[1167]相手バリューと自分バリュー

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

自分が聞きたいのは、自慢話じゃないんです。
読者にとって、何がうれしいのかを知りたいんです。

例えば飲食店取材で、オーナーの乗っているポルシェが話題になったとしましょうよ。
いわく、1000万円だと。
それで、読者には何のメリットがあるんでしたっけ。

一方、使っている包丁が100万円もすると。
これは、もしかしたら聞く価値があるかもしれません。
切れ口のシャープさで酒が飲めるほど、うまい刺身が卸せる。
繊細なキャベツの千切りが味わえる。
そうなったら、かなりうれしいですよね。

なので、「ポルシェになると興味が引いちゃうんだよね、このライター」とおっしゃっていましたが、そういうことではないわけです。
車と包丁。同じ自慢であっても、「それを聞いてどうなるんでしたっけ」という線引きをしているんです。

1167.jpg
接客業の基本は、自分を落としてでも、相手を上げること

この線引き。
見分け方は、意外と簡単。
自分バリューを高めているだけの内容なら、聞く価値はありません。
一方、相手バリューに関係してくるなら、耳を貸しますよ。
本人は単なる自慢のツモリでも。

これは、日常会話のなかでも、気を払うべき視点でしょう。
つい、自分バリューを語ってしまいがちですが、それって、ほとんど意味を持ちません。
オトナであれば、基本は相手バリューですよ。

だって、「聞いてくださいよ。牛乳キャップのコレクションが、とうとう1万個を超えたんです」って言われても、目が点になるだけでしょ。
一方、「仕事仲間で共有できるアプリを20個集めてみたんだけど、見てくれる」って聞かれたら、ちょっとは興味を示しそうですよね。

商店主みたいに、自分バリューだけで生きてくると、ああいうふうになっちゃうんです。
取材に入る前段として、おそらく、営業にも自慢をぶちまけたんでしょう。
そりゃ、彼らは、何を聞いても「すごいですねぇ」って言いますよ。
だって、気持ち良くお金を払ってもらえるから。
でもライターは、「すごいですねぇ」だけじゃ、商売にならないわけです。
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てつまる

Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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