[2151] インタビュー取材とインタビュー収録の違い

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

正式な呼び分けではないと思いますが、
文字になるものを「インタビュー取材」
動画絡みを「インタビュー収録」
とさせてください。

最近になって増えてきたのが、動画案件です。
いままで、台本づくりやテロップ付けなどはやってきました。
そんななか、今回依頼されたのは、自分がインタビューしているところを含めての収録。
ライターというより、リポーターですな・・・って、そう言えばいいのか。
タイトルも、「ライターとリポーターの違い」にすれば良かった。
それはそれとして。

収録現場
収録前の某所

ちなみに、リポーターって初体験でした。
ライターのときのインタビューとは、少し勝手が違うんですよ。
まず、相手の発言中に「かんで」いかないこと。
一通り話させてから、応答へ移る。
なぜなら、編集がしやすいからです。
お互いにカブったインタビューがどこまでも続くと、途中で切れないじゃないですか。

これ、結構、ストレスがたまりましたね。
「あれ? なんで?」と思っても、すぐには切り返せないんです。
とりあえず、相手の発言が終わるまで待っている。
すると、そのいくつかは忘れちゃう。
また、話の展開が別の方向へ飛んだりすると、いまさら戻せないようなところがある。

結局、自分の頭の中で、「アソコとアソコをつなげば、一応、筋が通るかな」みたいなことを考えながら、リポーターを続けていきました。
ライターだったら、一つ一つ確認して、潰してます。
その点リポーターは、「いいところが拾えればヨシ」みたいな感じで進むんですね。
だから、30分の収録なのに、使う尺は5分だったりします。
これが「つまむ」ということか。

ということは、「いいところ」を、言わせなきゃいけないって話です。
テキストになった時点で「いいところ」になっていてもしょうがない。しょうがないって言うか、その機会がない。
これは、勉強になりました。
質問の仕方も変わってくるな。
一つ一つ潰していくんじゃなくて、コンパクトに圧縮されたメッセージを一度に言わせる聞き方。

うーん、コッチで作っておいて、同じことを言わせるのかな。
「申し訳ないですけど、収録用に、繰り返していただけますか」
みたいなお願いをして。
全然、ライターと違うわ。

[2150] リサーチで欠かせない、取材リスクの精査

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

執筆のオファーを受けたとき、その日のうちには即返しないようにしています。
なぜなら、リサーチしてみないと、どんな地雷が埋まっているかわからないから。
最近の例を出してみましょうか。

取材対象者は・・・検索エンジンにひっかかりたくないので、ボカシます・・・白い棒と黒い棒がたくさん並んでいる楽器の音を調整する人でした。
編プロから、具体的な人物が指定されています。
さて、一時間ほどリサーチを続けていくと、いくつか問題点が出てきました。

ホテルのロビー
本題の楽器は、この画のどこかにあります

その1点目は、国家資格がありながらも、腕・・・というか耳だけで勝負している人の存在です。
今回の対象者は、後者のタイプでした。
つまり、モグリとは言わないまでも、無資格に対する一定の反目が考えられるのではないかと。
読者の中には、そういうフィルターでモノを見る人が、少なからずいます。

2点目は、調整方法に関する地雷です。
この楽器の場合、1オクターブを12の棒で区切っているわけです。
1÷12は、0.8333・・・。
0.83333×12は、1に満ちません。
つまり、どこかのピッチを0.8333以上にしないと、厳密な1オクターブは作れないわけです。
本当はもっと細かな事情があるんだけど、ここでは、問題を単純化しました。
話を戻します。

この矛盾に対し、理想的なピッチを機械に計算させているのがデジタル派。現在の主流です。
他方、耳で聴き分けているのがアナログ派。
今回の対象者は、またもや後者のタイプでした。
つまり、「子どもの音楽教室と違う調整をやっている」と受け取られかねないわけです。
もちろん、プロ志向というか、アナログならではのメリットはあるんでしょう。
しかし、いま探しているのは、「どんな地雷が埋まっているか」。
記事にすることのリスクを考えなきゃいけない。
リスクはあと2点見つかったんですが、省略します。

さて、こうしたリスクの洗い出し。編プロがやるものなんでしょうか、ライターが気をつけるべきことなんでしょうか。
自分は、「言われたまま出て行って地雷を踏むのが一番の愚か」だと思っています。
その意味で、編プロに任せきりにするのは危険です。
一人でできることには限度があるでしょう。
「関わった人には誰にでも、ちょっとずつ、責任がある」
そういう話じゃないですかね。
結局、同じ職業の別人物へ依頼することになりました。

この編プロは、納期の1カ月半くらい前にオファーをしてくれるので、責任のシェアができます。
「納期3日後」なんて仕事は、「言われたまま出て行って、勝手に地雷を踏んでこい」ってことなんですよ。
そんなもん、怖くて請けられるわけがないじゃないですか。

[2149] アゲンジャーズ

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

「編プロとしてではなく、ライターさん個人の企画ということなら、やってみてもいいんじゃないですか」
コンテンツの持ち込み提案について、担当者のレスポンスがいまいちだったので、かえって燃えました。
取材時にかましちゃいます。

仕事の中身としては、例の、頭関連です。
検索エンジンにひっかかりたくないので「アゲンジャーズ」にしていますが、実は、アルファベット表記でこそ、意味を持ちます。

頭髪絡みの企画書
自分の企画ということなので、クライアント名以外はオープン

頭関連に効く成分って、いろいろありますよね。
ミノキシなんちゃら・・・アンチSEOとして、具体的名称は避けています・・・とか、フィナなんちゃら、加えてアロエや亜鉛もいいそうです。
こうした諸成分の解説テキストを付けていたら、あることに気付きました。
これ、例のヒーローものにそっくりなんです。

キャラ名・ミノキシー
【特殊能力】 道路の拡張・改修
崩落した橋を直した第一話などで活躍
※ミノキシなんちゃらには、血行を促進する働きがあるそうです。これを道路や橋の改修として表現しました。

キャラ名・フィナス
【特殊能力】 鉄壁の防御
「ホルモン教団」と対決した第六話などで活躍
※フィナなんちゃらは、簡単に言うと、ゲーハーの原因物質を寄せ付けません。

キャラ名・アーエン
【特殊能力】 強力なハンマーの使い手
敵の動きを足止めした第四話などで活躍
※亜鉛にも、原因物質を寄せ付けない働きがあるそうです。

悪役は、ホルモン教団。
教祖リダクターは、人の性格をゆがめる経典の持ち主。
ディヒトロという軍団員を組織し、首都トウヒを占領しようとしている。
※男性ホルモンがリダクターなんちゃらという酵素の働きでジヒドロなんちゃらに変わると、髪の毛の生え方をおかしくします。

~ヒーローたちは、街と人々を救えるのか。その運命は、彼らがそれぞれ持つ「特殊能力」にかかっていた~

こんな感じで、何十話でも作れるんです、有効成分の数だけ。
問題は、これだけのパクリに乗ってこれるのかということ。
正式にタイアップしてもいいと思うんですけどね。予算を持っているクライアントさんだし。

[2148] ライターはギョーシャじゃない

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

今回はグチです。
しかも、取材先である医院へのグチ。

患者さん優先なのはわかりますけど、あまりに時間を守らないのが、センセーと呼ばれる方々なんです。
約束を忘れてブッチされることもあります。
あのね、私らライターは、あなたの「代弁者」なの。
取材で交わされたやりとりが、あなたの言葉となって、誌面を飾るの。
だから、ライターをなおざりにするってことは、自分をなおざりにするってことなの。
別に、コッチはいいですけどね。

また、医療機器と違って、保証なんて付いていないの。
スイッチを入れれば、一定のクオリティが出るってものじゃないの。
あくまで、現場でのやりとりが、文字という形になるの。
「全く準備してない」って、どういうコトっすか。
用意しておいた誌面に、似顔絵でも描いておきますか。

ギョーザを作る機械
「それはギョーザでしょ」という茶濁でございます

おそらく、センセーにとってライターは、ギョーシャという扱いなんでしょうよ。
医療機器を取り換えたり、交換部品を収めに来たり、広告案件を勧めに来たり、そういう延長線上にボクらがいる。
しかし、考えてみてください。これらは、先生本人と異なるマテリアルでしょ。
ライターが扱っているのは、あなた本人なんですよ。
あるいは、医院かもしれないけど。

自己ひいきかもしれませんが、センセーや医院の紹介に、もっと注意を払うべきではないでしょうか。
一言一言で、伝わり方が違ってきますよね。
しかも、自分が聞きたいのは、「読者に対するラブレター」。
「ホームページと同じことを書いといてクレ」って話とは違うんです。

「一生懸命頑張っています」じゃなくて、どうして頑張ろうと思ったのか、そこにはどんな経緯が反映されているのか、センセーが頑張るとどんな良いことが起こるのか、その実現のために心がけていることは何なのか、医院のどの部分にそれが現れているのか・・・。
そういう、経営理念にも通じるところを取材しようと思っているんです。
部品を取り換えに来たんじゃないんだ、コッチは。
ある意味、チャンスなのにな。
別にいいですけどね、「一生懸命頑張っています」で終始しても。

[2147] 使えるライターの資質-もう、その何回目かⅡ-

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

月曜日のテーマ、「文章で食べていく方法」です。
スキル系の解説に終始しているサイトやブログが多いなか、今回は、別の視点を追ってみようかと。
別の視点というのは、直接、文章に関わらない項目です。

例えば、「病気などで、穴を空けない」。
体調管理には自信があるので、得意とするところです。
事実、当所は二人のライターで隔月担当していたものの、結局、ほぼ毎月書いているメディアがあります。
大手は、こういうリスク分散を結構、やってくるもの。
でも、あのライターには要らないねと。
年6回の発注が年10回になったとしたら、十分にフィーの加増要因です。

あるいは、「絶対、遅刻をしない」。
仮に、予定時間10分前の待ち合わせだとしましょう。
自分は、10分前集合の、さらに10分前を目指します。
待ち合わせ時刻の遅刻も、遅刻だからです。
悪天候やダイヤの乱れが予想されるときは、もう10分早く出ます。

乙女という地の乙女柿
早く着きすぎたら、地元の銘菓で一服

実は、長いライター人生の中で、遅刻が1回だけありました。
間違って、隣の駅で降りちゃったのです。
慌てて次の電車に飛び乗ったものの、良く見たら、その駅で合っていたというオチ。
逆に、スタッフが誰も来ないので一人で始めた例は、ゴマンとあります。
これも、指名を受けるコツのひとつ。
あの人に任せとけば、イザというときでも大丈夫・・・そんな信頼感ですよね。

これに関連して、「現場を仕切れる」というのも、強いフックになります。
ピンで取材を進められるし、画像も撮れる。
カメラマンが付いていたとしても、記事に合わせた作画の指示が出せる。
喜んでくれるのは、2タイプの営業です。
現場へ顔を出すより営業をしたい人と、何をしていいのかわからない新人クン。
とくに後者は、インプリンティングができてしまうと、頼りっきりになりますよね。
なので、同じ人からの指名率が上がります。

ほか、一応「ファシリテーター」の民間資格を持っているので、打合せに呼ばれることも多いですね。
さすがに他社の会議をファシラないですけど、ギロンが拡散しちゃっているときなんかは、多少、まとめに入ります。
ライティングの依頼は当然。
企画段階から背景が追えているので、目的を見失いません。
以上、スキルに限らず、人間性みたいなところも大切だというお話でした。

[2146] 老後も文章で食べていく方法

~ライターとか、やってます【文章で食べていく方法】~

フリーランスに定年がないとはいえ、退職金や厚生年金もありませんから、そろそろ老後の見通しを立てておかないと。
ということで、今回は、半ば自分に向けたシミュレーションです。

一応、45歳まで会社勤めをしていたので、退職金や厚生年金が全くゼロという訳ではありません。
まず、退職金。
40歳で中途入社し、401Kでたまったお金が200万円くらいあるのかな。
これが、60歳になると引き出せる。
それと、個人年金保険が60歳から69歳まで、毎月10万円支給される。

月額20万円あれば暮らせるとして、401Kの200万円÷20カ月+個人年金で、2年弱は安泰。
21カ月目から、国からの年金が支払われる65歳の4月までは、頑張り時。
この間、ざっくり45カ月ありますが、ライターとして稼ぎ続けないといけません。その額、月10万円。
65歳の5月で、晴れて国からの年金GET。以後、個人年金保険が切れる69歳までは安泰です。

小田原の「だるま」
某小田原の、名店といわけているけどそんなに旨くない店のオブジェ

さて、70歳になりました。
頼りは、国からの年金のみ。
正直言って、若干、物足りないですな。
貯蓄、あるいは親からもらった遺産を切り崩していくんでしょう。
もしくは、この時期でも、月額5万円ほど稼いでいられるかどうか。

自分が生まれた年、つまり1967年の男性の平均寿命は「68.91歳」でした。
ということは・・・平均寿命ぴったりで死ぬってことは、統計的に低確率なんでしょうけど・・・9年、約100カ月続くということ。

もう一度整理してみましょう。
60歳の4月から61歳の11月まではセーフティ。
61歳の12月から65歳の4月までは、月額10万円以上稼ぐ。
65歳の5月から69歳の3月まではセーフティ。
69歳の4月以降は、月額5万円以上稼ぐ。
この条件で生きていかないと、持ち出しになる計算。
平均寿命で死ぬとして、900万円の貯蓄、あるいは遺産相続が必要。

何かチャリンチャリン系がほしいですね。月額3万でも、だいぶ違うな。
セーフティな時期は余裕があるので、そこいらで何かやりますか。
今から考えておいて、ヤルときは瞬発入れずにヤル。
あー、結局、老後も忙しい。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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