[1359]「に対して」のきれいな使い方

~正解なんてない!日本語の選び方【文章作成のコツ】~

対比表現である「に対して」。
これを挟むワーディングは、厳密に言うなら、シンメトリーになっているべきだと思います。

「京都では白みそを使うのに対して、関東の家庭の味といえばカツオだしだ」
これだと、意味は伝わりますけど、美しくない。
「京都では白みそを使うのに対して、関東ではカツオだしを使う」
ただ、さすがにヤボったいので、多少は工夫をしたほうがいいでしょう。

京都は白みそを使うのに対して、関東はカツオだしを多用する
京都では白みそがデフォルトなのに対して、関東ではカツオだしが当たり前
京都の白みそに対して関東のカツオだし

1359.jpg
例題として、一般的な標識と対比してみてください

ダメ文例。
「よく見かけるのが青い標識なのに対して、この地では、まだ黄色の標識が残っている」

要は、これだと対比になっていないってことなんです。
つまり、「に対して」を使うときは、前半から慎重に言葉を選んでいく必要があります。

よく見る青い標識に対して、珍しくなった黄色い通学路
よくある青い標識に対して、レアといえる黄色いタイプ
法改正後の青い通学路に対して、旧来の黄色い物件

単語のカブリを避けるため名詞のみ意図的に変えていますが、構文はシンメトリーを守っています。
この辺までは、許容範囲に含まれるのではないかと。
実際、どこまで原理を貫くかは別ですけどね。

ただ、それなりの雑誌やメディアで変な「に対して」を見かけると、やっぱり気になるものなんですよ。
そこで、著者を見たりするんですが、得てして本職、つまりライターではないようです。
どこそこ大学の教授とか研究者が多い。

「江戸時代までは職人が手掛けていたのに対して、近年、そうした作風が失われてきた」

なんて、平気でやってます。
対比じゃないじゃん。「手掛けていたものの」でいいじゃん。
なぜ、編集は手を入れないんだろう。
やっぱり、「せっかく頂いた原稿」という意識があるんですかね。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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