[537]いつも読んでいるあの本、「雑巾」

~ニノキン・クロニクル【二宮金次郎像オマケコラム】~

ニノキンは、娘婿である富田高慶(とみたたかよし)の記した『報徳記』の中で、はじめて画として掲載されました。
そのとき、

「採薪の往返にも大学の書を懐にして途中歩みながら是を読し少しも怠らず」

と紹介されたので、以来、『大学』を持つのがデフォルトになってしまったんですね。
一族が言うんたから、間違いないだろうと。

ところがニノキン像の世界になると、今まで見てきたように、さまざまなアレンジがなされています。
中には、本ではなく、松の苗やワラジを持つ像も。
今回紹介するのは、なんと、雑巾です。

537.jpg
いろいろと謎の多い「横浜市立子安小学校像」

本体は 524 で紹介しているので、参考まで。
雑巾というのはウソですが、本を読みあさっているというか、使い古している感が良くでている像です。
『大学』なのかどうかは、外見から見て取ることができませんでした。

それにしても、どうしてここまでヨレてしまったのか。
ここからは推測ですが、この像は大正時代に作られた可能性を秘める、かなり初期の像なのです。
なので、原型は、粘土のような柔らかい素材を使っていたのではないかと思われます。
そうなると、構造物を支える骨組みが必要なんですが、腕や体の中には入れたものの、本は特に意識しなかったんじゃないかと。
手に乗っけたものの、そのうち垂れてきちゃったとすれば、ちょうどこんな形になります。

ほか、この像には、像造りの面で粗いというか未熟なところが多々ありまして。
ある意味貴重な像といえます。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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