[1314]混同しがちな、生産性と生産効率

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

経済成長的な話の中に、「生産性を上げる」というコトバが使われるのですが、考えれば考えるほどわからなくなってくるのです。
例えば、コストを下げるとか同じ原価でより多くのモノを産み出すとかは、生産効率の話ですよね。
「生産性」というと、モチベーションを高める工夫みたいな、気持ちや様態を問う場面で使われるコトバじゃないかと。

ほかに「性」の付くコトバを挙げてみましょうか。
「独自性を打ち出す」
他者のまねなどをしない「姿勢・態度」というニュアンスであって、どの程度なのかは計測できないところがある。
「安全性を高める」
これも「使っていて平気だね」という気分の問題であり、何かと比較して順位を決められるものではない。
つまり、「性」は、数字となじまないんです。
だいたい、定性的と定量的というコトバが、実を表しているじゃないですか。

1314.jpg
虹を見て生産性は上がるが、生産効率は上がらない

そうなってくると、経済的な話題での「生産性を上げる」とは、どういうことなのでしょう。
これは、おそらく「人事マター」だという気がします。
待遇改善によって、ヤル気が出ちゃう。
楽しみながら仕事ができる環境にする。
上司に直談判して新規事業を立ち上げ、別の収益源を確保する。
そういう方向ですよね。
「悪いけど、人手が足りないので、来期から営業とマーケ両方やって」とか「そこまでこだわらなくていいから、早く仕上げてよ」というのは、生産性を上げることじゃないんです。むしろ、逆。

一方、量の結果として「性」が上がる場合もあるので、ややこいところです。
品質テストのクリア率が99パーセントを達成し、安全性が上がったみたいな。
でも、クリア率と安全性は因果の関係であって、同一のものではないはずです。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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