[1436]法解釈によって逆の結論が出るサンプル

[1436]法解釈によって逆の結論が出るサンプル

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

見た目は全く同じ事象。
しかし、弁護士の考え方により、プラスにもマイナスにもなり得るというお話です。

センセー方のサイトでは、法律チックな用語解説なんか誰も読まないため、ケーススタディという「読み物仕立て」にする取り組みをしています。
そんななかで出てきたのが、次のような事例。

亡くなった親の土地に、長男が自宅を建てて住んでいました。
さすがに親子だったので、利用料みたいなやりとりはしていなかった前提。
ところが、ほかの兄弟はそれぞれ別の場所で住宅ローンを支払い、それなりに苦労をしている。
「お兄ちゃんだけタダで貸してもらってて、ずるーい」

まあ、話は通りますよね。
長男のズルっこ分だけ遺産を減らせと、そういうケースなわけです。

1436.jpg
茶濁でございますが、土地の付加価値は、遺産に組み入れられるのか

ところが、この逆もある。
亡くなった親の土地に、長男が自宅を建てて住んでいました。
さすがに親子だったので、利用料みたいなやりとりはしていなかった前提。
本来なら、この土地を人に貸して、収益を得られたはず。
オレは長男なので、渋々自分の家を建てて守ってきたさ。
「いままでの損を返せ」

見た感じ横暴ですが、実際の判例にあるのは、コッチなんです。
遺産分割時に、長男が持っていたはずの「使用借権」が上乗せされたんですね。

最初、このケースを聞いていたときは、すっかり上のパターンだと思っていました。
弁護士のセンセーによると、そういう結論になる場合もあり得ると。
なので、実際に書くのは「お兄ちゃん、ずるーい」の方にしました。
だって、分かりやすいもの。

それにしても、いままでに聞いたことがないほど、きれいに分かれるケース。
結果なんて、受け取り方ひとつで変わるもんなんですね。
ということは、どんなに納得がいく筋を書こうが、逆の目を読んでおいた方がいいことになる。
一般的には美談であっても、それで嫌な思いをする人がいないだろうか。
サクセスストーリーが、かえって足を引っ張ることにつながらないだろうか。
「へそ曲がりになれ」
まあ、ライター以外は、ならなくていいと思いますけど。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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