[2228] 子の誘拐を認める最高裁判決

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

離婚後に、子どもを引き取って育てる権利のことを「親権」といいます。
その決定をする際、裁判所は、「子どもにとって、どちらの親と暮らすのがふさわしいか」を重視します。
必ずしも、親の「愛情の度合い」だけでは決まらないわけです。
そこで、子どもをものすごく愛しているのに親権が取れなかった親は、ときに、「子の連れ去り」という行動を起こします。

さて、「子の連れ去り」は、誘拐や拉致事件として裁かれる対象になるのでしょうか。
日本は、ほんの数年前まで、「子の連れ去り」を、半ば容認していました。
法が家庭へ入るべきではないと・・・。
しかし、2014年に日本が批准したハーグ条約では、子の連れ去りがあった場合、「ひとまず、子どもを元の居住国へ戻せ」と定めているんですね。誘拐や拉致は、親であっても認めないと。
にもかかわらず我が国は、「そっちのほうがむしろ乱暴じゃないか」という立場をとってきました。
その前提で、今回の最高裁判決です。

最高裁が子の連れ去りを容認した記事
連れ去った側に「子どもを返さなくていい」というお墨付きが

ワールドワイドな認識としては、「親であっても誘拐」です。国際間に限らず、国内であっても。
しかし日本はいまだに、「子どもがハッピーならセーフ」という判断をするようです。
なお、念のために言っておくと、ハーグ条約の枠組みのなかでも、「子どもを元の居住国へ戻せ」という命令に抗弁することはできます。
ただ今後、ハーグ条約をあまり守ってこなかった日本に対する世界からの視線は、ますます厳しいものになるんじゃないでしょうか。
北朝鮮をどうこう言う前に、オマエのほうが拉致国家だろうと。

また、「親権って、永続的な権利じゃないの?」という疑問も感じます。
もちろん既存法でも、親権の変更ができなくはない。
しかし、今回は最高裁の決定ですからね、「確たる前例」が刻まれたわけです。
ハーグ条約なんて気にしないでいいんだ、「子の連れ去り」って認められる行為なんだ。
そう勘違いする親が(もしかしたら弁護士も)多くなると思うんですけど。

[2227] 2017年、個人的な十大ニュース

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

今年、2017年の成果としてもっとも印象的だったのは、ダイヤモンド社の出版物に名前が載ったことでした。
ニノキンではなく、経済系のライターとして。
黄門さまの印籠というのか免許皆伝というのか、それだけで「信頼してもらえる」実績ですよね。
これを、トップに挙げさせていただきます。

続く第二位は、歯科医院へ通うようになったこと。
これも書籍が関係しています。
「か強診」という新しい制度について書いているうち、「こりゃ、定期検診を受けなアカン」と思い直し、10年ぶりくらいに受診しました。以来、毎月通っています。

第三位は、個人名の検索から問い合わせが入るようになったこと。
ただし、直接のオファーというより、ほかの誰かから名前を聞いて探してきた・・・というパターンが圧倒的で、未だに他力本願。
直のインパウンドは、来年の課題ですな。

読売新聞の2017年十大ニュース
未発表とはいえ、締め切りが過ぎているので、リンクは貼っていません

第四位。
ライティングだけではなく、編集・閲覧の依頼も舞い込むようになったこと。
日ごろから心がけている「文章の読みやすさ・正しさ」が評価されたんだと思っています。

第五位。
「とくに」をデフォルト化したこと。
最近のひらがな志向を受け、「特に」のほかにも、いくつかの表記をひらくようにしました。

第六位。
「はまれぽ」の卒業。
元編集長がいよいよ抜けたということで、こちらの義理もなくなりましたし・・・。

以下、淡々と。
第七位、6月に月の収入が10万円を切ったこと。このころ、支払いサイトの長い書籍を手掛けていたので、しばらく収入が不安定になり、ちょっとヒビリました。
第八位、単独ロケを久々にやったこと。12月の話で、ディレクターが付かない撮影込みの案件。カメラには「絶対の自信」が持てないので、やっぱり緊張しますよね。
第九位、父親が緊急入院したこと。結局、何でもなかったものの、最悪の事態を想定して家族が呼ばれ、暗い気持ちになりましたな。

最後、第十位は、辻堂のラーメン店「しろくま」が閉店したこと。
取材をした店であり、日曜深夜にやっている数少ない持ち札だったので、これは残念。
藤沢の「こぐま」と違い、牛乳ラーメンに端麗なキレがあって、自分は好きでした。

