[209]鎌倉が世界遺産になれなかった本当の理由

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

鎌倉が世界遺産になれなかった理由は、市の「財政難」だと思います。
貴重な遺産の多くが地中に眠っているとか、乱開発による景観破壊とか、いろいろな要因が取り沙汰されていますが、結局はココにつながるのではないでしょうか。

ちなみに、鎌倉市が財政難だという事実確認をしていくと・・・。
ご存じの方も多いと思いますが、鎌倉市は2013(平成25)年度の地方交付税配分において、はじめて交付団体に転落しました。
もともと赤字財政ではあったのですが、臨時財政対策債の制度改正によって赤字債が発行できなくなり、自分で自分の首を絞める結果になりました。

209.jpg
すり減った鎌倉石の石段が「ワビ・サビ」の風情をもたらす、淨智寺参道

由比ヶ浜に「ネーミングライツ制度」を導入したり、住民税を増やそうとマンションを乱立させたりしたのは、歳入が減っているから。
一方で、高齢化による社会保障費が増えるなど、歳出も増えています。
おしりに火が付いているんですね。

そう考えると、世界遺産登録の裏にある真意が見えてきます。
「集客」です。
本当に大切な物を残そうという気概が薄く、金集めのために登録手続きを急ぎすぎたので、落ちプレという結果となってしまったのではないでしょうか。

『宮大工千年の知恵』(松浦昭次著・祥伝社)によれば、鎌倉時代の建築物の中には、現代の技術でも再現できない貴重な仏閣が少なくないそうです。
また、注目したいのは、独特の鎌倉石を使った造形の数々。慶長9(1604)年創業の株式会社石長(鎌倉市小町)によれば、鎌倉石は現在では採石できないので、既存の建物を取り壊すときに出てくるわずかな石材を使い回して、補修などを行っているとのこと。

「ワビ・サビ」というと東山文化などがイメージされますが、あれは禅宗の思想ですから、本来は鎌倉文化なんですね。
「武士」ではなくて「禅宗」でくくれば良かったのではないかと思います。日本有数の仏教文庫「松ヶ岡文庫」だって、鎌倉にあるのですから。

禅宗が説いた質素な生活。松尾市政は、まさに逆を行っていたわけです。
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とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

謹賀新年

本年初のコメントですね、ありがとうございます。鎌倉は世界に誇れるいい場所だと思うんですけどね。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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