fc2ブログ

[323]勝ったのはドッチ? 横浜の喫煙問題

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

喫煙禁止区域でタバコを吸っていた男性が、市の罰金処分を不服として、横浜地裁に処分取り消しを求めていた件。
結論からすると、禁止区域であることを知らせる表示などが目立たなかったことから、男性の主張が認められたようです。

そのこと自体に是非はないんですが、問題は、これを報じた読売新聞の見出し。
ちなみに、ドッチが勝ったかわかりますか?

323.jpg
「路上喫煙男性、横浜市に勝訴」

最初に読んだとき、横浜市が勝ったのだと思いました。
つまり、「横浜市に、勝訴判決下る」と読めたんですね。
ところが、記事の内容は逆。正直、しばらくあぜんとして、意味がつかめないでいました。
で、よくよく見てみたら、「男性は、市に勝訴した」ということだったのです。

例えば、
「路上喫煙『問題』、横浜市に勝訴」
と置き換えたとしたら、逆の意味になりますよね。

そこで、この勝訴の使い方をニュースなどで調べてみたら、「『負けた方』に勝訴」という使われ方は結構使われていました。
ただし、タイトルなど、字数が限られている場面が多いようです。
平文では、「勝った方」に勝訴判決下る、もしくは、「勝った方」が「負けた方に」勝訴した…でした。

要は、勝訴の後がないので、どっちにも受け取れてしまうことが問題なのでしょう。
理解できちゃってる人が陥りがちな、ケアレスミス。このような表現は避けるべきでしょう。
読売は、意外とこういうところが乱暴なんだよな。
スポンサーサイト



テーマ : 仕事のヒント☆
ジャンル : 就職・お仕事

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR