[1210]アンチマララに見る、正論の射程距離

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

少し古い記事ですが、今年1月のWeb版毎日新聞で、こんなタイトルを見つけました。
「なぜマララさんは嫌われるのか」

主な要旨としては、以下の2点。
印パの対立をたきつけただけで、関係修復に結びついていないのではないか。
現地の同じ女性から「社会的・宗教的価値観を破壊した」との声が上がっている。

欧米的な教育を受けたマララさんは、そもそもの視点にバイアスがかかっているんじゃないかと。
正論とは一定の環境下にのみ「正しい」のであって、すべてのケースで通用するわけではないというんですな。

1210.jpg
ずいぶん思い切ったタイトルを付ける、毎日新聞

マララ論の是非を問う前に、日本におけるアジア外交へ置き換えてみましょう。
ららまさんという人がいて、「もう戦後から70年たったし、そろそろ過去は切り捨て、未来に向けて力を合わせていきましょう」と発言しました。
どこかの国から反対する過激派がやってきて、彼女に危害を加えました。
それでも考えを覆さなかったため、欧米が主催する団体から立派な賞をもらいました。
そんなケースが想定されます。

一方の世論は、大きく3つに分かれるでしょう。
「その通りだ」という肯定派。
「せっかく微妙な調整をしていたところなのに、ここでアノ発言はないよな」という部分容認派。
「日本が悪かったんだから、謝ろうよ」という否定派。

つまり、派の数においては「ららまさんを嫌う」方が多くなるんですね。
それに、過去の歴史に乗っていないというのか、突然感が否めなくないですか。もちろん、らままさんの話です。

「絶対的な正しさ」というのは神の領域であり、人間が口にできる「正論」には射程距離が存在する。
なので、相手の背景を理解せず、他者の価値観だけで判断するのは危険なことだと思います。
これもまた、正論なんですけどね。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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