[1430]交通事故の示談交渉、なぜ弁護士は「上がる」と言い切れない

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

保険会社から提示された交通事故の損害金は、弁護士に頼むと、ほぼ上がります。
この「ほぼ」というのがミソなんですが、理由を知るために、いま一度、その仕組みを説明しておきます。

まず、金額算定に用いられる基準は3つありますと。
「自賠責基準」「任意保険基準」「裁判基準」です。

自賠責というのは、強制加入という側面もあり、バンバン集めてガッツリ支払うという性格のものではありません。
ボチボチ負担して、最低限の補償をしてもらう程度。

任意保険は、企業の経済性に左右されます。
例えば、月額の保険料が3000円で、加入者が100人しかいないとしたら、月当たりの支払い能力は30万円。人件費を入れるとそれ以下でしょう。

裁判は、「それやっちゃったら、これぐらい払うのが当然だよね」という筋論なので、経済的な制約を受けません。

そして、これらの差は、こんなに違うんです。

1430.gif
「任意保険基準」は企業によって違うので大枠の数字

後遺障害というのは、簡単に言うと、元に戻らなくなっちゃった症状。
手がもげるとか、むち打ち損傷とか、究極には精神障害とか。
もちろん、普通の物損でも、各基準差はあります。
領収書がからむ実費は除くとして、それ以外のお金には、「差」があると思っていいです。

さて、過去に書いてきたのは、100万円をポンと渡されると、「結構出たな」と思っちゃう危険性について。
それは「自賠責基準」かもしれないし、裁判基準ならもっと上乗せできるはずだと。
ただ、一般の人は、それを知らないんですよね。

では本題。
なぜ、弁護士は「上がる」と言い切れないか。
だって、この表を見れば、一目瞭然じゃないですか。
実はですね、保険会社もそれなりにサービス精神があり、目をつぶっている部分があったりするんです。

春一番が吹き、最高速度が50kmに規制されていたのに、知らないでスピードオーバーしていた。
その日に限ってお祭りがあり、実は、進入禁止だった。
どうやら、お酒を飲んでいたらしい。
などなど。

でも、出るところ出られたら、「黙っちゃいませんよ」となる。
自分に不都合な事実を黙っていたり、そもそも違反していることに気付かなかったり、そういうことがあるので「絶対に上がる」とは言い切れないわけ。
逆に、リクツの上では鉄板なんです。
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神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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