[2344] 「として」と「とし」、環境が悪い~陳情の間に入るコトバは

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

テレビのテロップなどで見かける「とし」。
例えば、「判決を不服とし上告」みたいな使い方です。
何となく中途ハンパで気持ち悪いものの、文字数の制限から省略しているのかな・・・なんて考えていました。

ところが。
改めて使ってみると、はまるケースもあるんですよね。
基本的には、「~という理由で」という意味ですから、「で」と似た音の「て」を挟みたい。

判決が不服という理由で上告
判決を不服として上告

では、が・をの代わりに「に」を使ってみましょうか。

判決に不服とし上告

このニュアンスは複雑なので、うまく説明できないんですが。
動作の主体、つまり「誰ソレさん」が色濃く見えている場合は、「として」を使いたい。
鈴木さんが判決を不服として上告した模様
他方、動作主体が重要ではなく、状況説明だけで済む場合は、「とし」でさらっと流す。
燃えるゴミ扱いとし指定袋に入れる
違いますかね。

閉じ込められたカエルの置物
カエルさんは、置かれた環境が悪いとし陳情を検討している

ねっ。動作主体が入ると、どうしても「て」がほしくなるんですよ。

カエルさんは、置かれた環境が悪いとして陳情を検討している

「て」の存在で、カエルさんがより際立ちますよね。
ゴミルールのような一般即ではなく、個別事情の記述っぽくなる。
その一方、改め「て」などの文が後に続く場合、ダブリの回避策として「とし」を使うこともあるでしょう。

カエルさんは置かれた環境が悪いとし、改めて陳情を検討している

うーん、結論、出ませんな。
ただ、連用中止形の使用を禁じている媒体では、「として」で通す必要があります。
最近、あまりうるさくなくなりましたけども。
結局、いつものことですが、その言葉にする意味があるかどうかで決めるのでしょう。
自分としては、動作主客を目立たせる働きが、「として」にあると思います。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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