[2201] 権利か文化か、保護対象が異なる「地理的表示」と「地域団体商標」

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

日本とEUとの経済連携協定がらみで、「地理的表示」なるものが取り沙汰されているようです。
これは、例えば「松阪牛」とか「ボルドーワイン」のような、地域ブランドの一種と考えられます。
いかにも中国とかがやりそうですが、米で適当に作ったアルコールを「日本酒」と称したり、自国産の牛を「オージーヒーフ」として販売したり、そういうバッタを廃除するのが目的らしい。

試しに「地理的表示」で検索してみたら、出てくるは、出てくるは。
「田子の浦しらす」「飯沼栗」「江戸崎かぼちゃ」「万願寺甘とう」「みやぎサーモン」・・・キリがありませんな。
でも、これに似た制度として、「地域団体商標」がありましたよね。
「富士宮やきそば」とか「夕張メロン」とか。
国内外の差はあるんだろうれど、基本的に何が違うのか。
そう思って調べてみたら、すでに特許庁が、関係資料を出していました。

「地理的表示」と「地域団体商標」の違い
「地域団体商標と地理的表示(GI)の活用Q&A」

ざっくり読んだところ、おそらく、このような差があるのではないかと。
「地域団体商標」は、個別の発明者や事業者の権利を守るもので、同じ地域の類似サービスに対して損害賠償を請求できる。
一方の「地理的表示」は、地域の文化を保護するもので、同じ地域の類似サービスも保護の対象となる。
このため、「地域団体商標」は特許庁の管轄、「地理的表示」は農林水産省の管轄。
また、「地域団体商標」を主張する場合、被害者が訴えを起こす。つまり、民事事案の考え方ですな。
これに対し「地理的表示」は、国による取り締まりを認めている。こちらは刑事事案の考え方。
だから、両方を併用しても問題ないですよと。

刑事っていう扱いになると、市民による通報義務があったりするんですかね。
あっ、そうか。「地理的表示」として認められているのか、確認しないといけないか。
それはそれとしても、誰が最初に摘発を受けるか、楽しみじゃないですか?
たぶん、アノ国って気がしているんですけど。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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