以上、だからどうということのない、個人的な十大ニュースでございました。

[2226] 羽沢新駅の酷評について、相鉄を知っている者から一言

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

相鉄さんもかわいそうに・・・。
2019年に開業予定の相鉄・JR直通線。
相模鉄道はこのタイミングで、新駅の設置を予定しているそう。
で、決まった名称が、「羽沢横浜国大(はさわよこはまこくだい)」駅。
しかし、ちまたでは、「長い」「バス停みたい」「ひねり過ぎ」と、どうやら不評らしい。

新駅や新たな区ができる場合、とくに横浜では、公募や地元の意見徴収によることが多いんです。
一見するとお役所仕事のようなネーミングですけど、地域住民や大学が望んだことなんでしょうよ。
外部がいちゃもん付ける話じゃない。
どうか、温かい目で見守ってやってください。
相鉄の広報にたびたび出入りしていた者として、心から、そう思います。

羽沢横浜国大駅の新設を報じるJタウンネット
報道一例としての『Jタウンネット 神奈川県』

それに、あそこの広報は敷居が低いし、柔らか頭の持ち主なんです。
個人的に、一番敷居が低い鉄道会社は「わたらせ渓谷鉄道」だと思っていますけど。初対面でタメだし、「忘れちゃうから、いまやるよー」的な対応をいつもしてもらってます。
それはそれとして、相鉄。
公式キャラ「そうにゃん」が誕生したとき、上層部は、「何のキャラクターだかわからん」と大反対でした。
そこを押し切って、あえて企業色を出さずホンワカ系に持っていったのが、いまの「そうにゃん」。
4月の入社式には、新人社員として着ぐるみ着せて出席させたんですよ。名詞を与えて。

そんな同社広報が、お役所仕事で終わらせるなんて、ありえない話。
とにかくね、いろいろ考えているんですよ、誰も気付かないようなことを。
今回のことも、すったもんだあったうえでの、最終ジャッジなんじゃないかな。
そして、「コレしかない」って結論を出したんでしょう。
どうか、温かい目で見守ってやってください。
相鉄の広報にたびたび出入りしていた者として、心から、そう思います。

[2225] 商売としての「ダフ屋」か、趣味としての「ネットオークション」か

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

チケット類の高額な転売、いわゆる「ダフ屋」行為に規制をかける法案が、まもなく国会に提出されるようです。
議員立法による骨子案が、自民党内の了承を得たとのこと。
ちなみにGOサインを出したのは、ライブ・エンタテインメント議員連盟を率いる石破氏。
あの人、こんなことをしてたんですね。

そうなると、ネットオークションを通じた個人による転売も、NGになるのでしょうか。
この点につき、朝日・読売両紙の表現は異なっています。

・朝日新聞
「議連によれば、個人が都合で行けなくなったチケットを他人に売るのは不正に当たらないという」
・読売新聞(8日経済面)
「商売として販売することを禁じる内容だ」

さて、単に小遣い稼ぎがしたいだけの場合、どうなるんでしょうね。
みんな、そこが気になっているんだから、ちゃんと触れてくれないと。

ダフ行為規制法案について報じる「読売新聞」
『YOMIURI ONLINE』全文を読むには、ログインが必要です

カギになるのは、読売のいう「商売として販売する」なんでしょう。
具体的には、収益性と継続性の有無だと思います。
また、第三者を相手にするところがポイントになりそう。
同様の問題は、官公庁が主催するツアーでもありました。
つまり、お友達相手なら「商売」にはならない。
もう少し広げて、SNS仲間ならヨシ。
もっと拡大解釈すれば、同じオークションアプリを共有しているメンバー間ならギリセーフ。
そこら辺のニュアンスが、朝日のいう「都合で行けなくなったチケットを他人に売る」なんでしょう。
違うかな。枚数の問題かな。

発想を逆にして、何をしたら、商売と判断されるのでしょう。
それは、繰り返しになりますが、収益性と継続性。
小遣い稼ぎを目的とするなら収益性は避けられないから、継続性の一本ですね。
たびたびやっているようでは、アウトだよと。
そろそろ、商売が入ってないですかと。

じゃあですよ、アルバイトを多数動員して個人のノルマを少なくし、大量の収益を上げたらどうなるんでしょう。
アルバイトというか、表向きはつながってない人員。
そもそも、複数のアクセスポイントなりIDなりでなりすませば、組織的に動けますよね。一人でも。
あっ、ザル法だ、これ。

