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[2351] 「抜け」「見せ」は連用形の名詞化なのか

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

プールサイドの見せにも対応

このコピーを読んだとき、すっかり「店」の誤字だと思ってしまいました。
最近、多いんですよね。
この、「抜け」やら「見せ」やらの類い。

動詞の連用形はそのまま名詞として使えますから、いいっちゃ、いいわけです。
熱い走り
端正なたたずまい
ちょこまかとした動き
でも、よく考えたら、「抜け」「見せ」って連用形ではないような気がしてきたんです。
なぜなら、「抜け感」「見せブラ」みたいに使うじゃないですか。
同じ連用形でも、「走り車」とか「動きオモチャ」みたいな使い方はしませんよね。
それぞれ、「走る車」「動くオモチャ」です。
あっ、そっか。走り方や動きっぷり・・・みたいなのもあるか。
でも、連用形用法の問題ではない気がするんです。

垣間見えるよりクリアな「抜け」
「抜け」の良い景色的な茶濁でございます

おそらく、「抜け(る)感」「見せ(る)ブラ」の省略形ではないかと。
「ら抜き言葉」とも違うんでしょうけど、ラ行の省略がなされていると思うんです。
抜けるも見せるも下二段だから、連用形と終止形が同じ。
なので、安易な連用形の名詞化だと受け取ってしまったわけです。

さて、(る)の省略だとすると、ほかにどんなコトバが考えられるでしょうか。
例えば「食べ」。
スゴイ「食べ」をするね、食べログ・・・あっそっか、下一段の例を出す限り、連用形と終止形は同じなんだっけ。

五段活用から拾いましょう。
改めて「しゃべる」。
しゃべタイム、しゃべ部屋・・・言わないな、やっぱり「しゃべり」という連用形になりますね。
「怠る」・・・ダメです、暖房機のオコタになっちゃいます。
五段活用の場合、「らりるれろ」は省略できないみたいです。

わかってきましたよ。
「らりるれろ」を切り離せる下一段に特有の現象なんですね。
待った、待った、上一段はどうだ。
「試みる」・・・試みどき、試み段階、試み感タップリ・・・OKですね。

つまり、上一・下一は、(る)を省略して名詞化できる。
ほかの活用だと、「動きオモチャ」はダメで、「しゃべり部屋」はヨシだったりする。
その点、上一・下一は連用形と終止形が一緒なので、コトバをルーズーに扱える。
本来、「抜け(る)感」なのに、連用形の名詞化っぽくもできる。
でもって、「抜け」と。
これだけ見ると、命令形に思えてきますけどね。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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