[524]逆ニノキンⅡ「横浜市立子安小学校像」

~ニノキン・クロニクル【二宮金次郎像オマケコラム】~

取っているポーズが、世のニノキンと異なるアウトサイダー。
その2回目は、横浜市立子安小学校像です。

まず、本を持っている手が右手。
これは、明治時代に作られた初号期をはじめ、大正から昭和にかけて寄贈された4体にのみ確認できている現象で、ニノキン創生期の作と思われます。

次が、着物なのに左足を前にしていること。
実は、高岡市美術館の資料室で、彫刻作品を見せてもらったがあるんですが、大正時代には着物-左足前で作られていたようです。小田原原像以降、正式に着物-右足が定着する。
小学校に残る最古の像、「愛知県豊橋市立前芝小学校」も、大正時代で左足前でした。
つまり、子安小像も、大正生まれじゃないかと思えてくるわけです。

524.jpg
本が垂れ下がっているディテールも見どころ

この像は、高さ80センチ程度と小ぶりなんですね。
一説には、ニノキンはメートル法の普及に合わせ1メートル前後で作られたといいますから、その流儀が定着する前に制作された可能性が高い。

まだありますよ。
台座に、原形師と思われる「綾夫」という文字が彫られているんですが、幅1センチ程度の小さい文字でした。
銅像のニノキンは、鋳造技術が発達すると、3分の1程度の原形で作られるようになっていきます。そうすると、原形師のサインも3倍に広がって、大きな文字になってしまうことが多いのです。
しかし、この像はそうではない。つまり、原寸で制作されたと考えるベキでしょう。

以上のことから、「かなり古い像」と推測されます。
肝心なことに、学校側では、正確な設立年などの記録が残っていないそうです。
放射性年代特定とか、やってみる気ないですかね。
愛知県豊橋市立前芝小学校のレコードが覆ったとしても、全く驚かないですよ。
むしろ、当然と感じてしまうような貴重な像。
スポンサーサイト

テーマ : 息抜き
ジャンル : 就職・お仕事

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR