[1465]言われたことを書くだけでは、支給原稿と変わらない

~記事はどのようにして作られるか【取材現場の裏話】~

久々に、医科のサイトコンテンツを依頼されまして。
どうやら、先生と呼ばれる方たちは、利用者側の目線に立つのが苦手なようです。
それを最も顕著に感じたのは、医療機器を一言で説明するキャプションの聞き取り時でした。

仮に、ちょっと特殊な「茶柱型レーザー」があるとしましょうよ。
茶柱でも何でもいいんですが、今、ぱっと思いついたもので。
先生に言わせると、「カテキン凝固治療や、カフェイン蒸着、タンニン除去手術などで使われます」とのこと。
だから、それを聞いても「ポカン」なんです。
患者にとって、何がうれしいのという部分を説明してもらわないと。

あれこれ聞いたあげく、やっとこさ、「普通のレーザーだと高熱で痛みを伴うのに、茶柱は必要最低限の出力に抑えることができる」ことがわかりました。
それでいいじゃん、全然。
周波数の違いと組織の相性みたいな話をされても、「目からウロコ」とは思わないわけです。一般の人では。

1465.jpg
聞きたいのは、医療用のパンフレットに書かれているようなことじゃ、ないんです

話は飛びますけど。
この編プロさんは、原稿支給が多いなか、ライターに時間をかけてヒアリングさせるんですね。
すごく、正しいことだと思います。
だって、先生が書く原稿って、絶対、利用者側の視線になっていませんから。

症例の説明ひとつ取っても、聞いたことのないような言葉で埋め尽くされている。
それ、普通の人が読んで、
「あっ、身に覚えがあるな」
って思いますか。
そうじゃなきゃ、意味ないでしょ。

あとですね、基本的にテニヲハがメタメタです。
これは弁護士さんの例ですが、
「事前に――ていなかったことが、――で出てきたがために、非常に――状況に追い込まれてしまうことがあります」
「に」と「が」が多すぎるんですよ。
ライターなら
「事前に――ておらず、――へ進んでから露呈されてしまうと、大変――状況へ追い込まれてしまうことがあります」
ぐらいは朝飯前です。

話を戻しまして。
ですから、原稿支給なんてもってのほか。
取材をする場合でも、読み手側の気持ちになって聞き取らなきゃダメ。
でも、実際は、置いておく意味のないテキストが多いんだな。特に、先生の場合。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR