[397]「傾斜が強い」の印象的な使い方

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

うまい比喩表現に出会うと、何とか使いこなしたくなってくるものです。
いまのマイブームは「傾斜が強い」。
坂道という意味ではなくて、発想の偏りがひどい場合に使います。

飛躍しすぎというのかな、フツーの感覚から外れていて、なおかつ否定的なニュアンスを含みます。
ですから、単に「ユニーク」というわけではないんですね。
ちょっと往きすぎちゃってんな感が、どこかにある。

397.jpg
口に入れるものなんですから、ちょっと傾斜が強い商品ですよね

この特性は、面と向かって否定できないときにも使えます。
「傾斜が強い発言に聞こえますが、そのことは、一般の人も知っているんですか?」
みたいな感じです。
だって、「本当ですか?」なんて聞き返せないじゃないですか。なまじっか突っ込んでも、態度を傾斜させちゃうだけです。

また、現在の傾向が進むとどうなるのかを聴くときにも使えます。
「このまま傾斜が強くなっていくと、酒造メーカーとしては、どう対応していくんですか?」

逆に、平文では使いにくいです。どうしても否定のトーンを含んでしまいますから。
「アルコール度数50パーセント以上と、かなり傾斜の強い新製品が誕生した」
褒めちゃ、いないですよね。警告的な響きも含まれている。それはそれで、そういう使い方もあるのだけれど。

これはなぜかというと、「転がっていって止まらない」というイメージがあるからだと思います。
では、打ち消すとどうなるのか。安定的な響きが出てくるんでしょうか。
「小林製薬のネーミングって、そのまんま過ぎて、傾斜感ねぇよな」
「ここで、傾斜のない正論言っても、はじまらないじゃないですか」
口頭だとケイシャになってしまって、通じないかもしれないですね。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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