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[2262] 暴力があってもパワハラにはならない法的な説明

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

体操女子の宮川紗江選手絡みの問題。
パワハラと暴力行為をゴチャにしている場面が散見されます。
そこで、過去500件以上の弁護士に取材しているライターが、この両者を整理してみようと思います。

まず、「各種ハラスメントは、被害者意識によって成り立つ」ということを知っておいてください。
他人が目撃して「パワハラが行われていた」なんていうことは、絶対に、ありえません。
暴力とも限らないんですけど、とにかく何かしらの行為を受けて、それを「嫌だな、迷惑だな」と感じたとしたらハラスメント。
他人が見ていて、「嫌そうだな、迷惑そうだな」と思っただけでは、成立しないんです。
もちろん、本人が何とも思わなかったら、ハラスメントではありません。

これについて、「ハラスメント行為は、そもそも存在しない」という弁護士もいます。
なぜなら、常に“行為”が先行するからです。
最初に行為が単独で発生し、その次の段階で嫌な思いが湧き上がり、検証の段階でハラスメントと認定される。
つまり、最初の行為とハララスメントは、それぞれ別の時系列で起きているわけです。
話しが少しズレましたけど、とにかく、暴力行為とハラスメント行為は別物。

宮川選手のメッセージを報じる「日刊スポーツ」
報道一例としての「日刊スポーツ」

さて、その認識で、当該事件を振り返ってみましょう。
宮川選手が「パワハラには感じていない」と言った時点で、ハラスメントは不成立です。
ハラスメント行為などというものも存在し得ません。
コメンテイターが「ハラスメント行為」という言葉を口にしたら、それは、別の事件か何かということになります。

また、処分を受けたコーチも同様で、ハラスメントと切り離した解釈が必要でしょう。
具体的にどのような行為が行われたのかを検証し、その行為と処分が釣り合っているかを検証する。それが筋だと思います。
指導と暴力の境目について、「暴力的な指導を是認すると、一部の選手が泣き寝入りするはめになる」なんて意見は、全くの的外れ。
嫌な思いをしているなら、ハラスメントは成立しますから。
ごちゃになっている典型的な考え方といえるでしょう。

繰り返しますけど、行為とハラスメントは本来、パラレルなんです。それぞれ独立したもの。
ただしこの両者は、問題解決の方法として法廷に持ちこまれたとき、はじめて結び付けられる。

この件のオチとしては、宮川選手が個人的な関係で元コーチから指導を受けるという展開になるんじゃないですかね。正式なコーチという立場ではなく、「体操が上手なお兄さんからのアドバイス」というタテマエで。
プライベートな間柄なら、協会も口が出せませんから。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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