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[2455] 「トウガラシは○○に効く」系の取材記事

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

別にトウガラシである必要はないんですが・・・。
いわゆる「みのもんたネタ」的な、数字が取れそうな記事を予定していたとします。
こうした場合、その筋の専門家に取材を申し込むわけです。

さて、インタビューを始めてから「トウガラシなんて、全然ダメですよ」なんて言われちゃっても、しょうがない。
あらかじめ記事案を振っておいて、大筋の了解が得られてから、日程の確保へ進みます。
その際、メディアの方針として、ある程度の構成が決まっていたりするんですよね。

[結論先出し] トウガラシは○○に効きます。
[その理由] チョメチョメという成分が、○○をナニナニしてくれるからです。
[話題の深掘り] そもそもトウガラシは・・・。
[行動喚起] こんなレシピもありますよ。上手にトウガラシを使ってみてください。

ガラスの皿に盛ったタカノツメ
トウガラシである必要はない、といいつつの茶濁でございます

もう、お気づきと思いますが、ここまで話を進めちゃうと、当日、やることがないんです。
これが「みのもんたネタ」の怖いところで、取材前に記事ができてる。
あとは当日、その内容を専門家におさらいしてもらうだけ。

もちろん、取材当日になって気付く発見もあるでしょうが、大筋は既定路線。
それじゃあいくらなんでもねってことで、事前に構成案を渡さなかったりすると、かえってピンボケの記事ができたりする。
トウガラシからスパイスにブレ、調味料の歴史が出てきて、中世の貿易事情を語られる。
そうなっちゃうと、もはやトウガラシの記事ではありません。
歴史の講義です。

このジレンマは、難しいですよ。
既定路線だと、やることがない。色濃い構成案に染まっちゃう。
かといって当日のアドリブを重視すると、別方向に反れる。
まあ、ドッチかだったら、既定路線ですよね。そのうえで、オリジナル要素をどこまで引き出せるか。
両者の中くらいで路線を外さないようにしつつ、道草を拾う。

もしこの記事が、「トウガラシって何ですか?」だったら、苦労しないんですよ。
まるっきりゼロの状態で取材できますから。
出てきた言葉を文字にするだけ。
しかし「みのもんたネタ」は、最初からねらった出口がある。
思いの外、強敵です。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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