[1432]犯人が「覚えていない」と言うのは、弁護士の戦略

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

刑事弁護に「お強い」弁護士さんを取材しまして。
いや、目からウロコの連続でした。
もし、自分が警察のお世話になったらとしたら、その分野を得意としているセンセーに頼みます。絶対。

さて、標題の件。
これは、無実になろうとする言い逃れではありません。
例えば、探られたくない腹が複数あったとしますよね。
最初に全部話してしまうと、片っ端から罪に問われます。

そこで、公判の起訴期日ギリギリまで持久戦をしかけたとしたらどうでしょう。
捜査の進み具合を横から眺め、「どうやら、この部分だけは逃げ切れないな」というポイントに絞って自白できるんじゃないでしょうか。
いわば、「手加減してくれるんだったら、手土産の1一つか二つぐらい付けますよ」というジェスチャーなんです。
検察としても、手ぶらになるより、その方がマシ。自白のウラを取って、ほかの余罪はあきらめる。
チャン、チャン。

で、報道に、「犯人は、起訴事実の一部を認め始めた模様」なんて流れるわけですね。
あれは、警察が頑張って勝ち取ったポイントじゃないの。
弁護士と犯人が、与えてもいいエサだけ出してるの。

1432.jpg
できレースで、交通安全なのだ

もう一例紹介しましょう。今度は、集団暴行の場合。
誰かが殺人を犯したりしたら別ですが、ドングリの背比べ的な状況では、一番先に手を出した人が「主犯格扱い」されます。
これも、「田中がやった」みたいな証言をしちゃうと損。
田中君の捜査が終わり次第、自分にお鉢が回ってきます。

そうではなく、起訴期日の前日まで粘ってから「田中君」にすれば、検察は彼の裏付けぐらいしか取れない。
で、グループ全体は、起訴されずにセーフ。
一応、供述したんだから、反省の意を示すこともできる。

なので、「少年たちが次々に真相を語り始めています」なんて報道には、あまり意味がありません。
「そろそろ、公判が近いんだ」ってことがわかるぐらいの価値しかない。
何だか、ケーサツ要らない気がしてきました。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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