[2224] 日馬富士の事件から学ぶ、相撲・学校教育・部活・子育ての違い

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

標題。一般には、横綱の「暴行事件」として注目を集めていますけど、ソコじゃない気がするんですよね。
教育や指導などを行っていくとき、本人から自由意思の確認を取るべきなのか、それとも、教育者の考えに付いていかせるべきなのか。
そういう、時代の節目を問う話題だと思っています。

ここで、なぜパワハラがダメなのかを考えてみましょう。
あれは、威嚇によって本人の自由意思をもぎ取り、人格を踏みにじることにより、相手の「人権」を損害しているからNGなんです。
暴言・暴力は手段であって、問われるのは被害者の「人権」。

この感覚を、相撲の修行に反映させるなら、何よりも弟子の「人権」が重視されてくる。
つまり、荒稽古やかわいがりに「同意していましたか」という、自由意思が問われる。
他方、そんなんじゃ、強い力士が育たないでしょ・・・という懸念もあるでしょう。
その辺の区別というか、これからの方向性が、いまひとつ見えてこないんですね。
単に「暴力」として、片付けられてしまっては。

日馬富士暴行事件についての産経ニュース
暴力事件報道の一例として、『産経ニュース』

教育や指導に、「人権」という切り口を取り入れるべきなのか。
もちろん、学校や部活、子育てにも関係してきます。
憲法は、例え赤ちゃんであっても他人の支配を受けないという、基本的人権を保障しています。
つまり、見方によっては、親から子への「こらっ、やめなさい」という威嚇も、人権侵害に含まれるのです。
ネグレクトを見てもわかるように、法律が親子間に口を出さないかというと、そんなことはない。
いいですか、暴言・暴力は手段、問われるのは被害者の「人権」ですからね。

つまり、日馬富士事件というのは、そういうことなんです。
もし今後、「人権」擁護的な解釈が進むなら、教育の在り方すら変わってくる。
かつてあった川柳「危ないと 子を叱るより 手を引こう」も、見方によっては本人の意思確認を取っていない人権侵害。
そうじゃなくて、寒稽古あっての精神修行・・・的な委任教育が認められるなら、手段である暴力は問われない。例えそれが、指導によるものではなく、感情的なものであっても。
この線引きを、どこにするんですか。
親子はヨシで、横綱と弟子はダメというなら、その理由は何ですか。

「親は、子どもの法的な保護者だから」ヨシなんでしょうか。
じゃあ、親方と弟子の間で法的な「保護者契約」を締結すれば、暴力指導をしてもいいんですね。
そんな、変な話になっちゃうでしょ。
正しいギロンが進まないから、「戸塚ヨットスクール」が繰り返されるわけ。
落としどころを、「人」になすりつけないで、「制度・ルール」へ反映していかないと。
結局、何も変わってないじゃん・・・と思いました。

[2223] 慰安婦像という名のスパムギフト

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

サンフランシスコへ贈られた慰安婦記念碑が、現地の議会で正式に承認され、除幕式を迎えたという件。
日本側は、阿倍首相や大阪市長まで狩り出し、「同市との姉妹都市関係を切る」可能性に触れたものの、無駄骨だったようですね。

自分は当初、この問題を、スパムギフト的な対外ロビー活動だと思っていました。
日韓という枠組み内ではなく、諸外国を巻き込んだ、日本のイメージダウン戦略なのではないかと。
しかし、この記事を読んで、考え方が変わったんです。

慰安婦記念碑に関する「ハンギョレ」の記事
像の設立経緯を報じる「ハンギョレ」の記事

中国系団体の意図がどうあれ、アメリカの市議会はこれを、「女性が被った性暴行へのシンボル」として受け取ったのではないかと。
そうじゃなければ、市議会が満場一致で日本バッシングをするなんて考えられない。
またこの像は、見た目、「か弱い女性」の呈なんですよ。
よく探せば説明文があるのかもしれませんけど、サンフランシスコに置かれている限り、一見した上では日本色が出てこない。

それに、一部のマスコミは「慰安婦記念碑」としていますが、どうやら、慰安婦問題を「象徴する」少女像というのが本当のところらしい。
それが、性暴行を「象徴する」少女像として受け入れられたと考えても、不自然ではないでしょう。
むしろ、シックリくる。
市議の面々も、「いい仕事をしたな」と、大きな顔ができる。
ですから、これは歴史の問題じゃなくて、現代社会の問題なんです。
海外マターでもなくて、アメリカの国内問題。
このロジックが、一連の流れを最もシンプルに説明できます。
まあ、勝手に言っているだけですけどね。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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