[1258]ポケコインは、法律が定める「通貨」なのか

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

「ポケモンGO」で使われる「ポケコイン」は、一般的な通貨と見なされるのか。
この問題について金融庁は、資金決済法上の「支払い手段」と認定する方針を固めたそうです。
それと同時に、マスコミが「供託金の発生する可能性」を示唆しているんですけど、これは筋違いの議論と言わざるを得ません。
実際には、現金そのものを用意せず、取引銀行との間で資産の保全契約を結んでもいいからです。

かつて、LINEの「宝箱の鍵」でも、同じ問題が取り沙汰されました。
しかし同社は保全契約を採用しています。
また、公式サイトのなかで、上記のようなマスコミの論調をバッサリ否定しています。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1315

それよりも気になるのは、「資金決済法上の支払い手段とは何ぞや」という部分なのではないでしょうか。

1258.jpg
典型的な「供託金の議論」で終始する『YOMIURI ONLINE』

いろいろと調べてみたんですが、「前払式支払い手段」と見なされる要件は、ざっくり以下の3点になりそうです。

1.リアルのお金を払って利用する仕組みである
2.コインなどを使用すると一定の価値を入手できる
3.半年以上預けることが可能

しかしそうなると、いくつか矛盾が生じてくるんですね。

1.リアルのお金を払って利用する仕組みである
「ポケコイン」は、ジムなどを使えば、無料で手に入りますよね。別に、お金を払わなくてもいいわけです。

2.コインなどを使用すると一定の価値を入手できる
ここが微妙なところですが、例えば「捕まえやすくなる」ことは、一定の価値なんでしょうか。
ヘタな人だったら、いくらコインを払ってもゲットできないわけですよね。
ポケモンそのものを買ったのなら話は別ですよ。それは、一定の価値ですから。
そうじゃなくて、何て言うんだろ、「おまじないをかけてもらっている」ようなものじゃないですか。

「3」は特にないので割愛するとして・・・。
要は、無料で得たコインと交換したオカルトが「商法上の保護対象になるのか」ってことです。
是とするなら、いくらやっても捕まえられない場合(あるいは通常と何ら変わらない場合)、損害賠償請求の対象になり得ます。たぶん。
だって、見かけでは「お金を払って得た対価」ですから。
それが存在していないなら、金返せってことになるでしょ。

やっぱり、おかしいですよね。
無料という抜け穴を考慮していない点もそうだし、オカルトを保護するという観点も変だし。
マスコミは、無意味な「供託金の議論」を繰り返すんじゃなくて、こういうポイントを解説してくれないかな。
スマホを持っていないシロートの自分だって、ここまで考えつくんだから。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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