[1266]過労自殺に織り込まれたメッセージとは

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

電通の女性社員が、週100時間を超える時間外労働で自殺に追い込まれた問題。
ニュースを知ったとき最初に思ったのは
「過労死じゃなくて、自殺だったんだ」
ということでした。
会社を辞めるという選択もあったはずなのに、あえてそれをしなかったということは、「この事実を世に知らしめたい」という動機があったのでしょう。

こんなつらい想いをしているのに、誰もわかってくれない

じゃあ、司法がどう動くかというと、つらさは酌量されないんですね。
違法性を判断する基準は、単純なる「労働時間」。
一般的な過労死の目安として、具体的に「週80時間以上」というラインも示されています。

1266.jpg
労働時間の詳細がわかる、『毎日新聞』の記事

これを見ると、完徹3日という部分がありますね。
でも、人生に1回か2回ぐらいは、起こり得ますよ。
こうなると、翌日、エスカレーターの移動中に寝られるんです。
それは、それとして。

自分が耐えられたのは、何ていうのかな、「やらされ感」がなかったからです。
マインドをコントロールできていたから乗り切れた。
対して、彼女の書き込みを見ると、明らかにやらされていますよね。
これね、仕事の受発注というか、業務フローの問題なんじゃないかと思うわけです。

問題を法律に任せると、どうしても時間が問われます。
なぜなら、それが最も有力な証拠になり得るから。
ただ、彼女のメッセージは「つらさ」にあったんじゃないかと。
「賽の河原」を訴えていたんじゃないかと。

今後電通が、仮に通告か何かを受けて、時間外労働の短縮に乗り出したとしましょうよ。
でも、「賽の河原」はクリアにならないと思います。特に、広告代理店の場合。
だって、彼らは、あくまで代理ですから。自分で何かをするんじゃなくて、基本的にクライアントの指示を受けての御用聞きですから。
業務フロー自体が「やらされ」。

なので、どこまでやったらヨシなのか、何ができなかったらダメなのか、そういうニギリが必要だったのでしょう。
休日返上で資料を作ったのはエライけど、ちゃんとダメ出しのポイントが把握できていたのかな。
バケーションじゃなくて、コミュニケーションが取れていたのかな。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

お仕事のお問い合わせ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

最新記事
カテゴリ
お世話になっているサイト様
最新コメント
最新トラックバック
コトバカウンター
special thanks to
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR