[307]印象に残る文、後に残らない文

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

「いろもんは、やらん」と方々で宣言しています。
この「いろもん」。今改めて調べてみたら、落語の世界で、「話ではなくて、芸などがメーンの人」のことを指すみたいですね。
本流じゃなくて、亜流。
文章を捨てて、ノリで勝負するライター。
大筋では、使い方合っていたみたいです。

さて、周りの同輩を見ていると、何かのきっかけで「いろもん」にはまっていくライターは少なくありません。
読者というか、ファンが付いてしまって、今さら引き返せなくなっているようです。

307.jpg
こういうのも、食の「いろもん」なのだろうか

確かにその瞬間はPVを稼げるかもしれませんが、長い目で見たら、どうなんでしょう。
おそらく、いずれ限界が来て、「長い間全く成長していなかった自分」に気づくだけなのではないでしょうか。
よっぽど個性があれば伸びますが、そういう人は芸能人になっているはずです。

話をタイトルに戻します。
印象に残る文は、必ずしも、小手先のテクニックを必要としません。
逆に、印象に残る「事実」をいかに分かりやすく伝えるかというテクニックが、必要とされるのだと思います。
なるべく多くの人に拒否反応を起こさせない、水のような文。よどみなく流れ、いつまで見ていても飽きることのない文。それでいて、いつの間にか大きな流れを呼び起こす文。まさに、国宝クラスの落語家に通じるような神業的な平凡さが、物語をリアルに伝えるのだと思います。

もちろん、そのためには、内容が充実していないといけません。つまり、ライターの成長とは、構成力や取材力が伸びるということであり、色芸を円熟させることではないのです。

神業的な平凡さが達成できたら、そこから個性を出していくのは、アリだと思います。新聞記者出身の作家の多くは、基本ができているから、応用が板に付いています。しかし、駆け出しのライターが、最初からそれをねらってはいけない。

そう考えると、文章をうまくまとめるコツなんて、ないのかもしれません。コツがすなわち個性やクセになるからです。記事を読んでいる人に、書き手の気配を感じさせない、裏方に徹した作文。ありふれた食堂なのに、なぜか通ってしまう定番の店。実はそれこそが、最も難しい文章のレシピなのでしょう。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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