[224]解決すべき問題はない、とすることで何が解決するのか

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

ある帝国のお話。
国王は、兵士たちに、おいしい肉を安く提供していました。
ところがある日、一部の兵士たちから、「もしかしたら、食用ミミズを使っているのでは」といった疑問がささやかれることに。
これを見逃せなかった国王は、街の辻々に「牛肉100パーセント使用」のポスターを掲げました。
すると、大勢の国民は、またもや不思議に感じたのです。
「なぜ、そんなことを、わざわざ告げるのだろう」
こうして、食用ミミズの都市伝説は、全国津々浦々に広まっていきましたとさ。

さて、今度は、別の国のお話。
中高の教科書に、「尖閣・竹島は我が国固有の領土」と明記され、「解決すべき領有権問題は存在しない」ことを具体的に指示することになったようです。

224.jpg
子どもたちにインプリンティングするのは正論とする記事

去年までは、「そもそも、そんな問題はないのだから、告げる必要ないよね」という立場でした。
ところが、不法占拠などの事実を知る日本人が少なかったため、教科書に記載してしっかり教え込もうと。

ここまでは、いいと思うんですよ。
ただ、「解決すべき領有権問題は存在しない」という言葉そのものに、閉じた矛盾を感じませんか?
このギミックで逆に注目を集め、本質の何たるやを調べるようになってくれれば、ヨシ。ただし、これは、典型的な「問題把握」のプロセスです。
そうではなく、「調整すべき課題が存在せず、明白な不法行為である」ことを説明する政治用語だとしたら、子どもたちにはそんなこと理解できないですよ。

マクダーナル帝国は、不用意なプロパガンダで、誤解を広げることになりました。
今の日本に起きているのは、線引きの正当性や歴史は別にして、明らかに領有権問題でしょ。
コトバの使い方にナイーブな職業人としては、逆に、「こういう表現の仕方を学んではいけませんよ」と教えたいものです。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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