[1316]くい・杭表記を巡る乱れ打ち

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

記者ハンさんは、「杭」じゃなくて「くい」にしろと勧めてきます。
常用漢字ではないからです。
ところが、各紙の検索結果を見渡してみたところ、朝日と読売は「杭」を使ってますね。
毎日とNHKは「くい」。
日経は間を取って「杭(くい)」。
統一見解はないということなんでしょう。

確かに、平文のなかにくいが埋もれてしまうと、見つけにくいですよね。
一方、杭打ちといわれても、一瞬意味が読み取れなかったりします。
現場責任者としては、どうしたらいいのでしょう。とりあえず、データ改ざんしときますか。

1316.jpg
くい打ちの様子を伝える、ヨイトマケの碑

一方、見直しを迫られた各官公庁のコメントを見ると、「安全性」という言葉が多用されているんですね。
無作為に抽出してみると、
「市は安全性に問題ないと判断している」(愛知県碧南市)
「安全性に問題がないと推定できる」(神奈川県横浜市)
「建物に傾きや沈下はなく、安全性に問題はない」(福島県郡山市)
など。

これ、1314でも取り上げましたが、誤用ではないでしょうか。
「性」の付く字は、人の気持ちなんです。
安全性を高めるとか、安全性を守るとか、そういう使い方をするのが原則。
ですから、「安全性に問題ない」としてしまうと、「住んでいる住民が動揺していない」という意味になってくる。
本当ですか、それ?
せいぜい「安全面に問題はない」とか「安全性が脅かされることはない」じゃないかな。

おそらく、「性能」という言葉と混ざっちゃっているんだと思いますが、これについても一言付け加えたい。
数字で表したモノの状態は「機能」ですからね。
「性能」は直接ココロに訴えかける。
例え「安全性能」にしたところで、住人がどう感じているかは、別問題です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR