[2250] 仕込まれた暗殺報道、露記者は二度死ぬ

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

ロシアのプーチン大統領を批判していた記者が弾圧を受け、ウクライナへ避難していたところ、まさかの暗殺。
しかしこれは、ウクライナが国を挙げて仕組んだ「おとり報道」だった・・・。

また、すごいことが起こったものですね。
前段、ロシアの記者が暗殺されたというニュースは、日本のテレビでも見ました。
KGB、おっかねぇなと。
いまだに、そういう「スパイ大作戦」みたいなことをやってんのかと。
ところが翌日、当の記者は生きていると判明。
どうやら、暗殺者を逮捕するための、作戦行動だったようです。

さて、気になったのは、一部のマスコミがこの仕掛けを「フェイクニュース」と報じていることでした。
そもそも「フェイクニュース」って、リアルニュースと対をなす存在ですよね。
ネット配信を巡る放送法の改正でも、波とWebの違いが論点になっています。
そこにきて、思わず乗せられちゃった照れ隠しというのか、逆ギレみたいな心理が、このコトバから見えてきませんか?

ニセの露記者暗殺ニュース
フェイクと断じた一例としての『YOMIURI ONLINE』

「フェイクニュース」は、SNSのような「私的メディアが舞台となった場合」に使われるコトバだと思っています。
常識的な媒体社ならソースの裏を取るから、簡単には乗せられないはず。
ライオン脱走中・・・なんて、リアルニュースでは軽々しく報じないわけですよ。
ところが今回は、してやられたと。
これはね、元報道を「フェイクニュース」と断じるほうがおかしい。
むしろ、自分たちのメディアを「SNS並」と公言しているようなものでしょ。
ウクライナ当局の発表とはいえ、ウラを取らずに、右から左へと流しちゃったんだから。
シロートと同じことやっちゃったんだから。
アンタ方こそ「フェイクニュース」です。
ごまかしてないで、謝りなさいって。

それにしても、リアルでフェイクが流れるって、スゴイことですよね。
あんまり注目されていない事件なのかな、どうなんだろう。
とりあえず、メディアが「フェイクニュース」を批判することって、しばらくできなそうですね。
だって、自分がやっちゃったもの。
「ソースの信頼性を確かめて・・・」と言われたところで、それ、アンタ方の話でしょ。

もはや、ロシアの記者はどうでもいい。
ウクライナとロシアの関係より、日本のマスコミの言い訳がおもしろい。
「自作自演するという異例の展開に波紋が広がっている」
って、良く言うよ。
自分のバツの悪さを他人になすりつけているんですから、笑える構図でしょ、これ。

[2249] 日大いじめ、悪者を創り出していく日本の構図

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

例のアメフト事件。
一連の報道を見ていて「怖い」と思ったのは、あらゆるメディアが同じ論調を繰り返していることです。
自分がその場で聞いていたわけでもないのに、日大を悪者へ仕立て上げ、日ごとに膨らませていく展開。これって、集団イジメの構図じゃないですか。
断っておきますけど、内田前監督を擁護する意図はありません。
ただ、均一思考に耐えられないので、あえて違った見方でもしてみようかなと。

まず、悪質とかルールの範疇外とかいわれているタックル。
あれ、15ヤードの罰退が定められているんですよね。ってことは「ルール内」じゃないですか。
そういうプレーが想定されているから、ペナルティを決め、試合の中でチャラにしているわけでしょ。
それをグラウンドの外に持ち出すのはおかしい。

日大記事まとめ、読売新聞
まとめ記事一例としての「YOMIURI ON LINE」

また、あんなことを許していたらスポーツが成り立たないという議論も、良くわかりません。
相手へ意図的にケガをさせたら、スポーツじゃないんでしょうか。
じゃあ、ボクシングって何。日本の国技であるお相撲は? サッカーのハードチャージって犯罪ですか。
傷害罪の概念で見ることのほうが、むしろスポーツを成り立たせなくするんじゃないの。
その境目はルールにあるんだろうけれど、ある意味ルールで定められているのがレイトタックルですよね。
マイク・タイソンが相手の耳にかじりついたのとは、ワケが違う。

健全な議論の方向は、「危険なレイトタックルを、15ヤードの罰退なんかにしていていいの?」だと思うんですよ。
それなら、筋が通る。
お茶の間受けしそうで安易な論調を良く考えもせずしゃべっているほうが、筋違い。
そう、思うんですけどね。

この均一思考があるから、日大も動けなくなっている。
だって、もはや何を言っても、悪く解釈されちゃうでしょ。
この段階になると、「公明正大な見解を聞きたい」というのはタテマエで、実質「イジメのネタ探し」ですよね。
言葉の節々をつかまえて、悪い方へ悪い方へと誘導している。
それが、何ていうか、「怖い」んですよ。
この国では、ああなったら最後。マスコミと国民意識が一体となって、イジメに走る。

