[1201]文系学部の廃止問題で問われる「知性主義」

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

人社会学部、いわゆる「文系」の学部が規模縮小されようとしているみたいですね。
文科省はこの6月、国立大学に対し、少子化に伴う学部編成の見直しを通知しました。
要点になるのは「社会的なニーズに合わせた最適化」ということなのですが、結果として、文学部や社会学部などがやり玉に挙がっているようです。

これに関連した記事をあさっていたら、「反知性主義」というワードが目に付きました。
原義とは異なってきているようですが、「考えないで答えを求めることへの警告」といったニュアンスでしょうかね。

1201.jpg
代表例として『毎日新聞』のListening欄

かつて、マーケティング理論が全盛期を迎えていました。
何ごとにも、エビデンスや根拠が必要ですよと。
勘頼りや経験則のような属人的思考はノウハウの共有になり得ない。だから、全社員が理論武装しましょうと。
代表的なのは、PDCAサイクルやSWOTなどを利用した「答えを考える」メソッド。ここまでは良かったと思うんですよ。

ところが、さらに単純化が進んで、「管理職が持つべき3つの視点」なんて話になると、すでに「答え」が用意されている。
むしろ、考えるのがダメで、公式が全てみたいな風潮がある。
「はてな」とか「知恵袋」などもこの類いで、検索することすら「できない」人が増え始めている。
こうした傾向をして、「反知性主義」に陥っていると言うのでしょう。

時代は、「公式を生む学部」を求め、「考える学部」を必要としなくなってきた。
だから文科省は文系を廃止しろと言うわけです。

おそらく、このまま進むことは考えられず、大きな揺れ戻しが来るでしょうから、そんなに心配はしていません。
ただし、再び知的関心が高じたときに、専門家や教育機関の受け皿が少なくなるのは間違いないでしょう。
この世代は何て呼ばれるのかな。
「ゆとり世代」もそうでしたが、教育方針変更のとばっちりを受けるのは、いつも私たちなんですよね。
この間、新卒の子らも、そんなこと言っていました。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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