[1410]責任者の弟子と、リタイアした師

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

対象者が複数の場合、インタビューをどう割り振っていくかというお話。
アーティストグループなら、同じ質問を繰り返すか、1つのテーマを決めて対談にしてしまってもいいでしょう。
企業や組織で分担が決まっているのであれば、それぞれの話題を聞くだけ。

難しいのは共同経営者、あるいは師匠と弟子みたいなパターンで、方向性が食い違っていたりするんですね。
特に技術がからんでくると、時代が20年ぐらい違いますから、得てしてやっかいなことになります。
かつてはできなかったことが、いまは可能になっているわけです。

例えば、医療を例に取ってみましょうか。
完治が無理という前提では、みとりや安楽死に対する精神的なフォローが大切になってくる。
ところが、医療の技術が進むと、高い費用を払ってまで治療を受けるかどうかが重要になる。
この医院のポリシーは、はたしてドチラなんでしょう。

1410.jpg
本件とは関係のない茶濁画像とさせてください

師匠はすでに引退し、自らを「一獣医師」と呼んでいる。
院長として軍配をふるっているのは、もはや後進の現院長。

事前に営業と打ち合わせていたのは、「歴史や総論は師匠、現状は弟子に任せちゃおう」というものでした。
でも、インタビューをしているうちに、「差が出たら出たでいいんじゃないか」と思えてきたんですね。
水と油のようには相反していなかったので、むしろ、かつての背景に上乗せしていくような書き方ができないか。

これを俗に「成り行き任せ」といいます。
ただし、結果オーライではないですよ。ライターの判断が加わった選択行動です。
最終的には、「安楽死も末期治療も選択肢の一つ、あなたにとっての『精いっぱい生きる』とはどちらですか」という記事になりました。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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