前にも書きましたが、犯人捜しより、制度へ落とし込むことを優先しないと、同じ議論の繰り返しに終始します。
「危険なレイトタックルをしたら、即刻、試合没収」
そうルールが変わったら、少なくとも、再発防止の一助になるはずなんですけどね。
相変わらず犯人捜しとイジメ。
たぶん同じことが起こるでしょうよ。いずれ。

[2248] 医業サイトの広告規制ついに本格化

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

医業サイトがついに、「広告」と見なされるようになりました。
この6月からです。
いままでは、サイトに「選んで閲覧する」という性格があったため、広告とは位置づけられていなかったんです。
否が応でも目に入ってくるものを広告としていたんですね。

ところが、患者側からの要望もあったんでしょう。
今後、「効果が高い」「日本有数の実績」など、いくつかの表記は使えなくなるようです。
ポイントとなるのは、「誤認」と「誇大」。
サイトでは数値を示すのみで、評価をするのは読者なんだと。
また、患者による体験談などは、すでに省令で禁止されていたんですな。
思いっきり、見かけますけども。

医業サイト 広告扱いへ
禁止される例を独自で掲載している『読売新聞』の報道

そうか、そうか。
いま進行中の案件で、いくつか見直さなくてはいけないものがありそうです。
やれやれ。

気になるのは、逃げというのか、ボカし表記ってワザがあるんですけど、どこまで認められるのか
例えば、
○○には■■するという効果が「あるとされています」
絶対に痛くない治療を「目指しています」
など。
要は、言い切らないで、クッションを1個挟む言い回しです。
規制の趣旨からすると、効果がある、あるいは痛くないかどうかは、読者が決めること。
数字や根拠を示しなさいと。
ただし、100人中96人の患者さんが「痛くない」と言っています・・・などは体験談になるので、これまたNG。
どうするんでしょうね。

そういえば、納品済みのテキストに、赤が入って戻されたりしないだろうな。
それは、この5月まで許されていた内容でしょ。
6月以降の新基準に対応するんだったら、新規のオファーですよね。
いくらもらえるんですか?
よし、そういう回答を準備しておこう。
っていうか、医業業界がパニックに陥るんじゃないだろうか。

[2247] 正論も言い方一つでアダとなる

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

どうやら、政治家のパーティや会合は、爆弾発言の宝庫となっているようで。
今回、各紙が取り上げたのは、自民党の加藤議員による「子どもを3人以上産んで」という発言。
自分は、あながち問題発言とも思えないんですけどね。
人口減に問題意識を持っている政治家という立場からすれば、当然の帰結という気もします。
2人産んでツーペイ。まったく出産しない女性もいるだろうから、現役世代の税負担を軽くする意味でも「3人」が妥当。
計算のうえでは、そうなりますよね。
ただし、言い方ってもんが、あったのではないでしょうか。

「子どもを3人以上産んで」発言の報道
不祥事として報じる「毎日新聞」

各記事を見る限り、ちょっと上からなんですよね。コトバの使い方が。
72歳の議員が30代前後の女性に話しかけるとなると、致し方のないことなのかもしれません。
ただ、選ばれた代議士と、選んだ主権者の関係なんですから。
正論を正論として飛ばしちゃダメだって。

加藤議員は発言の数時間後、このコメントを撤回したそうです。
撤回・・・うーん、必要あったかな。党や派閥から怒られたんでしょう。
前にも言いましたが、政治家には選挙というメンテナンスシステムがあるので、発言を問われたりしないはずなんです。よっぽどの内容でない限り。
不満があるなら、選挙で落とせばいい。
議員に選任されている間は「お任せ」で、選んだ側がいちいち文句を付けるなんてナンセンス。
それは、直接民主主義のやり方ですよね。
むしろ「子どもを3人以上産んでほしい会」か何か作って、支持者を集めればいいじゃないですか。
支持者が一定数いれば、受け入れられていることの証。
いなければ、考えを改めればいい。
本心をぶっといて、あとで撤回って、それが一番ダメだな。

[2246] 自衛隊と憲法は、電子レンジと取説のような関係

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

憲法記念日の先日、安倍首相のビデオメッセージが流されました。
いまに始まったことじゃないんですけども、自衛隊が違憲かもしれないから憲法を改正しようって、順序を間違っていませんか。
まず、「市ヶ谷に置くべきは、どんな組織なのか」ってところから、スタートするような気がします。

国内から一歩も出ない、専守防衛なのか。
国連の指示前提で、後方支援のみ海外派遣が可能なのか。
警護目的なら国外でも戦闘可能なのか、あるいは集団自衛権を行使できるのか。
日本を防衛するためなら、海外へミサイルを打ってもいいのか。
それとも、国連軍の一員として、戦闘行為に加われるのか。

その結論が出た段階で改めて憲法と比較し、問題なければ護憲・・・というか維持憲。
直す必要があるなら改憲。
その順番だと、思うんですけどね。

安倍首相のビデオメッセージを報じる日経新聞
各地で開かれた憲法集会を報じる「日経新聞」

護憲か改憲アリキって、プロセスを一つ飛ばしてないですか。
例えば、「電子レンジ」と「その取扱説明書」があったとして、「取説」を先に決めてから「電子レンジ」を作るようなものでしょ。
普通、逆ですよね。
何ていうのか、「取扱説明書」がイデオロギー化しちゃってて、ソッチばっかり議論している。
「電子レンジ」の中身はどうするの?
そこにはあえて触れずに、黙って作っちゃうの?
実は、作りたい商品イメージがすでに決まっていて、それに合わせた「取扱説明書」を作りたいんでしょ。
だったら、教えてくださいよ。先にリリース打ってくださいよ。
それが順番って話じゃないですか。

そもそも「護憲」ってコトバからして、しっくり来ない。
「護自衛隊」ならわかる。
今の電子レンジで十分じゃないか・・・そういうことですからね。
なのに、なんで「取扱説明書」を護るんだろう。
護憲派って何の派。そんなに「取扱説明書」が好きなの?

自分としては、維持するにしても改めるにしても、中身の問題だと思うんですけどね。

[2245] 北の夢と南の現実、「板門店宣言」

~その記事、論点ズレてませんか?【ニュースの視点】~

ただ今、4月27日(金)18:00。
テレビで南北首脳による「板門店宣言」の調印式を見ていました。
北朝鮮のキム・ジョンウン委員長は、どことなく、はしゃいでいましたな。
冷麺なんかをお土産に持っていったりして、すっかり「いい人」。

うん。「ねらい」とか「国際社会は・・・」なんてことは抜きにして、起きていることだけを冷静に見つめてみましょうよ。
とりあえず、一番ビックリしたのが冷麺。
これ、平和のシンボルになったりするんですかね。
阿倍首相、すかさず「オレにも分けて」なんて言ったら、好印象が持てたのに。
日本そばで返礼して、「末永いお付き合いを」なんてね。
引っ越しじゃ、ねぇんだってところで、本題に進みますか。

板門店会談を報じる「朝日新聞」
たぶん、大手紙ではどこよりも早かった「朝日新聞」の速報

まず気になったのは、お二人のトーンが微妙に異なったこと。
ムン・ジェイン大統領は「事実」、キム・ジョンウン委員長は「気持ち」を語っていたような気がします。

ムン・ジェイン大統領のコメントを要約すると、
・朝鮮半島の非核化に向けて合意ができた
・休戦協定を平和協定へ変えていく
・敵対行為や軍事衝突が起きないような具体的施策を取る
・南北統一へ向けたロードマップを作る
など、現実的なものばかり。

対するキム・ジョンウン委員長は
・一つの民族として和合
・繁栄と幸福の具体的な施策
といった、定性的な内容に終始し、しかもそれに向けて「努力する」と言っていました。
冷麺を持ってきた勢いは、どこへ行っちゃったんでしょうか。

ただ、これをして「信頼が置けない」と受け取るのは早計で、冒頭の趣旨通り「ねらい」とかを考えずに見つめてみましょう。
うーん、ひょっとして、右脳直情型? 良く言えばロマンチスト?
北朝鮮国内の指示でも、定性的な内容で発しておいて、それを閣僚がまとめ上げていくんでしょうか。
得てしてトップって、そういうところがありますよね。
長嶋前監督の「スーっときて、トン。パーンだよ」ってセリフを、コーチが「タメとリリース」に訳して指導するみたいな。
小泉元首相が渡朝できたのも、お互いに情緒的な人だったから?
その辺に、日本の立ち位置を左右するヒントが見えてきませんかね。
まっ、想像でしゃべってますが。

うがった見方を最初からするのではなく、バイアス0で捉えたとき、結構「いい人」に映りました。キム・ジョンウン委員長。
それにしても、冷麺のメーカー、気になる。
後々、流行するんじゃないの? 「あの歴史的な日に持参されたグルメ」みたいな感じで。
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Author:てつまる
神奈川県を中心にフリーで活動しているライターです。
超IT系を除き、医療・各士業・経営者・アスリートへの取材、アーティストプロモート(情報発信)、イベントレポなどを手がけています。

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