[364]頭でっかちなセンテンス

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

現代文には帰納よりも演繹が向いているということを、今まで何度か書いてきました。
これと同じ事は、ひとつのセンテンスにもいえると思います。

例えば、某作家の文を、単語を変えて引用してみます。
「そういう意味で、細かな装飾がひとつの美しい、揺るがぬモチーフを示すかのような印象を与えてくれるシンボルであり、道路標識が、横浜元町のアーケードに見える火の鳥だった」

総文字数は81。そのなかで75文字が「火の鳥」を形容しているんですね。
「頭でっかち」すぎて、最後まで読まないと、センテンスの構文が理解できない。
何だか、学生時代に悩まされた、関係代名詞が複雑に絡んだ英訳のテストを思い出します。
というか、文として成り立っているのか、これ。

364.jpg
その大きさが災いして、顔だけ落ちてしまった「上野大仏」さま

いろいろな要素を帰納で積み重ねてしまうより、演繹で付け足していった方が、はるかにわかりやすいと思います。
「横浜元町のアーケードに見える火の鳥。そこには・・・、・・・がうかがえた。シンボルと道路標識を兼ね備えた、独特のオブジェといえるだろう」
でいいわけです。

もちろん、「気品」という名の変な難しさは消えますが、そういう装飾は文学でやっていればいいこと。
日常文では、まったく不要なのではないでしょうか。

無理に1つのセンテンスで収めようとすると、得てしてこういうことが起きます。
読点「、」は2つぐらいで収めた方がスッキリしますし、第一読みやすい。
ひっくり返せば「難しい文に付いて来られない人が増えている」ということになるのですが、読者無視でいいのかというと、そうじゃないでしょう。
きっと、センセーと呼ばれる人ほど、難しくしたくなっちゃうんでしょうね。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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