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[2115]「原稿」という概念そのものがなくなりそうな二極化現象

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

クラウドによるライター業の受発注が進むなか、衝撃的な出来事が起こったので、ご紹介させていただこうと思います。
それは、ライターが書いたテキストを、「原稿」としてではなく「参考資料扱い」にする考え方なんですね。

通常であれば、取材に即した「原稿」が書かれ、それを先方へ「確認」してもらうという流れになります。
当たり前ですけど・・・。
しかし、「参考資料扱い」というのは、取材を元に「タタキ台」が作られ、それをベースにして先方が「原稿」を書くという仕組みなんです。
何と言うのか、ライターというよりも、リサーチャーに近い感覚ですかね。

どうして、こんなめんどくさい方法を採るのか。
それを担当に聞いてみたら、「ライターの質が低くて、作り直しになることが多い」んだと。
そのとき、「いや、これは原稿じゃなくて、参考資料なんです」と言うことで、身を守ってきたんだと。
終わってますな、本当に。

両極化をモチーフにした都電の車輪
かみ合う輪と手応えのない輪、両極化という茶濁でございます

なので、取材の指示もろくすっぽ出さない。
最初から、まともにやろう・・・あるいはできると、考えていないんですね。
もちろん自分は、旧来の「原稿」方式で進めました。
だって、わざわざレベル落とす必要ないもの。

それはそれとして、判断の難しいところではありますよね。
テキストは生ものだから、先方のこだわりが強いと、真っ赤に直されることも。
他方、そもそも原稿がなっていなくて、加筆・修正せざるを得ない場合だってある。
いままでの場合、トラブルの多いライターには再依頼しないことで、秩序を保ってきたわけです。
しかし、前提条件になるほど、トラブルメーカーの数が多くなってきたとしたら・・・。

さらに怖いのは、この状態が当たり前になっちゃって、「ライターにきちんとした予算をかけよう」という動きがなくなることですね。
全部が全部そうなるはずもないので、市場は一層、両極化していくんでしょう。
極論すれば、クラウドが「参考資料扱い」で、紹介や既存ルートが「原稿」。
まあ、多かれ少なかれ、いまでもそういう側面はあるかな。
ただ、意識的に割り切っちゃったケースってのは、初めてでした。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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