[312]「おいしい」を使わない味の表現

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

飲食店の取材があると、当然試食というか、インプレッションをする必要があります。
役得といえば役得なんですが、普段の食事と違うところは、担当者が目の前にいることです。

「聘珍樓」でサンマーメンのロケをしたときはつらかったですね。
広報担当と社長秘書、料理長の3人にビシッと囲まれた中で、試食しなくちゃいけませんでしたから。
変に緊張しちゃって、汗びっしょ。味なんかわかりませんよ。
今回は、そうした「プロ」を相手に、「おいしい」を使わないで味を表現する方法です。

312.jpg
もちろん、気を遣って外してくれる場合もあるのだが

まずは、「おもしろい」。
「前歯でかむとコンニャクなのに、奥歯でかむと練り物。この変化がおもしろい」(対比・変化)
「肉感のがっしりしたパテを、野菜ではなく、あえてフルーツと合わせることで主張させる。この意外性がおもしろい」(驚き・意外性)

味に直接触れないという手もあります。そのかわり「わかる・見える」などを使って、味が想像できるような表現にします。
「ニラの姿がはっきり見える野菜ギョーザは、肉ギョーザと違って、単にさっぱりで終わらせないための工夫がしてある」(具の説明)
「最初は具にのみ絡んでいたあんが、時間と共にスープに移ってくるのがわかる」(状態の説明)

奥の手。
「う~ん、これは作品ですね。どういうところを味わってもらいたいですか?」(相手に言わせる)
最後の手。
「これは人気あるでしょう、お客さんはなんて言ってます?」(客に言わせる)

麺とスープの相性がいいとか、これだけの肉質には素材を殺すソースは要らないとか、そういう評論家が使いそうな表現は言わない。
だって、コックはそんなこと十分わかって作っている訳で、釈迦に説法もいいところだから。逆に言い切ったことが間違っていたら、シャレにもならない。

たから、驚いたことや意外に思ったことを、ストレートに表現するのがいいんです。おいしいと感じるかどうかは読者に任せる。実際に行ったときに、どの部分に注意すればいいのかを伝えることの方が重要です。
極論すると、味には触れなくてもいいんじゃないかと思うことがあります。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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