度の自己犠牲もいとわない)

視覚、視覚+聴覚、会話、理解、自己犠牲・・・何となくですけど、この順でいいような気がします。
そうなると、「知っている人」って、どこら辺に当てはまるのでしょう。
ハードルを低くすれば、「3.ときどき見かける人(あいさつや演説などを一方的に聞いた)」あたり。
高めなら、「6.付き合いのある人(ある程度、相手の考えがわかる)」くらい。

話を本題へ戻します。
虚構の書き込みって、「3」を「6」にするインプリンティングじゃないのかなって思うんですよね。
スペルには、「つづり」のほかに「呪文」という意味もあります。
「知っている」というスペルを放ったとたん、自分と現実が変わってしまう・・・これは、もう、呪文なのではないでしょうか。
結局、「言葉を正確に使いましょう」というオチではありますが、魔法的な何かを垣間見たような気もします。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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