[278]マスコミがよくやる「安易なフレーム」は、本質を突いているのか

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

突然ですが、「キレる17歳」って覚えていますか?
ちょうど2000年になったころでしょうか、頻発する少年事件に対してマスコミが多用したフレーズです。
この間、弁護士さんの取材をしていて、久々に聞きました。

その先生が言うには、当時の専門家やコメンテーターって、学生運動をしてきた世代だろうと。
あんたらも、負けずにキレていたじゃないか。口にする道理もなければ、言われる筋合いもない。
自分たちの心情は、同世代でくみ取る。
それが、弁護士を目指したきっかけだと言うんですね。

278.jpg
「酒鬼薔薇(さかきばら)事件」にかけた、茶濁画像でございます

理解度を促進するという意味で、1つのフレーズに象徴させる手法は、確かに有効なんです。
インパクトがあるし、コトバが簡単であれば簡単であるほど広まりやすいですから。
ただし、核心を得ていないと、文字どおり「的はずれ」ということになる。

問題は、犯罪の原因を「17歳だから」というところまで凝縮できるかどうかです。
サンプルの一部だけに見られる共通項を、普遍的な法則のように伝えてしまうようでは、理解というより誤解を招きますよね。

一方で、視聴者の方でも、そうした「答え」的なものを求めている傾向があります。
インパクトのあるフレーズが出てくると、思わず「ソレだっ」て食いついちゃう。
これは、もやもや感という「気持ちの悪い霧が晴れた」ことへの快感であって、正しい道を発見したわけじゃないんです。

同じ方程式は、商用コピーでも使われます。
ぼんやりした商品イメージを、コピーによって、「意図した方向へ」際立たせるというのかな。

そう考えると、「なるほど」と思ったりするコメンテーターのセリフには、注意した方がいいですね。
実は、「なるほど」じゃないんです。そう受け取っておくと、「考えなくて済む」だけなんです。
この見分けが付くと、気の利いたことを言おうとしていただけなのか、核心を鋭い思考で見いだしたのかが、見えてくるでしょう。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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